ときめも


あんた伊織の彼女のくせに真田先輩に色目使ってどういうつもり?あんたが先輩と二人で帰ってるところとか日曜日二人っきりで歩いてるところ見たって話みんな言ってるんだから逃げられると思わないでよ。大体あんた転校生のくせにちょっと調子乗りすぎじゃないの?たかだか数ヶ月しかこの学校にいないのになんで大きな顔してるわけ?伊織をキープしておきながら先輩にも手を出そうなんてどんだけ調子乗ってるの?先輩が優しいからって図に乗ってんじゃないの?言い訳が出来るなら言ってみなさいよ。



「と、隣のクラスの…名前を失念した。仮にAさんが言うものだから」

「その言い訳が?」

「わたしは伊織くんに力いっぱいアタックしているけど彼には心にきめた人がいるのよ。だから彼にどれだけ猛アタックしても振り向いてくれることはないの。真田さんに関しては桐条さんとの仲を全面に渡り応援しているので残念ながらあなたを支援することはできないのだけど希望は捨てちゃだめよ。わたしも伊織くんに関しては頑張るからあなたも頑張ってね」

「そしたら?」

「許してもらえた」

「…ねえリーダー。それどこまで本気?」

「全体的に嘘。わたしが先輩たちを応援しているのは本当」

「で、本命は誰?」

「小田桐くん」

「あんたの趣味全然わかんない」

「断然小田桐くん。…人間では」

「あんたの趣味ほんとわかんない」






女の子主人公。
正直小田桐くんにときめいたのだがお相手に選べないとはこれいかに。
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