「…なに、やってんだクマきち。正座？」
「クマは今、神託が降りてくるのを待ってるクマ！邪魔しないでいただきたい」
「はあ、神託」
「かの人はいつも待ち続ける人でありました…だから今度は代わりにクマが待つんだクマ」
「そ、そうかい。そりゃ偉い」
「そうだろうそうだろう。だがヨースケ、かの人の苦しみはこんなものではなかったのだよ。いつもいつも待ち続け、自らが幸せを選ぶことを知らないのだよ！」
「何キャラなのお前」
「今はただ耐え忍ぶ時間！クマはいくらだって待つ所存クマ」
「…なんか知らんが頑張れよ」
「声援ありがとうクマ。クマは負けない！あ、そのクッキー一枚欲しいクマ」
「断食は含まれてないわけね、それは」
「てな感じでなんかヤバイんだけど、なんかお前知らん？」
「詳細は不明だが、ひとつ心当たりがあるぞ」
「え、なになに」
「菜々ちゃんが」
「菜々子ちゃんが？」
「朝からずっと家の電話の前に黙って正座してるらしい」
「…なにしてんのそれ」
「わからんね。ただ今朝叔父さんから電話かかってきてさ。朝から菜々子が電話の前に張り付いて動かないんだがこりゃなんかの病気かって相談された」
「……。で、原因は？」
「"遊ぶ約束があるんだけどこっちから連絡しなくちゃいけない"んだってさ。自分からいつ、どこで、なにをするっていうのを言わなくちゃいけないんだってさ。今まで誘ってもらってばっかりだからどうしていいかわからなくて困ってます。以上、俺意訳な。素敵な悩みだよなあ」
「…………とりあえず携帯電話を買ってあげるように堂島さんに伝えてくれるか」
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世の中の素敵なクマと菜々ちゃんに触発されました。二人で変なルール決めて、まわりから「なんだそりゃ」といわれていればいいな妄想です(分かりにくい)
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