運転手は君だ 車掌は僕だ


昨日?昨日はあれだ前話したけど花村の奴がさあ自分の単車買ったっていうからからかいがてら遊びに行ったよ。それがもう思ってたより立派なんだよ想像つく!?あの花村だよ自転車もふらふら酔っ払いみたいな運転してたのにそれが案外様になってるんだよほんとびっくりした!で、せっかくだし乗せてよ運転席にって言ったらさすがにそれは断られてさ、しょうがないから後ろでもいいよって言ったらあいつ免許とってから丁度一年くらいでようやく二人乗り解禁になったばっかりだから危ないぞとか言うわけ。しかも単車は買ったばっかり。普通考えるとやばすぎだよねー。法律としては守ってるけど命の安全的には全く守れてないってねあはは。え?うん結局乗ったけど。自分のヘルメットよりあたしの先に買っといてとか笑ってたら本気で用意してんだもん真面目にびっくりした。いい奴だよね花村って。ああうんここに無事でいるってことは無事だったんだけどね。運転は上手いんじゃないかなあ、伊達にピザ屋とか酒屋でバイトしてないなと思った。結局ちょっと町のほう出て、なんだっけほらチェーン店のハンバーガー屋行った。りせちゃん知ってる?そうそうワック。安いし美味しいしこのあたりにもできればいいのにねえ。え?それだけってなに?そんだけだよ?そのまま帰ってきたけど。ほら練習がてら乗せてもらったわけだからあんまり遠く行くわけにもいかんでしょ。あれ、そんな顔して何よー。3人とも誘ったけど仕事があるとかいって断ったじゃない。私はヒマな大学生だもんこの時期まで遊びたい放題ですからね!あ、注文できたみたい取りにいってくるわ!







ぴぴぴと料理の完成を知らせる電子音の響く機械を手に、彼女が喜び勇んで立ち去ったあと、残されたのは3人のうら若き乙女たち。彼女が都会に出た友人のもとに遊びに行くという話を聞いていたのでそういえば昨日はどうだったのかとからかい半分に聞いてみれば、予想外の答え。いや、予想していたともいえるか。しかしいい年してなにやってるの先輩!とりせはこの場にいない最近バイクを購入したらしい先輩に届かない人間へ怒りをぶちまけた。彼女がその場に残された二人にも同意を求めると、それぞれの返答が帰ってきた。
一人は首を傾げつつ、まあお二人のことですからね、とぽつりと言い、
一人はまあ千枝は食欲と運動欲の人だから、と諦めの境地での呟き。

まあつまりははあんなもんじゃないの、とすっかり悟りを開いていた。
なんで!嘘でしょ!?あたしが少数派!?




残された一人はあれで付き合ってないとかマジありえない!なんなの!信じらんない!と怒り心頭で叫んだ。自分のことでもないのに馬鹿みたい!と悪態をつきながらも、彼女はこのりせちーが腕によりをかけて二人を進展させてやると新たな決意を胸にした。










女性陣。
花村君と里中さんは大学生になってもノリはかわらないでいてくれると(私が勝手に)もだえます(笑)
りせはおせっかいを焼きたがるいい子です。

template by NAUGHT