「まあた先輩たち来ないねー。久しぶりだっていうのになんでなの」
「俺に言うなって。俺一番乗りだったんだしよ」
「なんでこの町に住んでないわたしが二番目に到着なの!?もー!こう見えて暇じゃないんだからー!」
「お前が集まろうっつったんだろが。つうか先輩たちだってそうそう暇じゃねえよ」
「しょうがないなあ。そしたら完二でもいいや。ちょっとこれ見て」
「ああ?なんだよこれ」
「じゃーんりせちーはついに写真集を出すことになりましたー!」
「…で?」
「ノリ悪っ!おめでとーとかすごーいとかないわけ」
「そりゃ目出度くて凄いことなのか?」
「おめでたくて凄いことなの!というわけでほんとは先輩たちに見てもらおうと思ってたんだけど、この際完二でもいいからはい見てこれ」
「んだよこれ、お前の写真ばっかじゃねえか」
「この中から厳選して本にするんだよ。ほら完二、選んで選んで」
「はぁあ?何が違うってんだ」
「格好もポーズも場所も違うでしょ!」
「はぁ」
「ほら、これは浴衣でしょ、こっちはワンピース、こっちのはちょっとキメてスーツ」
「はぁ」
「どれも変わらないって顔しないでくれる!?あ、じゃあこれは?じゃん!水着!」
「はぁ」
「ちょっとちょっと完二」
「あんだよ」
「ここはお約束的に鼻血出して倒れるところでしょ。せめて赤くなるとかー」
「なんでてめぇの写真に恥じらわなきゃいけねえんだ?」
「え、ちょっとー!前も聞いたけどなんで私の時ばっかりそんな反応なの!?じゃあちょっと想像してみてよ、これが直斗くんだったらど」
「うっわ馬鹿なに言ってんだようっせえよ!」
「あーもーほんとむかつく!天下のりせちーをここまで馬鹿にするなんて神様が許したって私と私のファンが許さないからね!いつか絶対出血多量死させてやるんだから!」
「…あー、えーと、殺人事件起こしたら早めに相談に来てくれるかな、久慈川さん」
「事件になる前に止めてくれ名探偵」
= 一年生三人エンディング数年後。 きっとそのうち完二が負けると思います(笑)
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