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どうもこんばんは。

う、うわっなんだお前っどっから沸いて出たっ

ルーラでサラボナから沸いて出たよ。元気?

あーあーおかげ様でなっ。びっくりさせるなよほんと…なんでこう非常識なんだお前は。

いや俺結婚することになったらしいから、前もって教えておこうと思って。ついでに相談にも乗ってもらおうと思って。

…は?結婚?誰が?

俺。

嘘だろ。

こんなとき嘘ついてどうするんだよ。

いやだってお前、アベルだろ?

そうだけど?

嘘だろ。

なんだよそれ。

だってお前、アベルだろ!?あのアベルだろ!?女も男も人間も魔物も区別ないアベルだろ?!だ、誰なんだ相手は!

今一晩考え中。

はーあー?!

俺はビアンカが好きだからビアンカと結婚したいんだけど、ビアンカがそんなんじゃダメだって怒るんだよ。

…すまんアベル、通じる言葉で喋ってくれ。

俺はビアンカが好きだ。

そこは聞いてないだろ!

えーと、俺が天空の装備を探してるのは知ってるだろ?その盾をサラボナのルドマンさんって人が持ってることが分かったんだよ。そしたら天空の盾は先祖代々受け継いできたものだから、自分の娘の結婚相手にそれを受け継がせるって考えの持ち主で。

サラボナのルドマンのところの娘って言ったら世界で指折りの美人って話じゃないか、お前もやるなあ。

そういうことばっかり詳しいよな、ヘンリー。

そういうことも、詳しいんだよ。で?相手役に立候補したわけだ。

そうそう。結婚はしなくていいけど盾は欲しいから。

最低な考えだなそれ!

ビアンカにも同じこと言われた。こっぴどく殴られもしたけど。

そういやビアンカさんってお前が昔なにかと口に出してた幼馴染の子だろ、再会したのか?

そうなんだよ。まあ色々あってまた会えたんだけど。相変わらずだった。

相変わらず?

おっかない。

そりゃなにより。

それにかわいい。

そりゃ奴隷時代に死ぬほど聞いた。

まあそれでビアンカにも協力してもらって結婚相手として認められたんだけど、ルドマンさんが急に「どっちと結婚するか選べ」って言い出して。

どっちってのは、娘さんとビアンカさんってことか?

そうそう。急に。答えは決まってるんだけどその場で決着がつかなくて一晩猶予をくれたんだ。

で、今ここにいると。

その通り。

なんだよ、何だかんだ言って迷ってるんじゃないか。

迷う?なにに?

どっちにするか悩んだから一晩考えろって事なんだろ?

俺はビアンカと結婚するよ?

…そう真っ直ぐはっきり言われると俺としても反応に困る。

俺はビアンカがいいって言ってるんだけどさ、ビアンカが怒るんだよ。

なんで彼女が怒るんだ!

知らないよ!回りみんなに失礼だろうってもう凄まじい勢いで怒られて。娘さんのほうは気にしないでくださいってにこにこ笑っちゃっててさ。ビアンカさんって可愛いですねとか言って全然止めようとしないんだよ。で、収拾つかなくて。

なんだか良く分からんが、一晩考えるってのはビアンカさんととことん話し合えってことか。

そうそう。

じゃあなんでこんなところにいるんだよ。さっさとサラボナに帰れ。

部屋に行ったらふて寝してた。

寝るのか、この状態で寝ちゃうのか彼女は!

だからここまではるばるルーラしてきたんだよ。女性関係で悩んだら俺に相談しろって言ったじゃないかお前。

言ったか、そんなこと!

言った言った。俺は女性関係に関してはプロだって。

頼むからマリアの前でその話しないでくれよ。…わかった、なんだ、何が聞きたい。仮にもラインハット国王の寝室のバルコニーに降って沸いて脅迫してまで聞きたいことはなにかねアベルくん。

ビアンカをうまいこと折れさせるにはどうすればいいかな。

今すぐサラボナに帰って押し倒せ馬鹿野郎。

ありがとう。それなら簡単だ!

















しかし君達は同じようなことを言うんだなあヘンリー。

君達って誰だ、君達って。

マリアにも「既成事実を作ってしまうのが一番ですはアベル様ファイトッ!」って言われたもの。

ま、マリアーーーっ!







主人公はPS版から名前を借りました。
ビアンカはめいっぱい淡白だけど、結婚したらもう子供達が目も当てられないくらいラブラブでお願いします(何を)戻る