決戦を控えたその夜。
彼は一人部屋のベッドに寝ころんでいた。
そして肌身離さず持ち歩いている小さな機械を目にとめて、そろそろかなと静かに思う。
そろそろ行動を開始しよう。

親友達の明日のために。

それもずいぶん大げさだなあと自分の思考に笑う、同時に鳴り響く着信を告げるアヴェマリア。
グッドタイミング!ぱちんと指を鳴らし彼は横たえていた体を起こす。




それは無機質な声で彼に始まりを告げた。









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