現代科学進歩



はい!と元気よく手渡されたそれを何気なく受け取った彼は、手にしたそれを見て愕然とした。

初めは学生証用の写真だと思った。
しかしよく見ればなんとなく小さい。
裏を見ればシールになっている。
そして映っているのは素晴らしくファンシーなハムスターに囲まれた彼女。



彼は思わず自分の手帳を取り落とした。




「えっちょっなっなにこれ!?どうなってるのこれ!?どんな技術の進歩!?なんという文明開化!散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がするっ!ひえええええ」

「えッ葉佩クン持ってないの!?」

「持ってないよ、持ってないよ!いったいいくら出せばそんな凄いことが出来るわけ!?」

「300円!」

「日本ってすげえーーー!!未来ーーーー!!

「あーやっぱり外国にはこういうのないんだねえー」

「俺の頃ってギリギリモノクロだったっていうのに、時代を感じるなあ…」

「え?」

「卒業アルバムだって手作りでさ、配られた写真を自分で貼ったりなんかして」










「ねえ葉佩クン…何の話?











年齢詐称葉佩くん(詐称しすぎだろ!)