新米宝探し屋デビュー戦
「おい九龍。何持ってるんだそれ」
「やっちーのお着替えお宝写真」
「…」
「やっちーが朱堂氏から拳に物言わせて回収したやつを、九チャン預かってて!とおっしゃって」
「…微妙だな」
「信用されているから故の行動なのか、俺は異性として判断されてないのか、悲しいところだね」
「後者だろうな」
「でも心優しきやっちーは、九チャン見たければ見てもいいよ!ともおっしゃって」
「…………」
「羨ましいだろう」
「やかましい。で、当の本人は?」
「朱堂氏以外の犯人とっちめに行ってるよ」
「購買か」
「購買だとも」
「しかし…あいつのそんな写真なんて欲しがる奴いるのか?物好きな」
「そんなことないんじゃない?見てみる?」
「蹴るぞ」
「でもこれってば供給があるってことは、需要があるってことだよ。誰かが欲しがるから朱堂氏の小銭稼ぎになったわけです」
「まあ、そりゃそうだろうな。そんなもん欲しがる奴いるのか激しく疑問だが」
「でね、供給の方をとっちめるのは任せておいて、需要の方を探してみようか」
「…それでどうするんだ?」
「もちろんぼこぼこにぶちのめす?」
「…」
「完膚無きまでにぶちのめす?」
「…もしかしてお前、怒って」
「いやいや、怒ってるなんてもんじゃないよ。女性の敵は俺の敵ですから」
「笑顔でライフルを振り回すな。爆弾しまえ、メイスはもっとしまえ」
「これは俺からの依頼だよ皆守くん。クエストだよ。神聖なる学舎にて美しき女神の写し絵欲するもの血祭りに上げよ」
「わざわざそれらしく言うな」
「クエストクリアした暁にはマミーズでカレーおごってさしあげよう」
「そいつは嬉しいね」
「ついでにこのお宝写真をあげよう」
「そしたら俺も同罪じゃねえか!」
「いらねえよ!…とは言わないんだねえ青少年」
=
カレーがまともっぽい!(酷い)