修理依頼品を壱号機を使って直す?
「動かなくなったパソコンを直して欲しい」との事で預かってるのが一台あるのですが、原因を追究してみました。
BIOS画面を表示しません。ハードディスク抜いても、サウンドカード抜いても。強烈!
このような場合、C-MOSクリアで初期状態に戻すのですが・・・ダメです。同じ。
BIOS電池を外し、測定すると正しく3vあります。試しに入れ換えても変化なし。
メモリを入れ換えても同じ、CPUはK6-2/450MHzでしたが、手元にK6/266MHzがありましたので、電圧・倍率を変更し交換・・・これでも同じ。
となると一番疑いたくない部分がやはり怪しいのです。「BIOSデータ自体が壊れている?」
普通は、ここで諦めるのですが、ちょっと思いついた事を検討します。
「壱号機+”ROM焼きだいじょうぶ(以下RD1)”の組み合わせで復旧させる」・・・他のマシンに載せるってのは過激ですが、似たような実例をネット上で見た事があります。
メーカのサイトから最新版をダウンロード。128Kバイトのバイナリデータ。つまりフラッシュROM容量は1Mbitです・・・壱号機は2Mbit・・・んーダメ?
でも書けそうな気がして調べてみました。RD1のメーカでは、保障しないといいつつも、書ける場合がある、と報告しています。故障パソコンのフラッシュROMを抜きICの型番から調べてみました。ピン数は同じ、書込電圧は5vですので書ける可能性が高くなってきました。
書き込みの際は、壱号機のオリジナルのフラッシュROMは外すので、壱号機まで飛ばす事はないと思いますが・・・もう少し調べてからやってみます。
・・・翌日・・・
BIOS-ROMを書いてみました。ここで問題。
壱号機・・・・・・・AWARD
修理依頼機・・・AMI
バイナリデータの書き込みで差があるか不明ですのでAWARDで書くのは心配です。
AWARD-BIOSで起動してAMIのフラッシュ書込ユーティリティが動くのか?やってみました。
自動検出で「このフラッシュは書けない」とメッセージ出ましたが、ROM型番を設定、チップセットが壱号機のIntel-440BXで認識されたので依頼機のALI-M1541に設定・書込。
完了のメッセージが出ましたが、依頼機で動かすまで分かりません・・・結果、同じ。
店で何とかできないものか質問してみました。「容量が違うと電気的に壊れる」そうです。ちょっとショゲて帰宅。
諦めがつかず、もう一度基本的な事から確認。PCIのVGAに入れ換え、メモリを交換してみました。
一瞬遅れてから・・・でっ、出たー!!!
私の検証方法がマズかったです。正常稼動パソコンに依頼機の部品入れるべきでした。
外した部品を戻し、ハードディスクだけは外したまま。VGAとメモリが同時に壊れる原因で怪しいのがBIOS設定項目にあったので、ここを確認してからにします。
起動直後の表示を見るとBIOSが最新版になってます。本当は書かなくても良かったようですが・・・無事で良かった。 |