1 発音と読み方
原則的ゲンソクテキヒトつの文字モジタイしてヒトつのカタです。
 フィリピン語では、英語のABCにあたる abakadaに、C,F,Q,V,X,Z等はありませんが、外来語ガイライゴ
も多いことから、英語のABCを使用した方が便利です。
1-1  母音の発音は殆ど日本語と同じです。
a ア  e エ   I イ   o オ  u ウ
i と e 、 u と o は発音が似ているため、書かれた場合しばしば混同されます。
このテキストでも混同があります。
i は e よりツヨく、u は o よりツヨこえます。
1-2 子音の発音
子音はほぼローマ字読みで良く、注意する必要のあるのは g,  ng,  r,   l です。
[g] は強音の発音で、 [ng] は1文字として扱います。(n+g)ではありません。
発音も「ング」ではありません。「グ」の鼻音です。
日本語の「銀河」をビサイヤ風に書くと、gin-nga となります。
1-3 子音「j」の読み方
「Jagna」ハグナ、「Jasmin」 ハスミン、「Juan」フアン等と J を H とオナじに発音する固有名詞もあ
ります(スペイン語起源)。「Joe」 ジョー のように J として発音する場合もあります(英語起源)。
1-4 「tsa」 [tse」 [tsi」 [tso」 「tsu」の読み方
 [tsa」チャ 「tse」チェ 「tsi」チェ 「tso」チョ 「tsu」チョ と読みます。
「ts」 を 「ch」と思えば、発音しやすいでしょう。 
ただ、単語によっては「ツァ」 「ツェ」 「ツォ」と発音する人もいます。
1-5 例外的読み方
「mga」複数を表す冠詞で「manga」(マガ)と書かれた場合と全く同じに読みます。
1-6 ハイフンのある時の読み方 (アポストロフィ ' を使ツカうこともあります。)
pag-abut (pag'abut) パグアボットと読み、パガボットと続けません。
dad-i (dad'i) ダドゥイと読み、ダディと続けません。
1-7 単語毎の発音
 ビサヤ語は、英語のような単語同士をくっつけた発音はしません。ひとつひとつの単語で
発音します。(英語の I'm afraid アイマフレイド のように前の単語の子音と次の単語の母音
が一緒になることはありません。)
1-8 アクセント
 殆どの場合、アクセントは、単語の最後の音節か、最後から2番目の音節にきます。
母音ボインでは a, i, u がツヨく o, e はカルいアクセントになります。
  言葉の混在
 通常の会話には、ビサヤ語の中に英語の単語・構文やスペイン語・タガログ語の単語が
混じっている場合が多く見られます。 日本語のなかに英単語が入ってくる以上に、単語、句、
文章の形で混在して使用されています。
1-9 地域差
 ビサヤ語も各州や地域によって発音も文法も若干異なります。
セブ・ボホール
l が w に変化する例
Bulan (月) ⇒Buwan magdula(遊ぶ)⇒magduwa
naghulat(待った)⇒naghuwat
ボホールでは、ya,ye,yoの発音ハツオンがスペインフウにジャ、ジェ、ジョになることもあります。
Maayong buntag ⇒ マアジョグ ブンタッグ
2 主語と述語
  ビサヤ語に主語と述語という言い方が適当かどうかわかりません。基本的には二つの
事柄を横に並べることにより、二つが同じであることを表します。 Aという句とBという句が
同じである場合  A B または B A と表します。
 「私は学生です。」という場合は、「私 学生」というか「学生 私」とします。
主語にするには、以下の3通りの現し方があります。
(1) 代名詞の主格
(2) 冠詞 si の付いた名前
(3) 冠詞 ang のついた詞、句
2-1 代名詞の主格
      省略
私は   ako ko  人称代名詞で注意する点は、第1人称の
私らは kami mi 複数形に2種類あることです。 ひとつは1人称
私達は kita ta のみでもうひとつは2人称を含みます。
あなたは ikaw ka  kami というと自分達だけを指し、kitaと言うと
あなた方は kamo mo 話している相手を含みます。
彼/彼女は siya ya
彼らは sila la  文章の中程で使われる場合の主格には、
これは kini ni 省略形がよく使用されます。
それは kana na
Hapones ako. 私は、日本人(男)です。
Kami kugihan. 私達は、勤勉です。
Mokaon ta. 食べましょう。
Ikaw guapa. 貴女は美人ですね
Buotan ka. 君はいい人だ。
Nigawas siya. 彼は外出してます。
Nagdula sila ug tenis. 彼らはテニスしていますよ。
Nindot kini! これステキ!
Unsa man 'na? それなあに?
2-2 冠詞
名前につく冠詞 si
si  は人の名前か家族代名詞(tatay,nanay,lolo,lola 父母、祖父母など) にしか
付けません。なお、家族の代名詞は、名前と同じと考え、大文字から始まります。
 * レイ
Ako si Luis. 私はルイスです。
Kini si Tony. こちらはトニーです。
Nasuko si Tatay. 父さんは怒った。
Mitindog si Anna. アンナは立ち上がった。
Si Lolo gustong moinum ug tuba. おじいちゃんが椰子酒を飲みたがっている。
( gusto = したい、好む moinum = 飲むの未来形 tuba = 椰子酒 )
2-3 主語を示す冠詞 ang
ang は名詞や句につけて主語であることを示します。
 * レイ
Ang kahoy dako. その木は大きい。
( kahoy = 木 dako = 大きい )
Nindot ang mga bulak. 花がきれいですね。
( nindot = きれい mga = 達、等と同じで複数を表す  bulak = 花 )
2-4 主語と述語の位置
フィリピン語では、主語が述語の前にくる必要はありません。
むしろ述語が前にくる場合の方が多いくらいです。
下の文はどちらも、同じ意味です。
 * レイ
     Siya si Nilo.  Si Nilo siya. 彼はニロです。
     Miingon siya. Siya miingon.  彼女は言った。
Nasakit si Lola. Si Lola nasakit.  祖母は病気になった。
(lola = 祖母    sakit = 病気 )
     Gamay ang balay. Ang balay gamay. その家は小さい。
(balay = 家    gamay = 小さい )
Ako gigutom na.  Gutom na ako. 僕もうお腹すいた。
(gutom = 空腹な    na = 既に )
Kugihan sila.  Sila kugihan. 彼らは真面目です(良く働きます)。
(kugihan = 勤勉な )
Siya naghilak. Naghilak siya. 彼女は泣いていたよ。
(naghilak = 泣いている、泣いていた )
Si Nanay nagluto ug panihapon. 母は夕食を料理している。
(nagluto = 料理する   panihapon = 夕飯  ug = ...を )
複数の人でも一個のsiです。
Si Tatay ug Nanay nigawas na.  父も母も外出しました。
(tatay = 父  ug = …と  gawas = 外に )
Misinggit ang bata. 子供は叫んだ。
(misinggit = 叫んだ  bata = 子供 )
Ang akong igsoong babae gwapa. 私の姉(妹)は綺麗です。
(akong = 私の igsoon = 兄弟/姉妹 babae = 女 gwapa = 美人)
3 簡単な句
3-1 リガチュア 前の句と後ろの句を結びつける働きをします。
  形容詞に修飾される名詞は nga (リガチュアといいます)で繋げます。
鼻にかかった音で (ガ)と発音します。 (ンガ)ではありません。
nindot nga bulak 美しい花  (bulak = 花    nindot = 美しい)
この場合は bulak nga nindot  と順序を変えても意味はかわりません。
つまり日本語や英語のように形容詞が前にこなくてもかまわないわけです。
nga.jpg
a. 前の単語が母音で終わる場合、その単語の最後に ng をつけて繋げます。
gwapang babae 又は babaeng gwapa  きれいな女性
isdang gamay 又は gamay nga isda  小さい魚
(isda = 魚     gamay = 小さい )
gamay nga isda  又は isda nga gamay と省略しないのもOKです。
b. 前の単語の最後がyまたはwで終わる場合、母音で終わったと見なすことも出来ます。
gamay nga isda でも gamayng isda   でもかまいません。
c. 前に来る単語が nで終わる場合は単に g をつけて繋がります。
dahong laya 又は layang dahon  枯れた葉 
(dahon =  葉    laya = 枯れた )
 * nga はまた、文章と文章をつなげるのにも使われます。
Gusto si Ana nga magluto ug panihapon.
アナは夕飯を作りたがっている。 (Gusto = 好む )
(magluto = 「料理する」の未来形 ug = ...を  panihapon = 夕飯 )
これは、gusto si Ana (アナはしたい)という文と magluto ug panihapon
(夕飯を料理する)という文をつなげているわけです。
 * なお、この場合も、前述のa.b.c.が通用します。 従い今の文章はツギのようにする
ことも出来ます。
Si Ana gustong magluto ug panihapon.
Gusto si Ana nga magluto ug panihapon. 
Magluto ug panihapon nga gusto si Ana. 
Magluto ug panihapong gusto si Ana. 
3-2 所有格、目的格 …の、 …を にあたります。
(1)   人称代名詞
     所有格   +nga   後置   省略形
私の     ako   akong    nako   'ko
私らの   amo   among    namo   'mo
私達の   ato   atong    nato   'to  
あなたの   imo   imong    nimo   'mo
あなた方の   inyo   inyong    ninyo   'nyo
彼/彼女の   iya     iyang    niya   'iya
彼らの   ila     ilang    nila   'la  
所有を表す人称代名詞が、修飾する語句の前か後かで形が変わります。
akong libro  又は libro nako 私の本
( libro = 本 )
imong anak / anak nimo あなたの子供
 anak は「親」に対する「子供」で、「大人」に対する「子供」は bataです。
among eskwelahan / eskwelahan namo 私らの学校
これら代名詞で修飾された名詞を、再度リガチュアで繋げることも出来ます。
imong anak nga babae あなたの女の子供 (あなたのムスメ
(2) 名前につく冠詞 ni
主格の場合は、名前の前に冠詞 si を付けますが、所有格の場合は ni をつけます。
名前ナマエホカ親族シンゾク代名詞ダイメイシにも使ツカいます。
igsoon ni Tatay 父さんの兄弟
Nindot ang pintura ni Mary.  マリーの絵はきれいだ。
( nindot = 素敵ステキウツクしい   pintura =
(3) 一般の名詞の所有格は sa 等
mapa sa Tokyo 東京の地図
kalinaw sa kalibutan 世界の平和
(kalinaw = 平和ヘイワ    kalibutan 平和ヘイワ
 * リガチュアでつなげた句を入れた簡単な文章例
Punita ang mga dahong laya. 落ち葉を拾いなさい。
(punita ang... 〜を拾いなさい)  (mga  〜達、〜等、複数を表す)
Si nanay nagluto ug mga lamiang pagkaon.
母は美味しい料理を作っています。
(naguluto = 料理している  lamian = おいしい pagkaon = 料理)
4 時制
4-1  英語の場合、時制は過去・現在・未来に分かれますが、フィリピン語は過去と未来
の二つに分かれます。(既実と未然に分けると言った感じです。)
 既に行動が始まっているものはすべて、過去形。 まだ行っていないものは、未来形。
一般的真理を表現する場合、未来形を使う場合があります。
Mosubang ang adlaw sa sidlakan. 太陽は東に上る。
( mosubang = 昇るの未来形   adlaw = 日、太陽  sidlakan = 東 )
4-2 過去形、未来形の区別は動詞につける「接辞」で行います。
接辞は種類が多く、na-,ma-, ni-, mo-, nag-, mag-, gi-, i-等たくさんあります。
過去形はnから始まり未来形はmから始まる接辞が多いようです。
 * 
Naghulat ko nimo gahapon. 私は昨日あなたを待っていたのよ。
( hulat = 待つの原型   naghulat = 待っていた  gahapon = 昨日 )
Maghulat ko nimo ugma. 明日、あなたをお待ちしてます。
( maghulat = 「待つ」の未来形  ugma = 明日 )
Midula siya ug golf sa miaging semana. 彼は先週ゴルフをした。
( midula = 遊んだ  miagin = 前の、先の  semana = 週 )
og 又は ug は…を の意味で 'g と省略されることもあります。
英語の'and'にあたる「〜と」の意味の 'ug' もあります。
Modula sila'g golf ugma. 彼らは明日ゴルフをします。
( modula = 「遊ぶ」の未来形  )
Nakatulog ug maayo gabii ang bata.  その子は昨夜ぐっすり眠れた。
( nakatulog = 眠れた、寝た   kaayo = 非常に、とても )
Makatulog ko karong gabii. 今夜は眠れる。
( makatulog = 「眠れる」の未来形   karon = 今、現在の )
Nahulog ang bata sa yuta. 子供が地面に落ちた。
( nahulog = 落ちた   yuta = 土、地面 )
Mahulog ang unggoy gikan sa sanga. サルが枝から落ちるだろう。
( mahulog = 「落ちる」の未来形  unggoy = 猿  sanga = 枝 )
Iyang gisulat ang ngalan nimo sa papel.  彼は君の名を紙に書いたよ。
( gisulat = 書かれた ngalan = 名前  papel = 紙 )
Isulat nako ang imong ngalan sa papel. 私はあなたの名前を紙に書きます。
( isulat = 「書かれる」の未来形 )
Basahon nako ugma ang libro. 私は明日その本を読みます。
( basahon = 「読む」の未来形  libro = 本 )
5 接辞               
 フィリピンの言葉の特徴として、接辞(afix)があります。元の単語 (語幹) があって、それに
接辞をつけることにより、動詞や名詞あるいは形容詞や副詞をツクります。
接辞にはつける位置によって、接頭辞・接中辞・接尾辞があります。
また、フタ以上イジョウの接辞をつけて意味が発展する(狭義にする)こともあります。
kaon 食 を例にとると、
mikaon  食べた  mokaon  食べるだろう
       pagkaon 料理 nagkaon 食べている
inigkaon 食べる時 makakaon  食べれる  
gikaon 食べたもの
5-1 nag-、mag-
 語幹にnag(過去形)mag(未来形)をつけることで動詞になります。 日本語の
...していた、…している、にあたります。進行形あるいは習慣を表す時に使います。
*   レイ
Nagdula sila ug tenis sa miaging semana. 彼らは先週テニスをしていた。
( dula = 遊ぶ   semana= 週 miaging semana = 先週 )
Nagdula sila ug tenis karon. 彼らは今、テニスをしています。
Magdula sila ug tenis ugma.  彼らは明日テニスをします。
( karon = 今日、今   ugma = 明日 )
Naghulat si Nanay niya.  母は彼女を待っているのです。
この場合この文章だけでは、待っているなのか、待っていたのかはわかりません。
Magbasa si Juan ug libro unya.  フアンは、後でその本を読むだろう。
( basa = 読む   libro = 本   unya = 後で )
Kinsa ang magbasa sa sulat? 誰がその手紙をよむのですか?
( kinsa = 誰ですか?    sulat = 手紙 )
Nag-una nila si Trining. トリニングが彼らの先頭になった。
( una = 1番目   )
  時にはnag-mag の変わりにnaga-maga の活用も使われます。これは特に
今もその動作が継続していることを、明らかにしたい場合です。
5-2 ni、mi、mo
 語幹に mi 又は ni をつけます。未来形は mo をつけます。自動詞はこの活用がありません。
日本語の …やった。 …した。 …する。 に当たります。
Midula siya ug tenis sa miaging gabii. 彼は昨夜テニスをした。
Midula siya ug tenis karon.     彼は今日テニスをした。
Modula siya ug tenis ugma. 彼は明日テニスをするだろう。
主語が複数の場合 mi より ni が普通に使われます。
Nidula kami ug tenis gahapon. 私たちは昨日テニスをした。
Niadto na sila sa Sugbo. 彼らはもうセブに行きました。
( adto = 行く Sugbo = Cebu city = セブ市 )
5-3 naka、maka                                                              
 語幹に接頭辞としてnaka-, maka- をつけると、完了形になります。現在・過去完了は
naka- 、未来完了はmaka- ですが、どちらの場合も「できる」という可能の意味を表す
場合が多くあります。過去の場合も「できた」の意味合いがあります。
日本語の …できた。 …やれた。に当たります。
    Nakatulog kaayo gabii ang masakitong bata. ( tulog = 眠る  )
    (masakiton = 病気の ) その病気の子は、昨夜ぐっすり眠れました。
    Nakakita ko ug milagro. 私は奇蹟をみた。
( kita = 見る  milagro = 奇跡 )
    Nakahimo siya ug usa ka salaod. 彼は罪を犯した。
( himo = 行う  usa ka = ひとつの  salaod = 罪 )
    Nakasunod siya ug dakong katigayonan. 彼は莫大な富を継いだ。
( sunod = 続く、継ぐ  dako = 大きい  katigayonan = 富 )
    Nakabuak siya ug dakong plato. 彼女は大きな皿を割ってしまった。
( buak = 壊す )
    Nakasakit ako sa iyang balatian. 私は彼女の気持ちを傷つけた。
( sakit = 痛くする、傷つける   balatian = 心、気持ち )
    Nakautang siya nako ug usa ka gatus ka pesos.
( utang = 借金する  gatus = 100 ) 彼は私に100 ペソ借りている。
    Nakasabot ko sa imong katin-awan. あなたの説明は分かりました。
( sabot = 理解する  katin-awan = 説明 )
Makaantus ka ba sa sakit? 痛みを我慢できますか。
    ( antus = 我慢する  sakit = 痛み )
    *      語幹は名詞や外国語も
     接頭語をつけると、日本語の「…をする」「…が出来る」 と同じように名詞や外国語を
    動詞に変えたりすることが出来ます。
Nagtenis kami kagabii. 昨夜、私達はテニスした。
    Mag-check-in ta una. まずチェックインしましょう。
5-4  na、ma、nanga、manga、nahi、mahi
 動詞の語幹に接頭辞としてna-,ma- をつけると、自動詞または受け身になります。
現在・過去・完了はna- 、未来はma- です。この活用しか使わない動詞、あるいは逆にこの活用
はしない動詞がありますので注意が必要です。
 またna-,ma- は形容詞や名詞につけて動詞化する場合にも使われます。
 日本語の「…になる」 あるいは 「…したのは」 と訳せることが多い。
 na-ma は主語が複数の場合、特に複数を強調したい時などnanga-manga 
の活用をします。  ma-はまた、形容詞化の接辞にもなります。
(1) 受動の表現
Natukod nila ang balay. その家は彼らが建てました。
( tukod = 建てる    balay = 家 )
Nalakat namo ang dalan. 私達はその道を歩いて行きました。
( lakat = 歩く    dalan = 道 )
Nakita niya ang daghang paburot. 彼女は沢山の風船を見た。
( kita = 見る  daghan = 沢山の    paburot = 風船 )
 なおこれらは Ilang natukod、Among nalakat 、Iyang nakitaと言うこともできます。
na-,ma- はまた接尾詞-an を伴うこともあります。完了が強調されます。
Iyang nakitaan ang paburot nga pula. 彼女は赤い風船を見た。
 彼女の見たのは、赤い風船です。と訳すと判り易いかも知れません。
(2) 自動詞の表現
   Nahulog ang bata. 子供が落ちた。
     Nahulog sa yuta ang prutas. その果物は地面に落ちた。
( yuta = 地面、土  prutas = 果物 )
   Nabali ang sanga. 枝が折れた。
     Natulog ang bata sa katre. その子はベッドで寝ました。
     Matulog ako ugma sa inyong balay. 明日は君の家で寝るよ。
    Nabuak ang baso. グラスが割れた。
( buak = 壊す  baso = コップ )
     Nahadlok ang babae sa halas. その女は蛇を怖がった。
( hadlok = 怖い、心配する  halas = 蛇 )
     Matulog ko ug sayo karong gabii. 今夜は早く寝ます。
( sayo = 早く )
*  mi-moの接辞がついた場合は他動詞、na-maが付いた場合は自動詞となり意味が
  わる動詞があります。 Miadtoは「行った」 naadtoは「…をした」「居た」
Miadto siya sa Manila. 彼はマニラに行った。
Naadto na nako ang imong gisugo. 貴方に頼まれたことはしましたよ。
( sugo = 頼む、命令する  gisugo = 頼んだこと )
*   いくつかの動詞はnahi-, mahi- をとります。
あるいは、これらの動詞はhiが付いた動詞として考えるべきかもしれません。
Nahikurat ko sa balita. 私はそのニュースに驚いた。
( balita = 知らせ、ニュース )
Nahigugma siya nimo. 彼女は君を好きになった。
Nahibalo ka ba ug unsay nahitabo niya? 彼に何が起きたか知ってる?
( ba = …ですか?  Nahitabo = 起きたこと )
*   主語が複数であることを強調の場合はna-,ma- はまたnanga-,mangaをとることが多い。
Nangahulog sila sa kahoy. 彼らは木から落ちた。
Nangabali ang mga sanga. 枝が( 何本か) 折れた。
Nangasakit ang mga bata. 子供たちが病気になった。
(3)   形容詞や名詞に付けて動詞化する例は、
Ang bata nako namaayo hangtud karong buntag.
私の赤ん坊は今朝までにすっかり良くなりました。
(maayo = 良い   namaayo  = 良くなる  hangtod = …までに)
Naputi ang iyang buhok sa usa ka gabii. 彼の髪の毛は一晩で白くなった。
   ( puti = 白      naputi = 白くなる )
Ang damgo niya maabogado ug mokuha og daghang kuwarta.
   ( abogado = 弁護士 ) 彼の夢は弁護士になって沢山稼ぐことだ。
   Kung mahuman ka sa imong kurso maabogado ka na!
君のコースが終われば、弁護士になれる。
(4)   形容詞化
ma-の付いた単語はまた形容詞として普遍化している言葉も多い。
5-5  gi-i 活用 
 接頭辞  gi-i の付いた動詞も受動の形ですが、これは非常に良く使われます。
  Gisulat nako ang awit.  その歌は、私によって書かれた。
 gisulat を 「書いたもの」とか「書いたのは」 などと訳すと、感じが似ているかも
知れません。「私の書いたのは、その歌です。」 となります。
Gidala nako si Inday. 私はインダイを連れていった。
 これも、私の連れて行ったのは、の感じです。従って、これらは Akong gisulat ang
 awit.  とか Akong gidala si Inday. と表現できます。
Gipaak ako sa kasag. 私は蟹にはさまれた。
Giabot ko sa kaguol. 私は悲しくなった。
( kaguol = 悲しみ )
Wala nako gituyo. 私の意図ではない。(わざとじゃない。)
( tuyo = 意図する )
Unsay imong gisulti? なんとおっしゃいました?
Giadto nako ang kabaw sa tunaan. 私はカラバオを水浴びに連れて行った。
接頭辞gi- はまた自動詞について状態を表します。
  Gigutom ako. 腹がへった。
Giuhaw siya. 彼女は喉が乾いた。
受益者を主格として取ることもあります。この時は接尾詞-an を伴います。
   Gibuhatan ni luz ug sinina ang monyeka.
ルースが着物を作ってやったのは人形です。
Gibuhat ni Luz ang sinina sa monyeka.
人形がルースに作ってもらったのは着物です。
 無理に訳すとこのようになりますが、こういう表現がフィリピン語では普通です。
接頭辞 gi-の未来形が  i-です。
Akong ihalad kining awit sa akong inahan. この歌を母に捧げます。
   Kining awit ihalad nako para sa akong inahan. ( halad = 供える )
Gisulat ang awit karon. 今その歌が書かれている。
  Akong isulat ang imong ngalan sa papel. 私は紙に君の名を書く。
( ngalan = 名前    papel = 紙 )
   Kining ballpen ihatag nimo kanako? このボールペンくれませんか?
命令形メイレイケイにするトキは、 i-動詞ドウシ最初サイショおいて対象タイショウ主語シュゴにします。
Ipataas ang imong mga kamot. 両手を上げなさい。
Isulat ang imong ngalan sa papel. あなたの名前ナマエカミいてください。
5-6 pa-
pa-がつくと 「…させる」 の意味を含んだ別の動詞に変わります。
Miabot kami alas sete sa kagabii. 私達は昨夜7時に着きました。
Gipaabot nako ang mga bisita. 私は来客を迎えた。
( abot = 着く      paabot = 迎える )
Gidala niya ang bugnaw nga tubig. 彼女は冷たい水を持ってきた。
( bugnaw = 冷たい )
Gipadala niya ang bag-ong libro. 彼女は新しい本を送った。
( dala = 持ってくる      padala = 送る )
Patan-awa siya sa imong sulat. 貴方の手紙を彼女に見せて。
( tan-aw = 見る      patan-aw = 見せる )
Padayona ug palingkura ang mga bisita. お客さんを入れて座らせてください。
( Dayon ug lingkud! = 入って、座って! )
Akong gipahigda ang batang nasakit. その病気の子供を私は寝かせた。
( higda = 横になる      pahigda = 寝かせる )
Ikaw pakitaon ko sa akong tinagoan.  僕の秘密を見せてあげよう。
( kita = 見る      pakita = 見せる tago = 隠す tinagoan = 秘密 )
5-7  接尾辞 -on、 -hon
 接尾辞-on ( 母音に付く場合は-honとなる事があります) は未来形で能動者の意志を表します。
受動形で使います。
Patyon ko ikaw. お前を殺してやる。 
Basahon nako ugma ang libro. 明日その本を読みます。
Sulaton ni Juan ang estorya.  その話はフアンが書くでしょう。
Basahon ni Lito ang libro.  その本はリトが読むでしょう。
Awiton nila ang kanta karong gabii.  彼らは今夜その歌を歌います。
7-15 接頭辞 ga-
接頭辞のga-は、nag- や、na-と同じように使う場合があります。
Gailis ko ug sapatos. 私は靴を替えた。
Nagilis ko ug sapatos. 私は靴を替えた。
Giilisan nako ang sapatos. 私は靴を替えた。
Gaguol ko nga mawala ka kanako. あなたの居なくなるのがつらい。
Maguol ko nga mawala ka kanako. あなたの居なくなるのがつらい。
5-8  接尾辞 -a、 -i  (母音ボインける場合バアイは、-ha, -hi )
 接尾辞 -a、 -i を付けると、命令形が出来ます。
a. 動詞の語尾に -a をつけます。
Kan-a ang keyk.  ケーキを食べなさい。
Tan-awa! ごらん。
Bukha ang imong mga mata! 目を開けて!(よく見ろ)
b. 動詞の語尾に -i をつけると、「…に」とすることが出来ます。
Dad-i ko ug tubig. 私に水を持ってきてください。
Naabli ang pultahan. 戸が開けられた。
Ablihi ang pultahan. 戸を開けてください。
  -a と -i の違いは次のように誰に焦点を置くかです。
Buhata ang senina sa monyeka. 人形に服を作りなさい。
Buhati ug senina ang monyeka. 人形に服を作ってやりなさい。
Basaha ang libro. 本を読みなさい。
Basahi siya ug libro. 彼に本を読んであげなさい。
次の例のように、受益者なのか、目的物なのかはっきりしない場合もあります。
Putli ang pisi.  糸を切ってあげなさい。
Putla ang pisi. 糸を切りなさい。
接尾辞がつく多くの動詞は語幹も変化します。-an、-onの場合も同様です。
Imni kining juice. (inom) このジュース(の一部)を飲みなさい。
Imna kining juice. (inom) このジュース(の全部)を飲みなさい。
Dalhi ko og tubig. (dala) 私に水を持ってきて。
Dalha ang tubig. (dala) 水を持っていって。(持ってきて)
5-9  接尾辞 -an 
   -an  は動作の対象を主格と した場合使います。日本語で考える時は「〜してたのは」
「してた所は」と考えるといいでしょう。
Ang gamay nga balay dulaan sa prinsesa. その小さな家に王女様が遊んでいました。
「王女が遊んでいたのは、その小さな家です」 という感じです。
Hatagan ni Luis si Bronzie ug libro.  ルイスはブロンジーに本をやった。
Katulgan sa bisita ang imong kwarto.  お客は君の部屋で眠った。
Bisitahan ni Rey si Fe. レイはフェーを訪ねた。
習慣を表す場合
Akong hugasan ang awto nako kada Sabado.  私は毎土曜日車を洗う。
Akong labhan ang senina nako kada adlaw. 私は毎日私の服を洗う。
5-10 接辞 ka-, ka- -an, ka- -on
語幹にkaが付くと名詞化されます。 語尾にanが加わると集合/抽象名詞化されます。
mingaw  寂しい kamingaw   寂しさ
sayod   知る kasayuran   知識、情報
kahoy    kakahuyan      森林シンリン
saging    バナナ kasagingan       バナナエン
lubi    椰子ヤシ kalubihan         椰子ヤシ農園ノウエン
matay  死ぬ kamatayon    死亡
asul  青い kaasul   青さ
Gusto kong asul nga langit. 青い空が好きです。
Gusto ko sa kaasul sa langit. 空の青さが好きです。
5-11 セッナカ
接辞は頭や最後ばかりでなく単語のなかに入る-in-、-um-などの接中辞があります。
 接頭辞の場合は、特定の役割ヤクワリがあり、ホトンどの語幹ゴカンけれましたが、
これから述べる接ナカ辞は、語幹ゴカンによって役割ヤクワリコトなります。
また必ずしも、root word が単独で現在も意味をなしているともかぎりません。
(接辞と意識しない方が良いかも知れません。)
(1) すこしづつ、繰り返しの意味をもつ場合
bulan binulan 月々
adlaw inadlaw 日々
tuig tinuig 毎年
gagmay 少し ginagmay 少しづつ
utang 借金 inutang 月賦、年賦
(2) 〜されたもの の意味から出来る名詞
palit 買う pinalit 購買品
buhat 造る binuhat 人造物
dapit 招く dinapit
bati 感じる binati 恋人
(3) 接尾辞セツビジ -an と共に(抽象)名詞化
dagan 走る dinagan 疾走
dali 急ぐ dinalian 緊急
gikan ginikanan 先祖
hangyo 頼む hinangyuan 値引
sati 知る kasinatian 経験
tago 隠す tinagoan 秘密
sugat 迎える sinugatan 土産
sugod 始める sinugdan 創始
sulat 書く sinulatan 書法
tuo 信ずる tinuohan 宗教
Pasko   クリスマス pinaskohan クリスマスのオクモノ
5-12 pagka-, nagka-, magka
 まずka-がついて名詞化することで、意味が狭義になります。それに「nag-」するが
付いたものです。 日本語の学ぶ⇒勉強⇒勉強する と同じ感覚です。
5-13 pang-, nang-,mang
 pag、nag、mag と同じ意味ですが語幹が特定の子音 k や s から始まる時にこの活用をする
ことがあります。pangで始まる言葉は動名詞か名詞です。 これが動詞として活用する時は
nang-(過去)mang-(未来)を取ります。
Nag-, mag-と活用することは無い動詞、両方の活用カツヨウがある動詞、もあります。
* レイ kutana 質問シツモン
Nangutana si Tatay "Nganong naulahi ka?" 父は「何で遅いんだ?」と聞いた。
Wala ko mangutana niya. ワタシは彼に聞かなかった。
Wala nako tubaga ang iyang pangutana.  彼の質問には答えなかった。 
katawa 笑い pagkatawa pangatawa 笑うこと
kawat 盗む nagkawat pangawat 窃盗セットウ
kuha 得る pagkuha panguha 取得
5-14 pakig-, nakig-, makig-, nagpakig-, magpakig 〜になりたい、仕掛ける、一緒にする
higala 友達 nagpakighigala 友達になろうとする
away 喧嘩 nakigaway 喧嘩を仕掛ける
kita 会う Ayaw pagkigkita niya. 彼に会おうとしちゃダメ。
Makigkita ko nimo. お会いしたいのですが。
5-15 tig- 〜をする人
alagad 奉仕 tig-alagad 奉仕者、ホスト
dayeg 賞賛 tigdayeg 賛美者
patik 印刷 tigpatik 印刷屋
5-16 ting- 〜の時期、季節
bulak tingpamulak
ulan ting-ulan 雨季
ani 収穫 ting-ani 収穫期
5-17 hi- 無意識ムイシキ偶然グウゼンセイ動詞ドウシをつくる接頭辞セットウジでnahi-, mahi- 活用カツヨウをします。
gugma  アイ nahigugma アイする
buot 意思イシ nahimuot 満足マンゾクする
sulti ハナシ hinulti おしゃべりな
5-18 接辞による活用例
sulti Ang sulti sa … ...による話では
misulti Misulti ba siya sa tinuod? 彼は本当のこと話しましたか?
mosulti Wala siya mosulti. 彼は話さなかった。
nagasulti Nagasulti siya sa maestro. 彼は先生に話している。
magsulti Magsulti ka ba sa maestro? 先生に話してくれる?
nakasulti Nakasulti ko niya. 彼に話しちゃった。
makasulti Makasulti ko karon ug bisaya. 今やビサヤ語が話せます。
sultihon Soltihon ko ang tinuod sa pulis. 警察に正直に話します。
sultihan Sultihan siya nako. 私の話した人は彼です。
nasulti Nasulti niya ang tinuod sa pulis. 彼は本当のことを警察に話した。
masulti Dili masulti ang tinuod niya. 彼は真実は述べない。
gisulti Dili tinuod ang imong gisulti. 君の話したことは、本当じゃない。
gisultihan Gisultihan nako si Tatay sa tinuod.  ワタシチチ真実シンジツハナした。
isulti Isulti nako ang tinuod. ワタシ事実ジジツハナします。
pagsulti Ayaw pagsulti. 言わないで。
sinultihan Pila ang sinultihan sa Pilipinas? フィリピンにはどの位言葉がありますか。
pasulti Nagpasulti siya nako. 彼は私に話させた。
kasulti Kinsa imong kasulti? 誰に話しているの?
ikasulti Unsa imong ikasulti sa … …ついて、何とあなたは言いますか
kasultian Kasultian ka ba nako sa akong problema?
私の問題で私の話相手になりますか?(相談に乗ってくれますか。)
sultianay Nagsultianay ang akong ig-agaw ug ang akong Mama.
私のいとこと母が話合っています。
5-19 文字の変化
接辞がついた場合に、子音が発音しにくくなると、変化する場合があります。
*  d,s,t →n
dagko 大きい nanagko 大きくなる
dagan 走る nanagan 走った
singgit 叫ぶ naninggit 叫んでいる
sakay 乗る manakay 乗ろう
tabi 話す nahinabi 会見
dawat 受ける hinawat 受領
tan-aw 見る nanan-aw 見た
*  d→r
bayad 払う bayari 払え
sayod 知る kasayoran 知識・情報
manghud 若い kinamanghuran 一番若い
nasod 場所、国 kanasoran 国々
*  p,b →m
pula namula 赤面した
baligya 売る namaligya 売っている
語尾が子音で終わる場合、その前の母音が省略される。
pugos  強いる pugsa 命令形
kasal 結婚 pakaslan 名詞化
sunod 従う sundon 名詞化
sabot 判る sabton 名詞化
sugod 始める sugdan 名詞化
語幹が変化する例
a. 語幹の最後が母音で終わる場合
kita → kit-an mata → mat-an tagu → tag-an puyo → puy-an
b. 二重母音の場合
buot → but-an paon → pan-an tuon → tun-an taas → tas-an
c. 子音も変化する場合
padala → padad-an sala → sad-an
6 疑問文
6-1 ba を使う疑問文
 日本語と同様に語尾を上げることで疑問文になります。 また日本語の「〜か?」
と同様に、baという疑問辞があります。
Molakaw ba sila ugma?  彼らは明日たつのですか。
Buotan ba kanang babae? その女性は良いひとですか。
Mokaon ba ako? 食べてもいいですか。
Limpyo ba ang bata?  その子は清潔ですか。
Kugihan ba si Pedro? ペドロは勤勉ですか。
 ba は普通動詞又は述語の後ろにきます。
 但し一音節の単語(ka,ko,mo,na,pa,その他) はbaの前に来ることができます。
Molakaw na ba sila?  もう彼らは行きますか。
Molakaw ka na ba?  Molakaw na ba ka?  君はもう立ちますか。
Hugaw pa ba siya?  まだ彼は汚いですか。
 makahimo, mahimo 英語のCan, may にあたる出来ますか?いいですか?の表現。
Makahimo ka ba pagsulti niya? 彼に話してもらえますか。
* ba を使う疑問文の答えは Oo/O または Dili/Di Wala/Wa 等になります。
6-2 疑問詞 (疑問代名詞) で始まる疑問文
 疑問詞を使った文は、baがあってもなくてもかまいません。
kinsa  誰
Kinsa ba ang imong kauban? あなたのお連れの方はどなたですか。
Kinsa bay imong kauban? 
Kinsa ka? お前誰だ?
Kinsa ang kinsa? どっちがどっち?
unsa  何
Unsa ba ang imong gusto. 何がお好きですか。
Unsa bay imong gusto?  (あなたの好きな者は物は何ですか)
Unsay ngalan nimo? あなたのお名前は?
bay とか unsay は、 ba ang  や unsa ang  の省略形です。
Unsa ka kataas? どの位君は高いのですか?(背が)
Unsa mang dulaa? 何の遊び?
Unsang isdaa? 何て魚?
Unsa ang bahin nimo? あなたはどうなの?
Gi-unsa nimo pagkaila nako? どうやって僕を知ったの?
Naunsa kaha? 一体どうしたの。何があったの?
Unsa na imong giluto? 何を料理しましたか?
Naunsa na imong giluto? 君の料理どうしちゃったの?
ngano 何故、どうして
Nganong nagkatawa ka? なんで笑ってるんだよ?
Wala ako masayod ngano. 私には何故かわかりません。
kanus-a 何時 anus-a 何時(未来に限る)
Kanus-a ka ba molakaw? 何時あなたはいきますか。
Anus-a ka molakaw?
Kanus-a ba sila moabot? 何時彼らは着くのか。
Kanus-a ka mianhi? いつ来ました?
tagpila いくら
Tagpila ba kini? これはいくらですか。
Tagpila ba ang abang sa usa ka adlaw? 1日雇っていくらですか。
( abang = レンタル・雇う )
pila   いくつ、いくら
Pila ba ang imong anak? あなたの子供は何人ですか。
Pila bay imong anak? あなたの子供は何人ですか。
Pila kabuok ang imong igsoon? あなたの兄弟は何人ですか。
kabuok 個とか人とか数えられるものの単位
Pila kametro ang kalawom sa dagat? 海の深さは何メートルですか。
asa  どこ
Asa ka ba paingon?  どこへいくの。
Asa ako mopalit ug ticket sa Supercat?
スーパーキャットの切符はどこで買うの?
hain   どこに
Hain ang lugar sa cosmetik? 化粧品売り場はどこですか?
diin どこ(過去)
Diin siya gikan? 彼はどこからですか?
kumosta いかに
Kumosta ang imong Inahan? お母さんの具合はどうですか?
7 感嘆文
接頭辞pagkaのついた動詞をつかう。
Pagka nindot niining bungtod. なんてきれいな山なんだ。
Pagkadako sa building. なんとでっかいビルだ。
Pagkataas mo. なんてあなたは、背が高いの。
Unsa を使う。
Unsa kanindot kining bungtod.   なんてきれいな山なんだ。
Unsa kadako ang building.  なんとでっかいビルだ。
Unsa man ang imong katas-on.  なんてあなたは、背が高いの。
Unsa kalooy.  かわいそう!
Unsaは疑問文の場合と似てしまいます。
Unsa kalawom ang suba.  川はなんて深いんだ。
Unsa ba kalawom ang suba?  川はどの位深いの?
8 否定文
8-1  否定文は、wala か dili の否定詞が使われます。英語の not/no にあたります。
過去形では wala、未来形では dili を使いますが日本語同様に時制ははっきりしな
い場合があります。
  wala あるいはdiliの後にくる動詞は、未来形を使います。
Wala sila mokaon. / Sila wala mokaon. 彼らは何も食べなかった。
Wala siya mosulti sa tinuod. 彼女は本当のことを話さなかった。
Siya wala mosulti sa tinuod.
Wala siya moabot.  彼女は着いていない。
Wala ako makasabot. 僕には、わからない。
Wala magbanga atong sakyanan.. 僕らの乗物はぶつからなかった。
Dili siya mokaon.  彼は食べないよ。
Dili siya mosulti sa tinuod. 彼は本当のことは言わないよ。
Dili sila gustong molakaw.  彼らは行きたがっていない。
Dili kini mabuak. これは、こわれません。
8-2 wala はまた 何も無い(nothing) の意味でも使われます。
この場合は未来の事柄でも 'dili' は使いません。
Wala siya dinhi. 彼はここにはいません。
Duna ka bay libro? 本を持っていますか。
Wala. 無いです。
Wala kami klase karon. 今日は授業がありません。
Kami walay klase ugma.    明日は授業がありません。
wala はまた 動詞としても使います。
Nawala ang akong lapis. 僕の鉛筆が無くなった。
8-3 否定の意志や感情を表す時は dili を使います。
Moadto ka ba sa Sugbo?   Dili. あなたはセブにいくのですか。 いいえ。
Gusto ka ba'g saging?  バナナをお好きですか。
Dili ako gusto ug saging. 好きではありません。
Ang akong tubag dili. 私の答えはNoです。
Dili ko moadto sa  merkado.  私はマーケットに行きません。
*  dili は時に di  と省略され wala は時に wa と省略されることがあります。
9 命令文
9-1 受動態を使った命令形 (接尾辞 -a, -i, 接頭辞セットウジ i- を参照)
 なにやら難しい表現になりましたが、受益者が主語の場合は接尾に '-i' をつけます。
Tabangi ko!  助けて!
Tagai ko ug tubig. 水をください。
Paliti ug dulaan ang bata. 子供におもちゃを買ってやれ。
対象物が主語の場合接尾に '-a' をつけます。
Kantaha ang mga hymn.  賛美歌を歌ってください。
Tan-awa! (ang bulak) ごらん。(その花を)
接頭辞セットウジ 'i-' を使ツカ場合バアイ
Ibutang ang bata sa iyang kuna. 赤ちゃんをベッドに置いて頂戴。
Ipakita ang imong kaisog. キミ勇気ユウキシメせ。
Ihatag ang akong pangumusta. よろしくとっておいてクダさい。
9-2 能動態での命令文
原型または動名詞の形で使います。 
すぐ実行させたい時は、na(もう)を伴うことが普通です。 
a. 語幹の前に pag-をつけた動名詞にします。
Pagsulti sa tinuod.  真実を語れ。
Pagbantay sa paglakaw! 歩いていくのを気をつけなさい。
Pag-ilis na! もう替えなさい。
b. 動詞の原型のまま使います。
Kaon sa mga prutas. 果物を食べなさい。
Sakay na kamo. 皆さん乗ってください。
複数に対する命令には kamoで示します。
Adto kamo sa simbahan. あなた方、教会へ行きなさい。
Bantay ha?  気をつけて、ね?
Pauli na. もう帰りなさい。
Kon dili ka mosayaw, kanta. 踊らないなら、歌って。
Hulat lang.  ちょっと待って。
Dali kamo. 皆いそいで。 皆おいで。
Bangon na!  もう起きて!
9-3 禁止文
禁止文(否定命令)は、命令文の頭に Ayaw をつけるだけです。
a. 受動態での禁止文
Ayaw kan-a ang iyang keyk. 彼女のお菓子を食べてはいけない。
Ayaw kuhaa ang akong lapis. 私の鉛筆をとらないで下さい。
Ayaw imna ang iyang gatas. 彼のミルクを飲んではいけない。
Ayaw putla ang lubid. その糸を切らないで。
Ayaw ablihi ang pultahan. その戸をあけないで。
Ayaw sulati ang akong mga libro. 私の本に書かないで下さい。
Ayaw kan-a ang walay-hugas nga utanon.
洗ってない野菜を食べてはいけない。
Ayaw basaha ang akong sulat. 私の手紙を読むな。
Ayaw una ug tan-awa. まだ見ないで。
Ayaw ilabay ang basura. ゴミをてるな。
Ayaw ibaligtad ang kahon.
b. Ayaw pag-adto.  行ってはいけない。
Ayaw kamo pag-adto. 君達、行ってはいけない。
Ayaw pag-sunod nako.  私についてきてはいけない。
Ayaw kamo pag-sunod nako. 君たち、ついてきてはいけない。
Ayaw pagkaon kanunay. いつも食べてばかりいるな。
Ayaw pagsulti sa tinuod. 本当の事を言わないで下さい。
Ayaw na paghilak, bata. もう泣かないで、ぼうや。
Ayaw pagbasa sa ngit-ngit. 暗いとこで読んではいけません。
自動詞の場合は、ka- またはpagka-の接頭辞を付けます。
Ayaw kamo kahadlok. 皆、怖がらないで。
Ayaw kasuko. おこらないで。
Ayaw na pagkabalaka. おかまいなく。/気にしないで下さい。
9-4 丁寧に言おうと思ったら、最初か最後に Palihog をつけると丁寧になります。
Palihug pagsulti hinay-hinay. もう少しゆっくり話して頂けますか。
( hinay = ゆっくり hinay-hinay = もっとゆっくり)
9-5 依頼文   …しようよ。
Magdula kita. 遊ぼうよ
Adto na kita. 行こう
Atong bagtingon ang lingganay. 鐘をならそう。
( bagting = 鳴らす   lingganay = 鐘 )
10 色々イロイロカタ
nia, ania ここにある、いる naa, anaa そこにある、いる
Naa ba si Mr. Sato? 佐藤さんはいますか?(電話などで)
Nia na ako. Ania na ko. ただいま。
Ania na ang Taxi. 丁度タクシーが来た。
Nia ang regalo sa imong Birthday. これ、お誕生日のプレゼントですよ。
Ayaw pagsaba kon naay mangadye. お祈りしている時はうるさくしないで。
ko ang ⇒ koy duna ang ⇒ dunay walay = wala ang
duna, aduna, na 持つ
Duna kay kuwarta? お金ある?
Walay kuwarta. = Wala ang kuwarta. お金ない。
Naay kuwarta? お金ある?
Aduna ba siyay maanyag nga dalaga?  彼女は綺麗な娘がいるね?
Duna koy sakyanan. 私は乗り物を持っている
Dunay moanhi sa ato. 私達を訪ねてくる人が居る。
Duna ba kamoy binurdahang panyo? 刺繍のハンカチありますか。
Oo, duna kami. はい、あります。
mao, may である。
Ang pagpanahi maoy nakabese nako matag-Sabado. 
(bese = busy 忙しい) 毎土曜は私は裁縫で忙しい。
Ang atong agenda karong hapona mao ang komperensiya nga himoon sa Tokyo.
今日の議題は東京で開かれる大会についてです。
May sinina nga asul, pula, ug dalag. 青、赤、黄の服です。
May putos iyang gidala. 彼の持ってきた包みです。
*  したもの、したこと などの表現
Kini akong gustong mahibaloan. これが私の知りたいことなんです。
Unsay imong gibuhat? 何をしたの?
Unsay imong buhaton? 何をするの?
Unsay imong nabuhat? 何をしでかしたんだ?
Daghan pa kaayo kita ug buhaton. まだ私達はすることが一杯あります。
11 複合文(助動詞を使った文)
 各動詞とも、一般動詞としても使えます。また一般動詞も助動詞的に使えます。
 二つの文を nga で繋げます。 繋げ方は、第5章参照。
 nga が省略される時もあります。
11-1 gusto、buot …をしたい。 …が好きである。
Ako gusto ni Mary. 私はマリが好きです。
Gusto nako si Mary. 私はマリが好きです。
Gusto sila nga magdula ug golf. 彼らはゴルフをしたがっています。
Gustong mokaon ug keyk ang bata. その子は菓子を食べたがっています。
Gustong mobasa si Mary ug Bibliya. マリは聖書を読みたがっている。
Gusto ni Mary ang pagbasa ug Bibliya. マリは聖書を読むのが好きです。
Dili ko gustong mosayaw. 私は踊りたい。
Buot kong mosayaw. 私は踊りたくない。
Dili ba siya gustong mosulti?  彼女は話たがらないのか?
Gusto bang molakaw ang lalaki? その男は行きたがっていますか。
Gusto nakong moinom ug gatas. 私は牛乳を飲むのが好きです。
11-2 kinahanglan/gikinahanglan …が必要である
Gikinahanglan nato ang pagkaon. 私達は食べ物が必要です。
Kinahanglang moadto ko. 私は行かなければならない。
Kinahanglan siyang magtuon ug maayo. 彼はうんと勉強しなければいけない。
Kinahanglang mokaon ug lab-as nga mga utanon ang mga bata. 
子供は新鮮な野菜を食べる必要がある。
Kinahanglan sila nga moadto sa simbahan.
彼らは教会に行かなければいけない。
Gikinahanglan natong maligo kada adlaw. 
我々は毎日水浴する必要があります。
11-3 makahimo/mahimo …ができる、 …をしてよい
Makahimo kang mosugod karon. 今、始めていいですよ。
Makahimo akong mosulti karon sa Bisaya.  今や私はビサヤ語で話せる。
Mahimo ka ba maghulat? お待ちいただけますか。
Mahimo bang hatagi ko'g itlog ug tostadang pan?
私に卵とトーストパンを貰えますか?
11-4 動名詞を使った文
mi-mo、nag-mag活用の動詞には、接頭辞としてpag をつけます。
Milakaw siya paingon sa Estados Unidos.  彼はアメリカに立った。
Ang iyang paglakaw nakapasubo nako.  私は彼の出発が悲しかった。
Gusto siyang mokaon ug mga tam-is. 彼は甘いものを食べたがっている。
Ang pagkaon ug mga tam-is nakatambok niya. 
甘いものを食べることで彼女は太った。
Gusto kong magtanom ug mga jasmin sa among nataran.     
庭にジャスミンを植えたい。
Ang pagtanom ug jasmin lisud kaayo.  ジャスミンを植えるのはとても難しい。
Nagsulat siya sa iyang asawa.  彼は妻に手紙を書いている。
Ang iyang pagsulat sa iyang asawa nakalipay niya. 
彼の妻への手紙は彼女を喜ばせた。
na-ma 動詞の場合は接頭辞としてpagka を付けます。
Naligo siya gahapon. 昨日彼は水浴した。
Ang iyang kanunayng pagkaligo nakasakit niya.  
しょっちゅう水浴するので彼は風邪をひいた。
Nasuko siya. 彼は怒っている。
Nahadlok ako sa iyang pagkasuko. 私は彼の怒るのが怖かった。
Ang iyang pagkasuko nakahadlok nako.
11-5 リガテュアでつなぐ文
Hinay siya nga milakaw padulong sa princesa. 彼はゆっくり王女に近づいてった。
Nahadlok siya nga dili makatubag sa pangutana.
彼は質問に答えられないのを恐れた。
Daghan ang mga tawo nga nakita niya. 彼の見た人々は沢山だった。
沢山の人々を彼は見た。
Malipayon kaayo siya nga naghulat sa iyang inadlawan.
彼女は誕生日ギフトを待っているのが楽しかった。
Gusto na kaayo sila nga motan-aw sa giputos nga inadlawan.
彼らは誕生日ギフトの包みを見たがった
Gusto ko + nga ⇒ Gusto kong 又は Ako gustong
Gusto kong moinom ug gatas. 僕は牛乳を飲みたい。
Gustong mokaon sa keyk ang bata. その子はお菓子を食べたがっている。
動名詞とngaの使いわけ
Makahimo ka paglakaw pero balik dayon. 行くのはいいけど直ぐ帰ってきてね。
Makahimo ka nga molakaw pero balik dayon.
12 補足
12-1 動詞が主語になる?
動詞に冠詞の ang を付けると主語として使えます。
「〜したのは」 「〜するのは」 とする日本語と同じです。
Unsay imong gipalit. 何を買ったのですか。
Kinsa ang nagpalit ug kapayas? パパイヤを買ったのは誰ですか。
Ang nagpalit miuban pagsinggit. 買い物した人は一緒に叫んだ。
Ang gipalit niya daotan. 彼の買ったのは傷んでいた。
*  主語という言葉が適当かどうか。
 ビサヤ語の場合、主語は必ずしも行動を起こす主体とは限りません。
文の中で強調したい個所が主語になります。
例えば「私はマンゴ通りを走っていった」 という文をビサイヤで言うと
(1) Nagdagan ko sa Mango Avenue.  又は
( nagdagan = 走った、走っている Mango Avenue = マンゴー通り )
(2) Gidagan nako ang Mango Avenue. となります。
( gidagan = 「走る」の受動形  nako = 「私」の所有格 )
 最初の文章はko「私」が主語で英語と同じ表現ですが、2番目の文章では
Mango Avenue が主語になっています。
日本語に直訳すると
「マンゴ通りは私の走ったところです。」  あるいは
「私の走ったのは、マンゴ通りです。」 という感じです。 接辞gi-を参照してください。
12-2 Dili
Dili は色々イロイロ表現ヒョウゲンができます。
Nag-ipon sila bisan dili kasal. 彼らは結婚もしないで一緒に住んでいる。
Kinahanglan kang mokaon ug utanon dili lang kay karne.
肉ばかりでなく野菜を食べなさい。
Dili lang kay isda anaa sa tubig.  水中に住むのは魚ばかりではありません。
Ang kadaghanan, kon dili man tanan, 全部でないにしても殆どは
Dili out of choice kon dili out of necessity. 好んでと言うより、必要性から
12-3 ug ug は and の意味で使われる場合バアイの他に、次のヨウな使われ方があります。
違いを明確にするために、 og とする方が良いという人もいます。また og は特に
 'g あるいは単にg として前の単語に付ける場合が多いようです。
*  動作の内容、対象を表す助詞としての ug。 日本語の「〜を」
Nagbuhat siya ug daob. 彼は焚き火をした。
Sa dili pa nako sugdan, tagai ko ug higayon, sa pagpangayo ug katahoran.
始める前に、お時間を頂いて、ご挨拶をお願いします。(させてくださいとも取れます)
sakay ug ayroplano 飛行機に乗る basa ug libro 本を読む
padad-an ug postcard 葉書を送る dakop ug isda 魚を捕る
pangita ug 〜を探す hatag ug 〜を与える butang ug 〜を置く
himo ug 〜をする
形容詞の場合でも使うところが、日本語と違います。強いて言えば「〜が」に近い。
Daghan ako ug igsoon nga dalaga. 私は、姉妹が多い。
Gikapoy ko ug dula. 私は、ゲームに疲れた。
Taas ka ug garbo. 君は、プライドが高い。
Gamay siya ug hawak. 彼女は、腰が細い。
12-4 sa sa もまた、実に色々な使われ方をします。
*  動作の対象を表す助詞としての sa 
Padayon kamo sa inyong buhat. 君たちの仕事を続けなさい。
paggukod sa baboy 豚を追いかける
trabaho uban sa singot  汗と共に働く
Naulahi ko sa biyahe.  私は旅行に遅れた。
Nakabalita ka sa tulis nga nahitabo?  強盗事件を知ってるかい。
Naulaw siya sa iyang hugaw nga sapot.  彼の汚れた服が恥かしかった。
Ayaw pagundang sa trabaho.  仕事をやめるな。
Miabaga ako sa tanang gastohan.  全出費を自分で負担した。
Wala ko makauyon sa imong plano.  君の計画には賛成できない。
Tungang gabii sa dihang ang sakyanan napuli sa kalabasa. 
馬車がカボチャに変わったのは夜12時だった。
*  範囲を示す sa 中の一部をクローズアップする場合
usa sa mga kauban 同行者の一人
Molakaw ta sayo sa buntag ugma. 明日、朝早く出かけましょう。
Naagian nako ang kalisud sa kinabuhi.  人生の困難さを経験した。
Itom kaayo ang sulod sa imong tiyan.  彼の腹の中は真っ黒だ。
Pataas sa tuhod paa.  膝の上が腿です。
*  範囲を示す sa    場所、時を示す。
Niagi ko sa gamay karsada.  狭い通りを通った
Monan-aw ta sa sine sa umaabot Dominggo.  今度の日曜に映画を見よう。
Moadto ko sa Sugbo ugma sa buntag.  明日朝、僕はセブに行く。
*  他の場所、時間の単語を副詞化する。
sa atubangan 前に、まえで sa ibabaw 上で
sa dili pa  〜する前に sa ilalum 下で
sa gawas 外で sa kanunay いつも
sa palibot 周りで
giguyod sa atong iro 犬に引っ張られる
Siya ang akusado sa pagpangawat. 彼は窃盗の容疑者です。
Tudlo-inang mga bata sa katarung.  子供たちに理由を教えなさい。
Hatagi kami ug tugot sa pagtugpa.  着陸の許可を下さい。
12-5 リガチュアの補足
Siya akong gisuntok. 私は彼を殴った。
これはまた
Ako siyang gisuntok. ということが出来ます。つまり リガチュアは
(Siya + ako) nga gisuntok で ( )の中の順番は構わないのです。
この場合のakoは所有格なわけです。
では 彼が私を殴った。という場合はどうなるかというと、
Ako iyang gisuntok.         または Iya akong gisuntok. Iya kong gisuntok.
この場合のakoは主格なわけです。
Ako gisuntok niya.   も勿論あります。
蛇足かもしれませんが、二人称の場合も書きましょう。
Ikaw akong gisuntok. 私はおまえを叩いた。
Ako kang gisuntok.
Imo akong gisuntok. おまえは私を叩いた。
Ako imong gisuntok.
12-6 接尾辞 -a の別な使われ方
a. 名詞の現在進行形?  Karon と共に
   * karong gabiona と karong gabii の違い
今日の夜、まだ夜になっていないときにはkarong gabii を使います。もう既に夜に
なっている時には、karong gabiona/kabhiona を使います。
  Alimuot kaayo karong gabiona. 今夜はむしますね。
  Motugpa ang bagyo karong gabii kuno. 今夜にも台風が上陸するそうだ。
同様にadlaw, buntag, hapon, semana, bulan, tuig 等の時をあらわす名詞の語尾に
'-a' をつけることで、現在形にすることができます。
  Atong humanon ang trabaho karong buntaga.  午前中に仕事を終わらせましょう。
  Naay traffic accident karong buntag.  今日の午前、交通事故があったそうだ。
buntag buntaga gabii gabhiona
hapon hapona adlaw adlawa
semana semanaha bulan bulana
tuig tuiga
b. 人称代名詞の所有格に付けて、〜のもの
akoa 私のもの
imoha あなたのもの
iyaha 彼のもの
atoa 私たちのもの
inyoha あなた方のもの
ilaha 彼らのもの
c. 名詞につけて眼前にあることを示す
aning dalana この道路ドウロ
dihang dapita この場所バショ
anang panahuna その時節ジセツ