up 09.Nov.2003 
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 ArtGallery _Top Page について
◆ Top絵 : Michelangelo/システィーナ礼拝堂の天井画
_『The Creation of the Stars and Planets』(天地創造)
  1511_Fresco, 280 x 570 cm、Cappella Sistina, Vatican
_『Creation of Adam』(アダムの創造) 
 1510  Fresco, 280 x 570 cm、Cappella Sistina, Vatican
 畏れ多くも、ミケランジェロにTopPageを飾っていただきました。
彫刻家であることに神の己を生かせしむ意味を信じていた彼が、ユリウス二世の命令で描いたとされる天井壁画です。ヴァザーリの『ルネサンス画人伝』にこのくだりは詳しいですが、僕は、キャロルリードの『The Agony and the Equstacy(華麗なる激情と邦訳されているようです)』には、ミケランジェロがどのようなインスピレーションからこのモチーフにたどり着いたのかに、より感銘を受けたものです。
 ミケランジェロの詩篇に、彼が悩みぬいた末のこんな言葉があります。

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                鹿は弱いから足が速い。神は、かよわい鳥にも自由な翼を与えた。
                私には何もない。何もないから、神は私に芸術の才能を与えた。

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◆ 「泡」意味 : Sandro Botticelli/ウフィツィのテンペラ画
 「愛と美の豊穣の女神(ビーナス、ギリシャ語ではアフロディテ)が海の泡から生まれ、オリンポスの12神に加わった」というギリシャ神話の一節にちなんで、泡立てて見ました。
 というのも、僕は、僕の記憶のどこか片隅で「泡」は「泡」であると同時に「アフロディテ」でもあると思い込んでいたからです。・・・(これ、中学校の美術の時間に上田晴也先生がおっしゃっていたという記憶=思い込みかもしれないけど)
 天井画のそばを「愛と美のイコン」がゆらめくというのが、このページのモチーフにできたらと考えました。


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* 古代ギリシャ文化に人間復興の鍵を見出したといわれるボッティチェルリの代表作の一つ『ビーナスの誕生』(1487、ウフィティ美術館)はこの一節を描いたものです。 (Aphrodite;Venus)
 _Birth of Venus, (ビーナスの誕生)
  Tempera on panel, 172,5x278,5 cm,
       Uffizi, Florence; Inv. n. 878
 とはいえ、『ギリシャ神話』というのは、僕には刺激的で好ましいものではありません。ここでは表面的の謗りは免れませんが、泡のロマンティシズムだけにとどめます。  
*ちなみに、曽根綾子さんは「神々の生きている土地」の中で「ギリシャ神話のキャラクターは、その善の故にではなく、その狡猾、好色、闘争心、奸計好き、復讐好き、利己主義などの故に、私たちに迫ってくる。彼らは私たちの内面を鏡に写した姿なのだ」と結んでおられます。  周知のように、ウフツィ美術館には地球的な人類の遺産が収められています。まだ訪れたことのない憧れの地⇒僕の「お気に入り」のページの一つです。

Courtesy of Web Gallary of Art.
上のPhイメージは、Web Gallary of Art のご好意で使用させていただいています
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