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妄執日記 - 2003年7月下旬

2003-07-23 Wed

アカエイの話

愚弟礼人らいとと、その友人鈴木との間で交わされた会話。

鈴木
千葉の海岸にアカエイが出るんだよ。俺、この前見たんだよ。
礼人
アカエイって何だよ馬鹿野郎。酔ってんのお前。
鈴木
アカエイはエイの仲間だよ。
礼人
エイってマンタかよ。
鈴木
エイって言ってもマンタみたいに巨大なやつじゃないよ。
礼人
千葉にそんなマンタみたいな奴が出る訳ねえじゃねえか。何も知らないんだお前。 馬鹿だなお前。
鈴木
いや、出るんだよ。 しかもそのアカエイは毒を持ってるんだ。
礼人
マンタは石垣島にいるもんだぞ。
鈴木
どう言ったら信じてくれるかなあ……。
礼人
そこまで言うなら今から千葉行こうじゃねえか。 話だけじゃ信用できねえし。

こうして我々は、鈴木の車で千葉県にある噂の海岸へとへ向かった。 到着したのは明け方。 まだ日も出て間もない頃なので水が冷たく、海には入れなかった。

礼人
何だよ、やっぱマンタなんて居ねえじゃねえか。
鈴木
そんなにうじゃうじゃ居るわけじゃないよ。 良く見ればきっと見つかるから。
礼人
居ねえよ馬鹿野郎。 もう帰ろうぜ。
鈴木
絶対出るから、もうちょっとだけ待ってみようよ。

時計の針はもう8時を指している。 海岸は親子連れやカップルで賑わい始めたが、それとは裏腹に我々を包むムードは険悪なものになってきていた。

礼人
折角海に来たんだし、ちょっと沖の方まで泳いでくるわ。
鈴木
いいけど、気を付けろよ。
礼人
何に気を付けんだっつーの。
鈴木
……。

そのとき礼人は足元に蠢く黒い影に気が付いた。 しかしその時点では、それが死んだ海藻やゴミ袋である可能性も否定できなかったため、黒い影のことは鈴木に言わずにおいた。 が、どうしても気になってしまい、ついつい下ばかり見てしまう。

次の瞬間、今度ははっきりと見えてしまった。 海面に漂う体長50cmほどのエイと思しき生物の姿を。

礼人
……小さいマンタが居ます。
鈴木
やばいぞ、すぐ逃げた方がいい!
礼人
……カブトガニにも見えます。
鈴木
アカエイだよ!

アカエイは居た。 礼人の見た「小さいマンタ」と鈴木の言うアカエイは、特徴がぴったりと一致していたのだ。

アカエイに大接近していながら無傷でいられた礼人は、ラッキーだったと言えるだろう。 この話の翌週、サーフィンをしに同じ海岸へ来ていた鈴木は、アカエイの毒にやられてしまった。 ライフセーバーの迅速な対応により事なきを得たが、アカエイの毒とはかなり強力なものらしいのだ。

毒棘を2〜3本もつ重武装型のアカエイもいるので要注意です。エイ刺傷は放置すると最悪の場合刺された腕や足を切断しなくてはならない場合もあるとか…恐ろしいことです。

千葉の海をナメてはいけない。

Last updated Date : 2003/08/03 15:36:52 (UTC+09:00)
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