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来春に「芦田川水辺公園」誕生/福山 '02/10/18

 福山市御幸町の芦田川に来春、「芦田川水辺公園」(仮称)が誕生する。水との触れ合いで住民の水質浄化意識を高めようと、福山久松ライオンズクラブが発案し、デザインを練った。国土交通省福山工事事務所などが約一億円を投じて二十一日以降に着工。来年三月末の完成を目指す。 

 計画では、大渡橋下流のアシが生い茂る中州二万六千平方メートルと、左岸の河川敷約一万平方メートルを公園に衣替えする。中州のアシの六割を伐採。延長二百五十メートルを掘削して川の水を呼び込み、一部には子どもたちが水遊びできる浅瀬を設ける。河川敷にも幅約二メートルの散歩道を整備。中州にも小道や飛び石を設け、歩けるようにする。 

 同ライオンズクラブが、地元町内会や芦田川流域の市民団体に呼び掛けて、アヤメやショウブ、桜など一万本を植樹する予定もある。 

 公園整備は、同ライオンズクラブが、結成二十年の記念事業として発案した。中国地方各地の河川視察や大学教授との意見交換を通じて原案を作り、福山工事事務所や福山市に打診。九月末にゴーサインが出た。市民が提案、実現する公園は市内で初めてという。 

 福山工事事務所は、近くの河川広報室と連携して、環境学習エリアに育てたい意向。藤原博昭副所長は「住民の水質改善機運を高めたい」と期待する。同ライオンズクラブの信岡勝哉会長は「後々まで親水の場として残せるように、整備後の維持管理にも力を入れたい」と話している。 

【写真説明】芦田川水辺公園の完成予想図 


大渡橋の位置

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