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芦田川河口堰、連続放流が効果 下流浄化協で報告 | '03/1/23 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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芦田川下流域の水質改善を目的に、国が二〇〇一年一月から取り組んでいる河口堰(ぜき)(福山市水呑町)の弾力的放流で、短期間の連続実施ほど効果があることが分かった。国土交通省福山工事事務所は、弾力的放流を継続するとともに、水の清澄を示す「濁度」の観測センサーを三カ所に新設し、より細かい改善効果の把握に乗り出す。
「清流ルネッサンスU」を検討している「芦田川下流水質浄化協議会」で二十二日、報告された。同事務所によると、弾力的放流は、これまでに十七回実施。うち十一回の放流前後で、汚濁度を示す生物化学的酸素要求量(BOD)が減少した。改善率は、大量に放流した昨年三月六日が、74・9%で最高。中四日で連続放流した同一月中旬でも、68・8%の高い改善を示した。 逆に、50%以上の水質悪化を示したケースも三回あった。いずれも、事前調査が放流の二週間以上前で、放流以外の影響も色濃い。放流は、突発的な降雨が条件で、採水が必要なBODの直前調査が難しい。自動で濁度を計り続けるセンサーを河口から一、四、八キロの三地点に設けてデータ不足を解消する。 同事務所は「放流量が多いと効果が大きい。連続実施すると水質が大幅に改善されるようだ」と弾力的放流を評価。「BODと相関関係にある濁度なら、放流前後や放流中にも連続調査できる」と、効果の検証の深まりに期待している。 |
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