巻頭言 

「キリストの内にある宝」 コロサイの信徒への手紙215

 旧約聖書によると、イスラエルが神のもとで一致している時、祝福がありました。逆に、民が、神に背を向けてゆく時、国力が弱まり、周辺国によって苦しめられました。教会も同じことが言えます。教会がバラバラになる時、私たちは、神に向いてゆけなくなり、生活にいろんなほころびが出てきます。パウロは、教会が偽りの教えから守られ、祝福を受けるために、具体的な提言をしています。

  1. 愛の交わりを保つ

異端から守ってゆく具体的な方法として挙げていることは、お互いに励まし合い、愛によって結び合う関係を保ってゆくことです。どうして異端から守られるために励ましを大切にしなければならないのでしょうか?お互いに無関心になっている時に、愛が満たされていないように感じます。寂しさや不満のある心に、偽りの教えが入り込んでくるものです。教会の集まりは、自分の弱さを正直に語ることができます。キリストにあって上下関係がなく、自分をつくろう必要がないので、お互いに励まし合い、感情の深いところで、愛の交わりを保ってゆきます。その結果、偽りの教えから身を守ることができます。

2.キリストを求める

キリスト教異端は、現代でも同じメッセージを語っています。「イエスは、救いの道を開いた主導者であるが、彼の働きは、未完成に終わった。」このように、イエスを認めながらも、不十分な救い主として紹介します。パウロは獄中で奮闘しながら、コロサイ教会の人々にキリストを指し示しています。「知恵と知識の宝はすべて、キリストの内に隠されています。」聖書に記されているキリストを求め始める時、本物を知り、恵みを体験することができるのです。


お互いに励まし合い、キリストを求めてゆく時、本物の宝を見出すことができ、イミテーションを掴まされることはありません。世の悪い誘惑から守られ、キリストの祝福と恵みにあずかる一週間を送ってゆきましょう。

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2015年8月9日  (過去メッセージのリンク)
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