巻頭言 

「希望に満ちた計画」 コロサイの信徒への手紙12429

どんなことに喜びを感じますか?喜びの内容には、それぞれ違いがありますが、キリストを信じる者たちに与えられている共通の喜びがあります。

1.主から授かった務め

子どもたちがまだ小さく、ひと時も目を離すことができない頃、オムツを替えたり、お風呂に入れたりすることは、私にとって面倒な仕事でした。その頃、ある人の文章を読んで、ハッとさせられました。「すべての仕事は、神から与えられた聖なる仕事である」という言葉です。何かを生産するわけではなくとも、主から任された大切な仕事と捉えることができるなら、気持ちが変わってくるものです。キリストのヴィジョンは、世界宣教に向けられており、未だ途上にあります。パウロは、キリストの思いを自分の思いとして、苦しみを担い、主と一つになって同じ荷物を運んでいるように感じました。ですから、喜ぶことができたのです。同様に、私たちも、主から授かっている務めがあることを覚えて喜ぶことができます。

2.神の救いのご計画

旧約の時代、イザヤ、エレミヤなどを通して預言が語られていました。ユダヤ人たちにとって大切な言葉でしたが、イエス以前の時代、理解できませんでした。ところが、イエスが十字架に架かり、復活されたことで、それまで秘められていた計画が、今や明らかにされ、神の救いが成就したことを知ることができました。パウロは、聖書に示された福音の奥義をオープンにできることを喜んでいます。主の救いの贖いは、栄光の希望であり、これに勝る情報はありません。

福音を受け入れた者であっても、この地上で、苦労しながら生活しています。それは、「使命があるということ」と、「霊的に訓練される部分がまだ残っている」という理由からです。地上にいるどんな人でも、愛において成長する余地が残っています。主から授かった務めを果たしつつ、霊的成長を願いながら、喜びのある信仰生活を送ってゆきましょう。 

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2015年8月2日  (過去メッセージのリンク)
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