巻頭言
「神の現われ」 コロサイの信徒への手紙1章13~17節
私たちは、物質的に豊かな時代に生きています。ところが、生活が豊かになったことと、安心感とは、必ずしも結びつかないようです。パウロがこの手紙で語っているのは、「イエスキリストによる安心感」です。彼は、これ以上付け足すことはないという強いメッセージを語っています。安心の根拠とは何でしょうか?
1.御子の支配下に移された
日本は世界トップレベルの長寿国であり、不景気と言われても、世界的なレベルで判断するなら、お金持ちの国であり豊かな社会です。ところが、社会学者によると、日本は不安な時代を迎えているということです。将来に対して漠然とした不安があり、ありとあらゆる保険が売られています。しかし、聖書は、私たちに約束されているのは、究極の安心であると伝えています。私たちの魂は御子の支配下にすでに移されています。悪魔は私たちを恐れさせ、脅し、騙すことはできるかもしれませんが、私たちの魂まで手出しすることはできません。
2.御子によって支えられている
樹齢何百年の木、大きな岩、不思議な色の沼など、パワースポットと呼ばれる場所があり、パワーにあやかろうと、多くの人が集まってきます。しかし、私たちの信じる神は、人格をお持ちになり、感情と意思を働かせ、私たちを支えてくださるお方です。グノーシス派と呼ばれる異端の教えが、コロサイ教会に入り込み、混乱を引き起こしました。イエスを完全な神と認めず、イエスに対する信仰では、贖いが不十分であると伝えました。それに対して、パウロは、イエスは、時間を超越して存在しておられ、すべての創造の御業に携わった神であり、この方にのみ信頼することが救いであると熱のこもったメッセージを書き送りました。
聖霊は、私たちに神の子であることを示してくださいます。私たちは、赦しと永遠の命を喜び、究極的な安心を抱く者となりました。罪の赦しと贖いは、イエスによって完全に保障されているということを覚えてゆきましょう。
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2015年7月19日 (過去メッセージのリンク) |
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