「わたしにつながっていなさい」 ヨハネ15:1~5

ヨハネによる福音書15章で、イエスは「わたしはまことのぶどうの木、わたし


の話した言葉によって、あなたがたは既に清くなっている。わたしにつながっていなさい。」(1~4節)と弟子たちに教えました。その頃イエスの伝道を快く思っていなかったユダヤ教の祭司たちとローマ軍による迫害が迫っていることを知らされた弟子たちは、半信半疑不安になっていました。そこへイエスは「互いに愛し合いなさい」という掟(12節)と命令(17節)を示されます。さらに「友のために自分の命を捨てること、これ以上の大きな愛はない。わたしの命じたことを行うならば、あなたがたはわたしの友である」(13~15節)とまで言われました。



 その後本当に、友とよんだ弟子たち、そして私たちの罪のために命を捨てられました。3日後に復活されたイエスは40日の間、弟子たちに現れ励まし、これからは聖霊を通して語られると言い残されて、天に昇られました。間もなく起きた出来事がペンテコステ・聖霊降臨日です。100人を超える弟子たちのところへ、突然天からの激しい風と轟音、炎のような舌が分かれて弟子達一人一人にとどまり、多くの国の言葉で話しだしたのです。(使徒言行録2章)今から2000年も前に起こったこの聖霊の働きが、弟子たちを世界の隅々にまで送り、福音が多くの言葉に翻訳され、今私たちがみ言葉を手にすることが出来るようになりました。



 ヨハネによる福音書は、マタイ・マルコ・ルカよりもずっと後に書かれた福音書で、「言」にこだわるギリシャ人に向けに書かれたものと言われています。ですから旧約聖書にはあまり触れず、イエスがバプテスマのヨハネからバプテストを受けられて、伝道を始められから十字架の死、そして復活された後弟子たちに現れたところで終わっています。1837(天保8)年ギュツラフ宣教師が日本人向けに最初に訳した福音書もヨハネでした。ヨハネは信仰への3段階を教えています、第1はイエスが私たちの罪を許すため十字架にかかられた神の子であることを信じ、第2はイエスにつながって永遠の命の実を結ぶと信じ、第3に互いに愛し合うという主の掟と命令を守り信仰を全うすることです。 

                                                     川平朝清

2013年6月16日  (過去メッセージのリンク)
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