「わたしたちの器」 ルカによる福音書103842

ある決まった大きさの器に、大きなものから小さなものまで、様々なものを詰めていくとき、まず大きなものから入れていかないと、後からそれを入れることはできなくなってしまいます。大きなもの、それはすなわち、私たちにとって一番大切なものは何か?ということを問いかけています。マルタとマリアの有名な話があります。イエス様が二人の家にお入りになり、話をされている時、マルタはイエス様と弟子達をもてなそうと忙しく立ち働きます。一方マリアは、マルタを手伝おうとせず、イエス様の傍に座ってじっと話を聞いていたのです。不平をもらすマルタにイエス様は、「マリアは良い方を選んだ」と諭します。マルタの働きも立派です。しかし、イエス様がいらっしゃって、目の前でお話を始められているのですから、それを聞くこと以上に大切なことはないのです。まさに優先順位の第一番目がイエス様なのです。マリアは一番最初に自分の器に一番大切な、一番大きなものを入れました。マルタには色々な大切なものがありましたが、それに気を取られるあまりに、もしかすると一番大切なものを失ってしまうことになったかもしれません。

幻が与えられてから15年の時を経て、ついに私たち青葉教会の新しい礼拝堂が与えられました。新しく、そして大きな器です。そこにまず最初に入れなければならない一番大切なものは何でしょうか。建築には様々な物、事、働きが必要です。気を回さなければならない細かいことは無数に出てきます。しかし、この礼拝堂では、すでにイエス様がお話を始められているのです。まず、イエス様の声を、みことばを、耳を澄まして聞くこと。それ以上に大切なことはありません。イエス様は私たちのために生まれてくださり、私たちのために死んでくださり、そして、私たちのために甦ってくださいました。それを信じること以上に大切なことはなく、またそれを信じるならば、他の一切のことは与えられるのだと聖書は語ります。間もなくイースターを迎える春、様々なことが新しくなる春に、私たちの新会堂は与えられました。このわたしたちの新しい器に最初に入れなければならない、最初に据えなければならない大きなもの。それを間違えないようにしたいと思います。

2013年3月17日  (過去メッセージのリンク)
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