東日本大震災のあくる日の3月12日、九州新幹線全線開業の祝賀イベントが予定されていました。それに合わせ、一度だけのレインボーカラーの新幹線がCM撮影のために鹿児島から博多まで走り、九州のみならず青森から鹿児島まで新幹線でつながりました。古代中国、夏の兎王の時代、大洪水が起こり、王は13年の間宮廷に入ることなく国民の救済のために東奔西走したと言われています。「洪水我をいましむ」とは彼の言葉です。被災地、被災者とつながることは痛みを知り、支援と共に喜びを分かち合い、大災害から学ぶことだと私は思います。

 「あなたたちならびにあなたたちと共にいるすべての生き物と、代々とこしえにわたしが立てる契約のしるしはこれである。すなわち、わたしは雲の中にわたしの虹を置く。これはわたしと大地の間に立てた契約のしるしとなる。」 「虹」は、神がご自身にかけて「二度と洪水によって肉なるものがことごとく滅ぼされることはない。」(創世記911)と誓ってくださった人類救済への決意のしるしです。神はただ一度、罪の世を洪水によって清められましたが、罪が止むことはありませんでした。人はその霊が救われる必要があります。懲罰は人の霊を救うことはできません。

イエス様は夜の闇にまぎれて訪れ議員であったニコデモに、「はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることができない。」「はっきり言っておく。だれでも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることはできない。」(ヨハネ3:3,5)と、内なる魂に新しい創造が必要であることを語られました。

また、神はご自身に向け「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。わたしは、この度したように生き物をことごとく打つことは、二度とすまい。地の続くかぎり、種蒔きも刈り入れも寒さも暑さも、夏も冬も昼も夜も、やむことはない。」(8:21,22)と誓い、人が神の恵みに歩むことを望まれました。今回の大震災は、今まで積み重ねてきた人間のエゴとそこからもたらされる人間関係の破壊、環境や自然の破壊に目を向けさせ、私たちに回復の必要を教えてくれました。ノアとその家族が箱舟を出た後、まず礼拝し感謝したことは家族共々救われたことによります。私たちは罪の世にあって、まず今あるを感謝し、地の塩として神様中心にまず家族から社会を作る者でありたいと願っています。

2011年5月29日 「約束の虹」   創世記9:12~17  (過去メッセージのリンク)





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