2010年7月25日

 アブラハムの執り成し 創世記18章16~33節
執り成しの祈りは、一見地味で間接的な伝道のように思えるかもしれません。
しかし、これは神様が直接働かれる、力強い伝道です。今回はアブラハムの執り成しから学んでいきたいと思います。

アブラハムの甥のロトはソドムに住んでいました。この町は霊的にも道徳的にも乱れており、彼らの非常に重い罪によって滅ぼされようとしていました。ここでアブラハムはソドムの人々のために執り成し、また、ロトのために神様に哀れみを求めました。
始め、アブラハムは50人の正しい人がいたらソドムを滅ぼさないで欲しいと神様に懇願しました。神様はその願いを聞いてくださり、少数の正しい人々のゆえにその町全部を赦そう。(26節)」と答えられました。しかし、アブラハムの執り成しはここで終わりませんでした。28節から32節を読むと、最終的には10人の正しい人がいたら滅ぼさないと神様に約束していただきました。
なぜアブラハムはこんなにも食い下がっていったのでしょうか。それは、彼がソドムには50人も正しい人がいないという現状をよく知っており、それでもなお真剣にこの町が助かることを望んでいたからだと思います。彼はソドムの現状を神様に伝え、この町が救われる様に執り成しました。私たちもしっかりと友人や隣人のために執り成すものでありたいと思います。
19章をみると、結果的にソドムの町には正しい人が10人も見つからなかった事がわかります。ロト自身も「正しい人」とは言えないような不従順な態度が所々みられます。ロトはソドムが滅ぼされる事を御使い達から告げられ、助けられますが、これはロトが正しい人であったからというより、アブラハムの執り成しによって滅びから免れたと考えられます。
結局、ソドムには正しい人が1人もいなかったのかもしれません。しかし、神様はアブラハムの執り成しを聞いてくださり、ロトの家族を救ってくださいました。私たちも忍耐強く、粘り強く、友達や隣人のために祈っていくものでありたいと思います。神様がロトを救ってくださったように、私たちの隣人も救ってくださいます。期待して祈りましょう。