2010年1月3日

 「建てるのは神」 列王記上8:12~19

 2010年が始まりました。年頭にあたり、皆さんそれぞれに神様に祈り、願ったことがあるかと思います。今年の私の願い、目標とするところは、ソロモンの信仰と主の言葉とに導かれました。

 主の御名のために神殿を建てる

 偉大なイスラエルの王、ダビデはバト・シェバとの間にもうけた子ソロモンを跡継ぎに選びました。イスラエルを安定した国とするまで戦いに明け暮れ神殿を建てる間もなかったダビデに代わり、王となったソロモンは主に願いました。「わたしはとるにたらない若者で、どのようにふるまうべきかを知りません。・・どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、この僕に聞き分ける心をお与え下さい。」(3:7)そして、主は答えられました。「あなたは自分のために長寿を求めず、富を求めず、また敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めた。見よ、わたしはあなたの言葉に従って、今あなたに知恵に満ちた賢明な心を与える。」と語り、また、「わたしはイスラエルの人々の中に住み、わが民イスラエルを見捨てることはない。」(6:13)と誓われました。この一年、何があっても、何を成すにしても、罪の贖いを遂げ復活し新しい命を与えてくださったダビデの末、救い主イエスを信頼し、御名のため、主の栄光を求めて参りたいと願います。

 神殿を建てるのは神

 主は、ダビデに「わたしがあなたに代えて王座につかせるあなたの子が、わたしの名のために家を建てる。」(5:19)と約束されました。そして、その言葉の通り、ソロモンが神殿を完成させました。しかし、「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。」(1コリント3:6)とパウロが語るように、大切なのは約束そのものよりも、約束なさったことを実現される神ご自身です。「わたしの子供たち、キリストがあなたがたの内に形づくられるまで、わたしは、もう一度あなたがたを産もうと苦しんでいます。」(ガラテヤ4:19)と語るパウロの戦いは主イエスの福音宣教だけでなく、信じる者の中心にキリスト・イエスを形造らせることでした。叡智を極めたソロモンでさえ、罪を犯し、王国は分裂していきました。しかし、にもかかわらず神は私たちを愛し、その救いのご計画の実現へと今も働いておられます。「そこで、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です。」私たちの計画を主に委ね、霊と肉なる神殿を建てる年としたいものです。