2009年11月22日

 「恵みに感謝」 コリントの信徒への手紙二 9:10

 「種を蒔く人に種を与え、パンを糧としてお与えになる方は、あなたがたに種を与えて、それを増やし、あなたがたの慈しみが結ぶ実を成長させてくださいます。」

 収穫の秋を迎えました。また、明日は勤労感謝の日でもあります。神様からいただく自然の恵みと、勤労の恵みに感謝したいと思います。しかし、5000人の人々にパンと魚を与えられたイエス様は「朽ちる食べ物のためではなく、いつまでもなくならないで、永遠の命に至る食べ物のために働きなさい。(ヨハネ6:27)」と目に見えぬ命の糧を求めるよう勧められました。ペトロもまた、「あなたがたは、朽ちる種からではなく、朽ちない種から、すなわち、神の変わることのない生きた言葉によって新たに生まれたのです。(1ペトロ1:23)」と、神は人の存在そのものを朽ち果てていくものとしてではなく、永遠のものと創造しておられることを証しています。

 以前、ある証し集で、脳腫瘍を煩い失明の危機に直面した少女の話を読んだことがあります。彼女は手術の前夜、ご両親と弟達の顔を一人一人丁寧に見つめた後、祈ったそうです。「神様、今までお母さんたちの顔が見れるのは当たり前だと思って良く見たことはありませんでしたが、今日はしっかり見ることができて有難うございました。もし、見えなくなっても大丈夫です。ちゃんと覚えましたから。」幸い手術は成功しましたが、彼女は当たり前のことが感謝なことだとわかったそうです。

 神様を中心に物事を見つめることは大切なことで、人の魂には必要なことです。

 *蒔く種を与えて下さるのは主です。「みことばの種」は神からのものです。

 *種蒔く人を養ってくださるのも主です。「みことばのために働く人」を主自らが養って下さいます。「あなたがたはすべてのことに富む者とされて惜しまず施すようになり、その施しは、わたしたちを通じて神に対する感謝の念を引き出します。(9:10)

 *種を成長させ、その実を増やし成長させてくださるのも主です。「それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。(マルコ4:31)」 神様のみことばを預かった人は、この世では小さな者かもしれません。しかし、神に信頼して生きるその人自身を通して神は栄光を現します。