2009年8月30日

 「感謝の時、ゼロからの出発」 コロサイ人への手紙3:12〜17

 幸せを感じる時はどんなときでしょうか。あるアンケートによると、働く女性の上位ランキングは、「美味しいものを食べている時」、「家族との団欒」、「恋人とのデート」、「趣味に没頭している時」となっています。そして私たちは幸せ感を追い求めます。でも本当の幸せとは何でしょうか。

 最近、ある2冊の本と出合いました。一つは、「しあわせ脳練習帳」です。その本の中で、「しあわせ脳」が提唱されます。幸せを追いかける人と、幸せを呼び込む人の2つのタイプがあり、幸せを追いかけることに貪欲な人の脳と、幸せを呼び込む人の脳とは対極の状態にあるそうです。そして大事なポイントは、幸せになりたいと「思わない」のが幸せになれる人、ということなのです。一見逆説的な見方ですが、どうしてそうなのでしょうか。

 もう一つの本は、「みんなが幸せになるホ・オポノポノ」です。ホ・オポノポノは、ハワイに伝わる癒しの方法で、「ありがとう。ごめんなさい。許してください。愛しています」という4つのキーワードを問いかけて、あらゆる問題を解決に導くものです。

 この2つの本に共通するのは、神様が人に本来的に与えた直感力をもっと自然な形で謙虚に自覚し、自分自身をいつもゼロの状態から始めることを薦めます。

 神様の深遠なバランスは、私たちには測り知りえません。でも神様のバランスとは、全てを例外なく救うというゴールに向かう絶対的な真理であると言えます。神様はその真理を時代を越えて現し、あらゆる物事の2面一元性(物事は人にとって必ず都合が良い場合と都合が悪い場合がありますが、この2面性は同時に起こり、互いに作用しながら、ある目的を達成していきます) を通じて、私たちに気づきを促す準備をしていて下さいます。

 私たちは感謝する時、脳科学的にも一番リラックスした状態にあり、この2面性の境界点、すなわち解放点、ゼロの状態にいるのだと思います。その2面性の状態を等価に扱い、その境界点で、その場の環境に応じて、神様の意志に従って、一番適切な役割を果たしていくことが、本当の幸せなのではないでしょうか。

 「キリストの平和があなたがたの心を支配するようにしなさい。この平和にあずからせるために、あなたがたは招かれて一つの体とされたのです。いつも感謝していなさい。」 コロサイ人への手紙3:15