2008年11月23日

「収穫の喜び」 詩編126:1〜6

 暦の上ではもう冬ですが、季節の中で一番神様の恵みを感じるのは秋ではないでしょうか?「大地は作物を実らせました。神、わたしたちの神がわたしたちを祝福してくださいますように。」〈詩篇67:7〉秋は収穫の喜びとともに感謝の気持ちを私たちに与えてくれます。

 まず、第一に神の「恵み」に感謝します。私たちは普通それに気が付きません。“当たり前”と思っていることの中に、神の恵みは満ち溢れています。家族が家族であること、毎日の食べ物、健康、そして命、そのどれもが私たちの力で得たものではありません。私たちは生かされています。イスラエルの民は、主なる神の恵みに飽き足らず、真の神を捨て、その結果他国の奴隷となってしまいました。しかし、神は恵みによって彼らをどん底の生活から救い出してくださったのです。

 第二に神により与えられる「約束」に感謝します。「涙と共に種を蒔く人は喜びの歌と共に刈り入れる。」〈詩篇126:5〉とあります。70年もの間バビロニアの奴隷となっていた人々の苦しみはどれ程深かったことでしょう。今、苦しみにあっても神の救いの約束を信じることができたらどれ程幸いなことでしょう。受難を前にしたイエス様は弟子たちに言われました。「しばらくすると、あなたがたはもうわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見るようになる。」(ヨハネ16:16)悲しみは喜びに変えられるとのイエスの約束です。全てのことは主の御手の中で変わります。

 第三に神の「救い」に感謝します。「人は自分の蒔いたものを、また刈り取ることになるのです。」(ガラテヤ6:7)とありますが、主イエス・キリストは私たちが蒔いた罪の刈り取りを十字架の上で果たしてくださいました。そして、福音を信じる(霊に蒔く)者には永遠の命を刈り取らせて下さいます。「種の袋を背負い、なきながら出て行った人は束ねた穂を背負い喜びの歌をうたいながら帰って来る。」〈詩篇126:6〉自分のせいではないことで重荷を負って苦労している人に、主を信じ福音の種を蒔くゆえに迫害や苦しみを受けている人に、主イエスは共にいてくださり、重荷を負っていてくださいます。収穫の神に感謝を捧げます。