2008年9月14日

「あなたは愛されている」 マタイによる福音書6:25〜34

 今日のポイントは「空の鳥をよく見なさい、野の花がどのように育つのか、注意して見なさい」私たちは自然を通して、神の愛と豊かさを知ることが出来ます。「世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます」ローマ1:20とあるように、神はあの小さな鳥さえも養い、また、一粒の小さな種に命を与え、木々や草花を成長させてくださる天地創造の神が「あなたがたは鳥よりも価値があるものではないか」と仰せられました。神はどのような思いで私たちを見ておられるのでしょうか、きっと一人一人かけがえのない大切な存在としてご覧になっておられ、しかも、ただ見ているだけではなく、御子イエスをこの世に遣わし十字架に付けたほどに、私たちを価値ある大切な存在として愛してくださったのです。その愛は永遠に変わることなく、何があっても私たちを愛し続け、決して放って置かれないのです。

 でも、私たちの現実はどうでしょうか、私たちは何をしたか、どれほど成果をあげたか、そういったものが基準になっている社会に生きています。あなたは今まで何をしてきたか、仕事では会社にどれほどの成果をもたらしたか、隣人が私のために何をしてくれたか、その成果を見て価値があるもの、価値のないもの、また事の善し悪しを判断しています。まさに格差社会、勝ち組、負け組み、社会から切り捨てられた者は価値の無い者、必要の無い者となってしまう。そして、社会はそれを良しとするのです。

 しかし、社会が人間の価値基準を決めたとしても、神はあなたの存在自体に価値あり、あなたの存在自体を喜ばれています。そして「私の目にはあなたは高価で尊い、わたしはあなたを愛している」イザヤ43:4と言われます。私たちは弱くても良い、誰かよりも劣っていても良い、社会が私たちを切り捨てようとも、また、価値のないものと言われようとも、神は「あなたを愛している」社会の中で自分は価値のないもの、必要のないものだと孤独で苦しむ人たちが多くいます。「神はあなたを愛している」私たち感謝とともに、この命の御言葉を社会に出て伝えましょう。