2008年6月22日

「御言葉の力」 ルカによる福音書8:22−25

 「ある日のこと、イエス様が弟子たちと一緒に舟に乗り『湖の向こう岸に渡ろう』と言われたので、船出した」22私たちの人生もイエス様の「向こう岸に渡ろう」という呼びかけに答え、イエス様と一緒にスタートする時があります。「向こう岸に渡る」と言うのは、ある意味冒険でもあります。こっちの岸に留まっていれば危ないこともありません、けれども時には冒険をしてでも向こう岸に行かなければならない事も人生の中にはあるのです。

 そこで、私たちが「向こう岸に渡る」ために大切な事が3つあります。

 初めに「御言葉の力を知る」イエス様が共にいるのに嵐がやって来ました。荒波は神の子ともども弟子たちをならくの底に突き落とそうとしました。弟子たちは恐怖のあまり「先生、早く、舟が沈みそうです」と言いました。すると「イエス様は起き上がって、風と荒波とをお叱りになると、静まってなぎになった」24「いったい、この方はどなたなのだろう。命じれば風も波も従うではないか」25こうしてイエス様は私たちに「御言葉の力」を表して下さいました。

 次に「御言葉に信頼する」イエス様は弟子たちに「あなたがたの信仰はどこにあるのか」25と仰せになりました。あなたは何を信じているか、あなたは信じるという心をどこに置いているのかという意味です。弟子の中のヨハネやペテロはもともと漁師です。その知識と経験と感覚から判断して、このままだと舟が沈み、全員溺れるだろうと考えました。イエス様はあなたがたの信仰は「一緒に向こう岸に渡ろう」と言われた御言葉にあるのか?それとも、あなたがたの知識と経験と感覚にあるのか?と問われたのです。私たちはいつも御言葉を信頼することが必要です。

 最後に「御言葉と共に歩む」私たちは人生の中でもうだめだ、沈みそうだ、何もかも嫌だ、私なんか、と思うことがあります。しかし、私たちがどう思っても御言葉は「わたしはあなたを愛している」「わたしの目にはあなたは尊い」イザヤ43:4「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」マタイ28:20、「わたしは、あなたを見捨てない」へブル13:6と言われます。皆さん、私たちを生かす神の御言葉を信じて共に歩みましょう。そうすれば、嵐が来ないのではなく、嵐が来ても平安の中を、また勇気と希望を持って人生を歩むことができるのです