2008年3月16日

「親と子ども」  エフェソ6:1-4、テモテU1:5-7、ルカ4:38-39

 テモテは、クリスチャンの祖母ロイスと母エウニケに育てられ、パウロを霊的な父として、その伝道に従いました。パウロは、そのテモテを含め多くの人に手紙を書きました。私たち親も、年に一度子どもに手紙を書いてはどうでしょうか。

 私は、アメリカのカンザス州ヘストンという農村で生まれ育ち、両親と兄弟三人の家族でメノナイト教会に通いました。親と子どもの関係、子育てということについて、わたしはよい影響を両親から受けました。

 第一に、私は自分自身を知る子に育てられました。父親は、ワンダリーあなたは、クリスチャン家庭に、神に愛され、家族に愛され、いい子として育てられたのだよ、といつも言っていました。まもなくイースター、復活祭です。この時ほど、私たちはイエス様の深い愛を知らされ、神の家族の一員に加えられていることを実感しないではおられません。私の家庭は、みんなが主にあるしっかりした、アイデンティティー、家族意識を持っていました。子どもたちは、親を敬うことを教えられました。(エフェソ6:1〜4) 日本では、時折子ども中心の家庭がありますが、そこには安全はあっても、子どもの自主性や、家族への帰属意識というアイデンティティーは稀薄なものになってしまいます。我が家では、子どもたちもそれぞれに仕事がありました。そうして、家族で楽しい時を過ごすことも多くありました。いい思い出となっています。

 第二に、私たちは両親の背中を見て育ちました。父も母も、人々のために尽くすことを惜しまない良いクリスチャンでした。若い人たちのためのホームパーティーをしたり、心を病む人の通院に6ヶ月も付き合ったり、そのほかいろいろな奉仕をしているのを見ています。父は地元の短期大学の理事をしたり、畜産業支援のためタイに渡ったり活動範囲の広い人でもありました。母はハウスワイフではなく、自分はホームメイカーと呼ばれたいというほど、創造的な家事を喜んで実行する品格を備えた、ペトロの義母のような働き者でした。(ルカ 4:38)

 [結論]第一に、子どもが、愛と喜びにあふれた自分の家のこと、親を重んじていることが自然にことばの端はしに現れ、きちんと名乗れるように育てましょう。

 第二に、子どもに期待したり、求めることがあれば、親自身がそのようになりそれを実行するように努めましょう。親がまずモデル、模範になることです。子どもは親の背中を見て育ちます。