2007年2月4日

「あなたのライフメッセージ」 マタイ福音書5:13〜16

 聖書が伝える、人が生まれてきた理由の一つに「使命に生きる」ことがあげられます。それは、福音である十字架によって示された神の愛を私たちが受ける(救われる)ばかりでなく、伝えていくことにも神のみ心があるからです。イエスは私たちを「世に遣わした」と言われました(ヨハネ17:18)。聖書は神を信じることによって私たちの人生の問題が解決するとも、無くなるとも教えてはいません。それどころか、苦しみに遭うとさえ言われています(詩篇119:71)。しかし、主イエスは立ち向かう勇気(ヨハネ16:33)と、主が共におられること(マタイ11:28)を約束して下さっています。誰もが直面する人生の問題に対して教会は福音に立って神の愛を伝える地域の灯台となる責任があり、それは恵みです。

 人は、生きてきたように死んで行くと言います。人の生き方はその人の信じていることを現し、その意味では人生そのものがその人のメッセージなのです。死んで残すメッセージもありますが、もし生き方そのものに使命があるなら何と幸いなことでしょう。救い主イエスにある使命には以下の特徴があります。

@「罪」の問題は人間社会において重要な課題であることを知らせる責任があります。

「もしあなたがその悪人に警告して、悪人が悪の道から離れて命を得るように諭さないなら、悪人は自分の罪のゆえに死ぬが、彼の死の責任をわたしはあなたに問う。」(エゼキエル16-21)その本質は命を分かち合う責任です。

A「罪」からの救いが人生の重要課題であることを伝える特権があります。

イエス・キリストにある人は永遠の命を与えられ人生をかけて癒されていきます。「この方は、十字架にかかって、自らその身にわたしたちの罪を担ってくださいました。わたしたちが、罪に対して死んで、義によって生きるようになるためです。そのお受けになった傷によって、あなたがたはいやされました。」(1ペトロ2:23)) 人、一人の自己中心の罪がいかに多くの人に影響を与え苦しみを生み出し犠牲を強いるかを私たちは知っています。しかし、キリストは事実、私たちの全ての罪の犠牲として十字架により罪を滅ぼし復活して下さいました。

B信仰による経験を分かち合う恵みがあります。

パウロは「キリストと結ばれる人はだれでも、新しく創造された者なのです」(2コリ5:17)と言いました。人生における失敗や行き詰まり、痛み悲しみ、病気や失望、家族や教会、そして人間関係などすべてのことを通して神は新しい教訓を与えて下さいます。教会はそのような一人一人が輝き、世の救いのために仕える人々が集まる魂の灯台で、一人一人がキリストの光なのです。