舞い散るそれは百合の花
―It which dances and breaks up is the flower of a lily―

あとがき」

 ごきげんよう。まずは最後まで読んでくださった皆さん。本当に有難うございました。途中から、もしくは途中までしか読んでいない方々も、目を通して頂いた事。それだけで十分有難い事です。
 さてさて。何とか最後までこぎつける事が出来ました。今はホッとしている訳なんですが。
 当初、このお話は五話前後でまとめる予定でした。しかし、あれもこれもと話を入れていったら、意外と長い話になってしまいました。そもそもの失敗は、リリーが夜魅の最初の姉妹の申し出を断ってしまった事から端が発しています。当初はここで姉妹になって、終わりにする予定でしたが、なんかそれだと浅ましいという感じがして、一度断ってから、試練を乗り越えて姉妹になるように、話をいろいろと入れていった訳です。
 それでも、全体は完成してからの公開だったので、各話を長めに取れば、五話以内に収めることは十分に可能だった訳です。しかし、ウェブ上で文章を読む作業は存外疲れるものです。これはどんな人が書いた物でもあてはまると私は考えています。それに、本とは違って、途中まで読んでしおりを挟んでおく、なんて事は出来ませんから、大抵の場合は一気に読んでしまうのではないでしょうか? そこまでの疲労を味わわせる訳にもいきませんし、だからと言って印刷して読んで欲しい、なんて事は言えません。そもそもプリンタを持っていない人にはふざけた話になってしまいます。そこで、ある程度区切って、小出ししていた訳です。そしたら、全十五話になってしまいました。本当にだらだらと。今後は無駄を省いてうまくきれいにまとめる技術を身に付けていかなくてはなりませんね。要精進です。

 さて。何人かのお友達に、終了するのは寂しい、と有難い事を言われました。私としましても、少なくてもリリーがプリーストに転職するまでは話を続けていきたいと思っています。それに、紅、黄の薔薇さまも出ていませんしね。

 今回、点数をつけるとすれば、百点中、よくて十点という所でしょうか。あまり話を重くしないように、慣用句や難しい言い回しをあまり使わずに、手軽に読んでもらえるように、そう考えて製作を進めていった結果、中身がスカスカになってしまった気がします。次にこの反省を活かしていきたいと思っています。
 次はおそらく秋くらいになるでしょうか?今回は製作時間が約二週間だったので、今度はたっぷり時間をかけて作っていきたい、と思っています。それでは、また近いうちにお会いしましょう。

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2003年8月30日

 

 

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