行ってまいりました蒲田川。昨年は一度も行けなかったので、今年は気合いを入れて馳せ参じました。前日、急遽思い立ち、休暇の届けを出しそそくさと帰宅。すぐに道具を準備して、就寝。

　午前１時４０分。まるで遠足前日の子どものように、予定時刻より１時間も早く起きてしまいました。午前３時、久しぶりの夜討ち朝駆けに胸をわくわくさせながら車のエンジンをかけます。ひたすら４１号を駆け上り、午前６時頃目的の蒲田川に到着。

　気温は−１０℃、一面が氷の世界です。幸い風はありません。早速釣り仕度を整え、川に入ります。河原に腰を下ろし川面を見ていると、「ピチャン」と音がします。ライズです！しばらく観察していると再びピチャンとライズがありました。ライズフォームから、水面下のものを食べているようです。もう少しライズがまとまるまで待つことにし、どんな虫が出でているか観察しました。吹きだまりを見ると、フタバコカゲロウ？のスペントがたまっています。昨日ハッチしたもののようです。

　しばらくそんな風に時間をつぶしていました。少しずつ人も出てきたようです。私がライズを持っているすぐ下にも二人入ってきました。下手のプールのライズを狙っています。しばらくすると「あ〜っ」という声、フライに魚が出たのにフッキングできなかったそうです。まだライズはまとまっていないので「どうしようか」と思いましたが、とりあえず１８番のＣＤＣダンを結び、キャスト開始。ライズが見られた地点を狙います。しかし反応はありません。しばらくすると少しずつライズが増えてきました。かなり強い流れの中でライズしている魚もいます。水面にシロハラコカゲロウらしき虫も流れ始めました。魚も完全にスイッチが入ったようで、大きな口を開けてライズするものやパーマークがはっきり見えるくらい派手にライズするものもいます。しかし相変わらずフライには反応しません。フライを２０番、ティペットを１０Ｘに落とし、さらに半沈状態で流します。するとやっとフライにアタック、ところがフッキングしません。水面にはっきりとカゲロウが流れていくのが見えます。

　自分に「落ち着け！」と言い聞かし、もう一度ライズとカゲロウの流下を観察します。アダルトを食べているライズを見つけ、再びＣＤＣダンに結び換えキャスト。バシャン！と音がして、フライがひったくられました。すぐに竿に伝わる手応え！待望の初ヒットです。結構強い引きでなかなか寄ってきません。ティペットも細いので、無理をせずじわじわと手元に寄せます。必要以上に慎重なやりとりをしてしまった気もしますが、何とかランディングに成功しました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　この後は爆釣！と言いたいところですが、後が続きません。初物を上げたフライはもう見切られているようです。サイズを落としても、カラーを変えても駄目…。小さなニンフを結び、赤いインジケーターをちょこっとだけ切て付けて流しました。するとそのインジケーターにライズが！すぐにアカマダラカゲロウのパターンに結び変え流しました。この変更がドンピシャ！なぜか格段に反応がよくなりました。小振りでしたがすぐに一匹追加。しばらくはフィーディングレーンにのりさえすれば、コンスタントに反応があります。この頃になると風もだいぶ強くなり、なかなか思うようにキャストできません。やがて、そのフライにも反応が悪くなってきたので、今度はスペントパターンに変更し一匹追加。気がつけば一時を回っています。

　この後、ライズも一段落ついたので、しばし休憩をした後、瀬の中のライズを狙って釣り上りました。そしてイワナとヤマメをそれぞれ一匹ずつ追加し納竿。

　やがて空が暗くなり、雪が舞い始めました。川のあちこちでライズは続いています。中にはかなり大きな魚体も混ざっているのですが、なかなかフッキングしません。一度だけかなり大きなイワナ？をかけましたが、痛恨のバラシ…、まあ逃がした魚はでかいと言うことで…。
　それにしても蒲田川はたいへん魚影が濃く、川の至る所でライズが見られました。もっとセレクティブかと思ったら、意外にもパラダンにまでしっかり反応があります。見やすいフライを丁寧に流せば、魚は顔を見せてくれるようです。ティペットも瀬の中の魚ならそんなに神経質になる必要は無いように感じました。７Ｘで十分行けます。あと、防寒対策はしっかりとやっておいた方がいいと思います。日が昇っていればかなり暖かく感じますが、風が出始めるとかなり寒いです（吹雪の時は時計の温度計で３℃を指していました）。手袋がないとアカギレをおこします！（ふと気がつくと、手から血が流れて、ベストにべったり血糊がついていました…）日によって差があるとは思いますが、とてもよい条件の日に釣りに行けたと思います！

　最後に！やっぱり平日は人が少なくていいですよ！ほとんど貸し切り状態、移動し放題です。有休の取れる方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか？