槍ヶ岳



2006年のGW(4/30〜5/5)には、槍ヶ岳に行ってきました。
例年になく残雪が多かったようです。
5月2日の午後になってお天気が回復したので、前夜泊まった殺生ヒュッテ
を出発し槍の肩まで登りましたが、信じられないほどのものすごい強風
で、急斜面の登高はたいへんでした。
その後、5月3日から5日までの3日間は、本当に良いお天気になりました。

ただ、5月1日に、同じ北アルプスの針ノ木岳で雪崩が起き、5人が
巻き込まれ3人死亡とのことでした。まさに、その日のその時刻に
わたしは槍沢を登っていたので、人事とは思えませんでした。
3人の方のご冥福をお祈りしたいと思います。


「傾動」
槍の穂先です。
別にカメラが傾いていた訳ではないのですが、随分右側に傾いて
いるように見えませんか? 今にも滑り落ちて行きそうですよね。
実は、槍ヶ岳を含む槍穂高連峰は、東側に20度も傾いているの
だそうです。これは「傾動」と言って、地盤を下から押し上げる力
によって傾く現象です。

ちなみに、出典は、以下です。この本、登山をする者にはなかなか面白いですよ。
原山・山本「超火山 [槍・穂高] 」山と渓谷社


「常念の妖怪?」
ついに常念岳にも妖怪が出てしまいました。

な〜んて、んな訳ないですね。いわゆるブロッケン現象です。


「ブロッケン(Brocken)」とは、ドイツ中部にある山(標高1142m)の名前です。
ほうきに跨った魔女達が、悪魔と一緒に酒宴を開くために
この山に集まってくるというお話があるそうです。光輪を
まとった不気味な人影を見た人が妖怪を想像したのだと思い
ますが、このような魔女伝説がその背景にあるのでしょう。


「ご来光」
5月3日の朝です。

「朝の山並み」
槍の肩より、西鎌尾根、双六岳方面です。

「山稜」
中岳付近から、槍方向です。
今年は積雪が多いためか、雪屁も大きかったです。


「爽天」
空の青さがいいですね。飛騨乗越から見た槍です。

アップしている画像ではわかり難いですが、槍沢上部を登っている人の
姿が写っています。如何に山が大きく、人が小さいかを思い知らされます。


「飛騨乗越にて」


「小槍」
小槍を含む槍の穂先と北鎌尾根は、凝灰角礫岩という非常に
硬い岩でできているそうです。


「日の出」
5月4日の朝です。

「槍」
槍ヶ岳山荘で2泊した後、名残惜しい気持ちもあり
ましたが下山を始めました。少し視点を変えるために、
東鎌尾根に少し登ったあたりからの槍です。


「登山者」
わたしが槍沢を登った5月1には、周りに登っている人は誰も
居なかったのですが、この日は3連休の中日だったこともあり
登山者が数珠繋ぎになっていました。


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