「海王丸 II」

舷側(船の横)をよく見てください。ツルっとした感じですよね。 これに対して、保存されている日本丸 の舷側は、なんだか「ハリボテ」のように見えませんか?

これは、船体の作り方に違いがあるからです。
溶接技術の発達していなかった先代日本丸の建造時(昭和5年)は、溶接 ではなく鋲により鉄板を接合していました。真っ赤に焼いた鋲を穴に 差し込んで、反対側からハンマーで叩いて鋲の先を丸くするんですね。
ちょっとマニアックかもしれないけど、よく見ると、最近の船と、 昭和の初め頃の船との造船方法の違いを垣間見ることができます。

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