西側の壁面で
ぼったりとした蕾。
アーチから枝を伸ばし
空に向かって咲く新雪です。
デジタルズームで撮っています。
11月8日
庭から西に向かって

西面の黄モッコウと今年誘引した新雪の枝。
緑の葉と白い薔薇、すっきりしていいですね。

来年はもっと左の方まで伸ばしてみようかしら?
2003年5月24日

新雪  1969年

この新雪は初めから、
グングン伸び、蕾もたくさん付きました。
後は咲くのを待つだけと、
うきうきしていたのですが、
酷いうどん粉病に掛かって
ほとんど開かなかったのです。
あんなに沢山の蕾が白く硬く閉じたまま、
最後は茶色くなってしまったのです。
毎日開かない蕾を見上げては、
何とか、日当たりを良くしなければ、
と思いました。

そして次の年、
主人の手造りの木製のアーチに、
とにかく伸びた枝を高いところで
横に寝かせて、蕾みを日に
当てられるようにしました。

翌年から、我家の新雪は
沢山の真っ白な花を咲かせ、
そのおびただしい花びらを
バサっと、音を立てて散っていく
ようになったのです。

上の写真は庭から西側に
向かって撮ったものです。
ピンクのバラは
ピエール・ド・ロンサールです。


左の写真は新雪に
接木してあるカクテルです。
今年は新雪より早く咲き始め、
満開のこの写真は4月の終わり頃です。
今まで隣に植えられていた
テスオブ・ザ・ダーバービルズを
移殖したので日当たりが
良くなって、例年より早く、
そして大きな花を沢山つけました。
そして今年はなんと、
とても良い香りをさせたのです。

どんな花でもそうでしょうが、
香りの無いと信じていたものが、
育てる環境によって
こんなにもいい香りを
させるようになるなんて
薔薇の未知の可能性を
感じてしまいました。

新雪の花びらは結構厚みがあり、
はっきりとした白です。
我家ではあまり香りはありませんが、
秋や冬に咲くときは
開きかけに少し匂います。
特に冬の一輪は美しく、
その大事な一輪を部屋に飾ります。
この一輪のために夏から冬の手入れを
しているようなものですが、
充分報われた気もちにさせてくれます。
鈴木省三により作られたこのバラとの出会いは、
バラとは皆剣弁高芯咲きであると思っていた頃です。
この新雪は茨城のフラワーパークに主人とバラを見に行ったとき、
プリンセスミチコと一緒に購入したものです。
そのときはこの新雪が、つるバラということを
意識していたかどうかも覚えていません。
ただ他の白バラより白が美しく、カクテルが接木してあり、
変わっているのが気に入り選んだのです。