2004年11月〜12月


 11月11日  寂しい秋
 
 
12月19日  薔薇の年末行事  




 薔薇の年末行事                2004.12.19

 今年の冬も暖冬だといいます。    
 今年は仮剪定だけにして、本剪定は来年にしようかと
 作業の予定を思い巡らしながらも、鉢薔薇の植え替えだけは
 11月中に全部終えました。
 6月から9月中まで生ゴミを直埋めしていた鉢薔薇をあけてみますと、
 未分解なのは卵の殻とぶどうの房、そして夏の剪定時の薔薇の枝で、
 後は形らしいものは見つかりません。
 そしてミミズが一鉢に3〜5匹程いるという具合でした。
       
 
 例年準備が悪く、何か良いマルチングの材料はないかしらと、
 思いながらも過ぎ行く年末。
 今年こそ!冬場のカビ作りを目指そうと準備をしました。
 

     
      稲ワラ    ボカシコンブペレット カニガラペレット   もみ殻クン炭

 
 カニガラペレット、ボカシコンブペレットはネットでお馴染みの
 肥料屋さんのもの。
 もみ殻クン炭はいつも通り、河口湖のおじいちゃんの手作り。
 稲ワラもおじいちゃんが切り刻んでくれたものです。
 米ぬかも御馴染みで、
 つまり・・・なにもオリジナリティーのない、手間もないマルチングです^^;
 

 年末の作業のひとつ、
 今年の植え替え時に鉢薔薇に元肥として入れたものと、
 12月19日に鉢の上からマルチングした物をまとめてみますと、
  
   
鉢薔薇 成分(%) (g)
N P K Mg Ca Si (約)
馬糞堆肥 0.62 0.26 0.41 200
牛糞 1.36 1 1.8 200
ようりん 20 12 50 20 5
カニガラペレット 5 5 50
ボカシコンブペレット 2 1 0.5 50
米ぬか 10
もみ殻クン炭 30
稲ワラ 100

   ※米ぬか、もみ殻クン炭、稲ワラの成分は、のきしーさんから頂いた
     「のきしー肥料かんたんソフト」に記載があります。

 

 だいたいこのような感じです。
 鉢の土の2/3位はそのまま使い、
 足らない分はほんの少しですが、新しい赤玉土を入れました。
 生ゴミや剪定枝などが分解され、
 ミミズや小さな白い虫たちがいるということは、
 鉢の中でも微生物が生きて活動しているのかもしれません。
 「もしかしたら、このまま肥料の補充だけでも良いかも知れない。」と
 思いながらの作業でした。
 
 鉢薔薇の植え替えから出た土は例年通り、
 サルビアやタイツリソウ、ルリマツリ、スミレなどなど、
 他の宿根草の鉢の土にしました。
 肥料を控えたいラ・レーヌには、 
 米ぬか、もみ殻クン炭、稲ワラのマルチングだけにし、
 根こぶが見つかったフェリシテ・パーメンティエの土だけは
 全部入れ替え、フェリシテの根にはニンニク入り木酢液の原液をかけ、
 新しい用土に植え替え、再度木酢液をかけておきました。
 ブルーライト・粉粧楼と、過去2回根こぶを見つけましたが、
 この木酢液の原液をかけるという方法で、直しています。
 根こぶ病に限らず、日頃木酢液をかけるということは
 やっぱり色々な病気の予防や苗の活力に
 役立っているのだと思います。
 
 
 12月19日には地植えの薔薇たちにも、
 まず米ぬかを撒き、その上に発酵豚糞、カニガラペレット、
 ボカシコンブペレット、もみ殻クン炭を乗せていき、
 稲ワラでマルチングしました。
 最後に幾つかの鉢薔薇に、100倍に薄めた木酢液と
 一握りの米ぬかをジョーロに入れて、撒いておきました。
 
 

  
地植え薔薇 成分(%) (g)
N P K Mg Ca Si (約)
発酵豚糞 4 3.82 3 50
カニガラペレット 5 5 100
ボカシコンブペレット 2 1 0.5 100
米ぬか 30
もみ殻クン炭 50
稲ワラ 100

 
    
 地植えの薔薇たちの中でも、ハイブリットには多めに、
 一季咲きのオールドローズにはずっと少なめに、
 そして花後に冬のような強剪定をしたにもかかわらず、
 もうかなり枝を伸ばしている黄モッコウには、
 花後にバイオゴールドを少しあげてあるので、
 すべてほんの少しにしました。 

 あとは年内にどこまで進められるかわかりませんが、
 つる薔薇の誘引、剪定をして、その枝を切り刻み
 米ぬかと一緒に撒いてしまえば、
 予定していたマルチングは終了です。
 「土ごと発酵」上手くいってくれるでしょうか♪
 もし、引越しする事が仮に、仮にあったとしたら、
 8年掛けて作ってきたこの庭土を
 到底そのまま置いていく事は出来ないです。

 

 我家に来て5年半のピエール・ド・ロンサール。
 やっと春以外の蕾がひとつ、付いたのです。
 蕾の付いた枝が本当にピエールかどうか、
 幾度も枝元を辿ってしまいました。
 

 「諦めないでいれば、いつか思いは叶うもの」
 などと良く聞きますが、
 いつか・・・だなんて、
 そんな悠長なことが許されるのは、
 趣味の世界だからですよね(_ _)


 期限のないお気楽な目標や夢なら、
 いくらでもあるのですけれど。。。
 
 





 寂しい秋                      2004.11.11
  
 今年の台風上陸数は10個を超え、
 1951年の統計開始以来最高記録だそうです。
 梅雨前線と度重なる台風により、9・10月は晴れる日も少なく、
 日本中の農作物が被害に遭い、野菜物も物によっては
 例年の2倍くらいの値が付いたものもありました。
 この被害は野菜だけでなく、
 洪水により人命も犠牲になりました。
 新潟ではこの台風被害に重ねて、10月23日には
 「新潟県中越地震」と名づけられた震度6を越す強震のため、
 大変な災害年となってしまいました。
 車中やテント、体育館で過ごされている方の心労は
 とても想像できるものではありません。
 そんな連日暗いニュースの中で、奇跡の幼子救助の映像は
 一筋の希望の光を見た思いでした。
 とても天災には敵わなくても、人の力だって、
 素晴らしいものです。


 東京では台風被害は特にないと言って良いくらいでしたが、
 それでも我家の薔薇たちには、辛い秋となったようです。
 夏に黒点病で葉を落とすこともなく喜んだのもつかの間、
 幾度かの台風で、葉は痛めつけられ、蕾を付ける元気もないまま
 秋薔薇の時期を迎えてしまいました。
 
     
      11月6日 セント・セシリア         10月20日 粉粧楼
 
 相変わらず枝だけを無心に伸ばすニュードーンや、
 古株の新雪やニューカリーナを抜かして、
 ほとんどの薔薇が去年より元気がなく、
 このセント・セシリアもやっと2厘咲いただけでした。
 今年の春以降に返り咲きしたゴールデンセレブレーションの
 秋の開花は全くありませんでした。
 密集して植え込んでいる所為も、もちろんあるとは思いますが、
 あんなに元気な白根がたくさんあったヘリテージでさえ、
 枝が茶色くなってきてしまいました。
 シャリファ・アスマは今頃になって結構蕾をつけていますが、
 この時期になると、もう朝日しか当たらない我家では、
 もう開花せずに終わる蕾ばかりかもしれません。
 やっと咲いた薔薇の中には、オーギュスティーヌ・ギノワッソー、
 粉粧楼、グルス・アン・アーヘン、ラ・フランス、ブルームーンがありますが、
 どの薔薇も薫り高い薔薇で、貴重な開花でした。
 一厘咲くたびに、優しい癒しをくれました。
 昔の記憶の情景の一場面を思い出すときに、
 その時の気持ちや香りまで、同時に思い浮かべる事が良くあります。
 香りとは魔力めいた力を持っているものだといつも思います。
                                
                         10月30日 スミレ「プリセアナ」
       
 
 毎年異常気象と言い、
 この時期に咲かない花が咲いたという話を
 耳にします。
 この時期になると盛んに閉鎖花を
 咲かせるスミレたちですが、
 閉鎖花に混じって、一厘小さく花を
 咲かせたスミレがありました。
 我家での秋のスミレは初めてでした。
 傷だらけの花びらでしたが、幾日かその
 名残の色を見せてくれました。
                                                        



     
             11月11日ビオラ


 今年も去年と同じ8月16日に蒔いたビオラです。
 今年は家の中には置かず、外に出したままでした。
 台風の時もしまい忘れ、発芽しなかったものたくさんありましたが、
 なんとか今年も年内に開花を見ることが出来ました。
 例によってハンギングで、この時期でも日の当たる高いトレリスに
 掛けて育てています。



       
                  11月11日

 
 こちらは9月25日に蒔いたデルフィニュームです。
 小さくて心もとない本葉です。
 ここからいくつ生き残ってくれるでしょう。
 他には、少しですが千鳥草やニゲラなどが育っています。
 球根類も少し植えつけました。
 春になれば、我家でも明るい庭となってくれるでしょう。

 思もよらない寂しい秋で、とても落胆はありますが、
 こういう年もあるでしょう(_ _)
 来年はきっと良い薔薇年になりますとも。
 でも薔薇は咲かなくとも、
 薔薇や植物のことを、ネットで通して話を聞いたり、
 仲間に入れて頂いたり・・・etc・・・
 本当はこちらの方が、
 励みや愉しみになっているんです、けどね(*^_^*)
 

      
              11月11日
  

 朝日が2時間程上部だけ当たるだけで、
 蕾を8個も付けたニューカリーナです。
 どこからエネルギーを供給しているのかしらと思います。
 春や夏に花が少なかった分を今取り返しているかのようです。
  

   新雪の白と、この明るいピンク色、
    そして僅かに咲いた薔薇たちが
   「沈黙の秋」になりそうだった私の小さな庭を救ってくれました〜
 
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