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ニューズレターHand in Hand  2010年 08月 第13号

いつもハンド・イン・ハンドの活動に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。ニュースレターの発行が大変遅くなりましたことを心よりお詫び申し上げます。新しいニュースレター13号をお送りいたします。今後とも皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます。

              平成22年度 第1回(5.29)ホームレス総合相談会が開催されました

今年度第1回目のホームレス総合相談会が529日(土)10:00から15:00、市民ホール会議室(中央区北1条西1丁目)にて開催されました。ハンド・イン・ハンドは食事ならびに衣服を提供させていただきました。炊き出し利用者は生活保護受給者も含め70名。相談を利用した方は22名(健康相談20件、法律相談0件、就労相談0件、生活福祉相談2件、精神保健相談1件)でした。食事提供でいつも問題となるのは、ホームレスの方と生活保護受給者との区分であり、生活保護受給者には食事をご遠慮いただきたいが、それが難しいということです。基本的には、本人の自己申告によるしかないのが現状です。昨年以来、生活保護をもらえる方が多くなりましたが、新たにホームレスのなる方もいて、今回の相談件数は、前回10月3日開催の17名よりも多い相談会となりました。また健康相談結果の返還にともない、6月26日(土)18::00から21:00、同じく市民ホール会議室にて、炊き出しが開催されます。この日は散髪も実施しました。


第2回目の総合相談会は9月11日(土)10:00から、健康相談結果通知返還にともなう炊き出しは10月16日(土)18:00から、開催されます。場所は、旧豊水小学校体育館(中央区南8条西2丁目)の予定です。

平成21年度 ホームレス自立支援事業の概要が発表されました

札幌市は、21年度のホームレス自立支援事業の概要を発表しました。1.札幌市におけるホームレスの概数(221月):今年1月に行われた全国調査の結果、札幌市は72名でした(昨年99名)。目視による調査では、全国的にも路上生活している人の数は減少傾向にあります。生活保護受給者が増えていること、住宅手当、就労支援等の国の施策による結果であると思われます。他方、目に見えない形でのホームレスは増えているのではという見解もあります。2.救護施設緊急入所はのべ84名でした(平成20年度は60名)。この施設は、原則として高齢、傷病等により援助を必要とするホームレスを対象に、救護施設への緊急一時入所を行い、2週間程度で居宅生活への移行を進める施設です。入所定員は1施設2名、計6名。空きがなければ入所できないことが課題となっています。3.救護施設就労支援入所はのべ32名(昨年は23名)。この施設は、就労による自立の意思のあるホームレスを対象に、救護施設への入所を行い、原則3ヶ月間、施設の専任指導員1名による指導援助を受けて、就労による自立をすすめる施設です。入所定員は6名。この施設も、救護施設と同様、定員が少ないことが課題となっております。4.ホームレス専門の相談員1名による相談活動:街頭相談の相談件数は219件(昨年186件)。5.居所の確保による生活保護の適用:平成21年度は154件(平成20年度228件)。6.昨年末新たに開始された緊急一時宿泊事業:この事業は、冬期時12月~3月、ビジネスホテルの一部借り上げ、緊急の宿泊場所として提供するもので、宿泊者数はのべ113名、宿泊日数のべ644泊、平均宿泊数5.7泊でした。


■炊き出しの現場から
近況報告

 毎週火曜日20:00から開催している炊き出しは、多い日で30名以上、少ない日で20名以下と、日によって人数も訪れる方も異なるという印象をもっています。炊き出しする団体が増えたことがその理由と考えられます。また昨年以来、生活保護をもらう方が増えていることも関係していると思います。しかし、生活保護が打ち切られふたたびホームレスに戻ってしまう方、新たにホームレスになる、比較的若い方がいます。路上生活の場所も一様ではなく、ネットカフェ、友人宅等、これまでとは異なった形で生活しているようです。住む家が与えられることはもちろんですが、同時に、その後の支援、社会とつながり、人とつながることも必要な支援です。

釜ケ崎の支援団体の方は、「外にいたときの方が元気でたくましく生きていた・・・。生活保護を受けてアパート住まいになったら、急に体が悪くなり病院通いしている人が多い」と言っていました。何が、今必要な支援なのか、考えさせられました。

■ミッドナイトイースター開催

2010年4月6日(火)20:00より、マナチャペル2階にて、ミッドナイトイースターが開催されました。ホームレスの方々が約30名集まり、おいしいお食事を楽しみました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、支援者の方から献品されたテレフォンカード、衣類を差し上げることができました。


2010年通常総会が開催されました

2010417()15:00-17:00、マナチャペル2Fにて、2010年度通常総会が開催されました。出席者9名、委任状1名。主な議題は、(1)2009年度事業報告ならびに収支決算報告、(2)2010年度事業計画ならびに収支予算案について、(3)役員改選について。いずれも原案どおり承認されました。また今年度、新たな事業として、高齢者・障がい者を対象としたディホームサービス事業について、意見が交換されました。

 

■平成21年度ハンド・イン・ハンド会計収支

収入

支出

会費

283,500

自立支援事業費

960,421

献金

752,134

光熱費

240,000

助成金

540,000

事務・通信費

176,506

前年度繰越他

546,052

設備費 他

203.,457

2,121,686

1,580,384

収支計

541,302

 

ご支援に感謝いたします

フードバンク札幌様より毎週たくさんのパンや果物などを頂き、路上生活者の方にお配りすることができました。また多くの方々から、衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。スタッフ一同心より感謝しております。ご支援、ご協力をしてくださった方々に篤く御礼申し上げます。



ニューズレターHand in Hand  2009年 10月 第12号

平成21年度 第1回ホームレス総合相談会 5.30

今年度第1回目のホームレス総合相談会が5月30日(土)10:00から15:00、旧豊水小学校体育館(中央区南8条西2丁目)にて開催されました。ハンド・イン・ハンドは食事ならびに衣服を提供させていただきました。炊き出し利用者は生活保護受給者も含め64名。相談を利用した方は32名(健康相談22件、法律相談1件、就労相談3件、生活福祉相談5件、精神保健相談2件)、定額給付金を受けられた方は7名でした。いつもは食事が終われば、帰ってしまう相談会ですが、今回は終了まで残っている方がいて、相談件数も前回の15名よりも多い相談会となりました。また健康相談結果の返還にともない、6月27日(土)18::00から21:00、同じく旧豊水小学校体育館において、炊き出しが開催されました。この日は散髪も実施しました。
第2回目の総合相談会が10月3日(土)10:00から15:00、 改築された市民ホール(中央区北1条西1丁目)にて開催されま した。相談を利用した方は第1回よりも少なく17名(健康相談15件、法律相談2件、就労相談2件、生活福祉相談2件、精神保健相談0件)、生活保護受給者も含めた炊き出し利用者は、62名でした。


 

平成20年度ホームレス自立支援事業の概要が発表されました

札幌市は、20年度のホームレス自立支援事業の概要を発表しました。1.札幌市におけるホームレスの概数(211月):99名(昨年109名)。2.救護施設緊急入所はのべ60名でした(平成19年度は41名)。この施設は、原則として高齢、傷病等により援助を必要とするホームレスを対象に、救護施設への緊急一時入所を行い、2週間程度で居宅生活への移行を進める施設です。入所定員は1施設2名、計6名。空きがなければ入所できないことが課題となっています。3.救護施設就労支援入所はのべ23名(内、就労した方は11名)。平成19年度はのべ20名でした(内、就労できた方は15名)。この施設は、就労による自立の意思のあるホームレスを対象に、救護施設への入所を行い、原則3ヶ月間、施設の専任指導員1名による指導援助を受けて、就労による自立をすすめる施設です。入所定員は6名。この施設も、救護施設と同様、定員が少ないことが課題となっております。4.ホームレス専門の相談員1名による相談活動:20年度、街頭相談の相談件数は186件でした。5.居所の確保による生活保護の適用:平成20年度は228名(平成19年度133名)。228名の内、緊急入所による生活保護適用が60名、就労支援入所23,、高齢者施設・障害者施設などの入所13名、入院による適用が32名、敷金支給による適用18名、いわゆる自力により居宅確保による適用が82名でした。

■ホームレスの自立支援のための取組方針の見直しについて

 札幌市では関係部署との連携をねらいとして、第1回ホームレス自立支援連絡会議が開催されました。実施計画については、5年に1度の見直しを行うことになっております。今年度は11月をめどに取組方針を確定することになっています。


■反貧困ネット北海道が設立

近年、格差社会、ネットカフェ難民、派遣切り、年金問題、医療問題、貧困問題など、生活問題、労働問題が深刻化しています。多くの人々が働きたい、社会に復帰したいと思っても、非常に難しい状況になってきています。 北海道においても同様に、支援を必要とする人々が増えてきています。このような現況において、労働問題や生活問題等を抱える人々への支援を行っている各組織・団体、研究者、市民が連携し、更に有効かつ効果的な支援活動を行うことができるよう協力関係を築くことを目的に、「反貧困ネット北海道」が設立されました。

代表  山口二郎(北海道大学)、中島岳志(北海道大学)、 川村雅則(北海学園大学、建設政策研究所北海道センター理事長)、木下武徳(北星学園大学、北海道の労働と福祉を考える会代表)http://www015.upp.so-net.ne.jp/hanhinkondo/

■反貧困ネット北海道の主な役割

(1)主に関係組織・団体間の情報共有・情報交換

(2)情報提供、学習活動・啓発活動 (啓発資料の作成・配布、シンポジウム等)(3)支援活動、相談援助の連携、協働

(4)人材、資金、物資等の社会資源の調整・開発の促進

(5)研究および政策提言

●7月3018:00より、自治労会館3F中ホール(札幌市北区北6条西7丁目)において、「最賃の大幅引き上げを求めるシンポジウム」のシンポジウムが開催されました。参加者は約120名。実際に最低賃金が守られていないこと、またこのような状況では非常に苦しい生活を強いられていることについて、発言がありました。川村副代表から、国際的な視点なども含めて、日本の最賃の異常な低さについて、説明がありました。北海道新聞、TV北海道などでも報道されました。

82718:30より、経済学、格差社会、貧困研究で著名な同志社大学経済学部の橘木先生の講演会が開催されました。

■ミッドナイトイースター開催

2009年4月14日(火)20:00より、マナチャペル2階にて、恒例のミッドナイトイースターが開催されました。ホームレスの方々が34名集まり、ゲームやおいしいお食事を楽しみました。メニューは、炊き込みご飯、カボチャのシチュー、ポテトサラダ、煮込みハンバーグ、鶏の唐揚、パスタ、おでん、デザートにショートケーキとコーヒー。皆さん「とてもおいしい」と言ってくださいました。お食事の後は、ビンゴゲームで盛り上がりました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、使い捨てカイロなど、支援者の方から献品された衣類を差し上げることができました。


ご支援に感謝いたします

フードバンクから、お米、野菜、パン、調味料などをいただきました。フードバンクは、炊き出しやそれを必要としている人たちへの食材提供、食材を媒介とした幅広いネットワークづくりを目的として、20005月に発足した全国組織の団体です。いただきました食材は、毎週の炊き出しの食材として使用させていただいております。

カーブス石山通の会員の方々から、去年に引き続き、缶詰、乾麺、調味料など、ハレルヤ農産からたくさんの野菜やソーセージをいただきました。本当に多くの方々から、衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。スタッフ一同心より感謝を申し上げます。

平成20年度ハンド・イン・ハンド会計収支

収入

支出

会費

363,700

食事提供

819,459

献金

517,601

薬・支援物資

204,505

助成金

900,000

事務・通信費

153,060

前年度繰越他

309763

設備費 他

167,988

2,091,064

1,545,012

収支計

546,052



ニューズレターHand in Hand  2009年 1月 第11号


新年、あけましておめでとうございます
いつもハンド・イン・ハンドの活動に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。2008年は、世界中を大不況が襲い、今もなお、派遣労働者の突然の解雇など、厳しい状況が続いております。2009年こそ良い年になりますように、みなさまと力を合わせて、ひとつひとつの活動を未来へとつなぎ、さらに発展させてまいりたいと存じます。今年も皆様の力強いご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

■北海道新聞社会福祉振興基金の助成金を受けました

 2008(平成20)8月、北海道新聞社会福祉振興基金から、「平成20年度北海道新聞社会福祉振興基金」助成決定の通知をいただきました。助成決定額は500,000円。北海道新聞社会福祉振興基金から助成をいただくのは始めてです。今回の助成金を受けて、毎週2回の食事ならびに衣服の提供だけでなく、一日も早くホームレスから立ち上がるための支援をすすめていきたいと考えております。

 

平成20年度 第2回ホームレス総合相談会 9.27

今年度第2回目のホームレス総合相談会が927日(土)10:00から15:00、旧豊水小学校体育館(中央区南8条西2丁目)において開催されました。ハンド・イン・ハンドは食事ならびに衣服を提供させていただきました。この2回目では、「北海道の労働と福祉を考える会」の支援による「生活実態調査」も実施されました。炊き出し利用者は生活保護受給者も含め61名。相談を利用した方は15名でした(健康相談12件、法律相談2件、就労相談3件、生活福祉相談1件)。この札幌市による総合相談会が開始された平成1510月には50名の方が相談を受けていましたが、今回も前回の14名と同様、実際に相談する方が少なくなってきているのが現状です。ホームレスのある方から「相談しても生活保護をもらえるわけではない、就職先を紹介してもらえるわけでもないから、意味はない」という声が聞かれました。相談会そのものの在り方が問われているといえます。

 

平成19年度ホームレス自立支援事業の概要が発表されました

札幌市は、19年度のホームレス自立支援事業の概要を発表しました。1.札幌市におけるホームレスの概数(201月):109名。2.救護施設緊急入所はのべ41名でした(平成18年度は39名)。この施設は、原則として高齢、傷病等により援助を必要とする状態にあるホームレスを対象に、救護施設への緊急一時入所を行い、2週間程度で居宅生活への移行を進める施設です。入所定員は1施設2名、計6名。空きがなければ入所できないことが課題となっています。3.救護施設就労支援入所はのべ20名(内、就労した方は15名)。平成18年度はのべ11名でした(内、就労できた方は10名)。この施設は、就労による自立の意思のあるホームレスを対象に、救護施設への入所を行い、原則3ヶ月間、施設の選任指導員による指導援助を受けて、就労による自立をすすめる施設です。入所定員は6名。この施設も、救護施設と同様、定員が少ないことが課題となっております。4.ホームレス専門の相談員1名による相談活動:19年度、街頭相談の相談件数は127件でした。5.居所の確保による生活保護の適用:平成19年度は133名(平成18年度101名)。133名の内、施設入所による生活保護適用が62名(46.61%)、入院による適用が28名(21.05%)、敷金支給による適用3名(2.26%)、いわゆる自力により居宅確保による適用が40名(30.08%)でした。


■道庁との意見交換会開催

1010日(金)10:30-12:00、道庁6階保健福祉部1号会議室において、「北海道ホームレス自立支援等実施計画」見直しに係る民間団体との意見交換会が開催されました。議題は、①前回意見交換会での照会・要望等の回答について、②「新・北海道ホームレス自立支援等実施計画(仮称)」(素案2)についてでした。

交換会(第2回)の開催について道庁から、これまでの取組経過ならびに実施計画の推進状況についての報告があり、道内で活動している各民間支援団体からは、ホームレス自立支援の現状と課題について、報告がありました。その後、今後の事業推進に向けた意見交換が行われました。この実施計画についての詳細については、以下のURLをご参照ください。   http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/feg/homelesspabukome

■カムホームクリスマスが開催されました

20081223日(火)12:00より、マナチャペル2階にて、恒例のクリスマス会を行いました。ホームレスの方々が34名集まり、ゲームやおいしいお食事を楽しみました。メニューは、炊き込みご飯、カボチャのシチュー、ポテトサラダ、煮込みハンバーグ、鶏の唐揚、パスタ、おでん、デザートにショートケーキとコーヒー。皆さん「とてもおいしい」と言ってくださいました。お食事の後は、ビンゴゲームで盛り上がりました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、使い捨てカイロなどのほか、支援者の方から献品された衣類を差し上げることができました。

ご支援に感謝いたします

フードバンクから、お米、野菜、パン、調味料などをいただきました。フードバンクは、炊き出しやそれを必要としている人たちへの食材提供、食材を媒介とした幅広いネットワークづくりを目的として、20005月に発足した全国組織の団体です。いただきました食材は、毎週の炊き出しの食材として使用させていただいております。カーブス石山通の会員の方々から、去年に引き続き、缶詰、乾麺、調味料など、ハレルヤ農産からたくさんの野菜やソーセージをいただき、クリスマスは豪華なお食事を提供することができました。他にも、ホップ障害者地域生活センターよりお弁当、南区在住の方よりたくさんのカボチャ、また、お正月には埼玉県の方が、お重に入った豪華なおせち料理を送ってくださり、元旦にホームレスの方々に食べていただくことができました。
年末にかけて、本当に多くのから、衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。スタッフ一同心より感謝を申し上げます。








ニューズレターHand in Hand  2008年6月 第10号

赤い羽根共同募金助成金の交付を受けました

 2008(平成20)425日、社会福祉法人北海道共同募金会から、「赤い羽根共同募金助成金」助成決定の通知をいただきました。この助成金は多くの道民の方から寄せられた赤い羽根寄付金です。助成決定額は400,000円。今回の赤い羽根共同募金からの助成は2005年に引き続き2回目です。これまでの路上生活者を対象とした自立生活支援活動が認められた結果と考えております。2006年と2007年は、助成金がない切り詰めた予算の中で、週2回の食事提供ならびに衣服等の提供を継続して実施してまいりました。食材費を切り詰めながらも、多くの方々からのご支援によって、なんとか活動することができました。今回の助成金を受けて、食事の内容は質量共に豊富になると思います。また、就労支援として、アパート契約時に必要な諸経費に充てることができるため、ホームレスから立ち上がる方が増えると期待しております。道民の皆様から寄せられたこの貴重な助成金をホームレスの方への生活支援だけでなく、自立に向けた支援のために使用させていただきます。

 

ホームレスの方9名が就職決定

 今年に入って、TVでハンド・イン・ハンドの活動が紹介されたことがきっかけで、千歳にあるレンタカー会社から求人依頼がありました。業務内容は、レンタカーの洗車です。ホームレスの方々から就労の希望者を募った結果、10名ほどが働きたいということでした。その後、会社面接を実施しました結果、6名採用、5名保留という結果になりました。業者としては、年齢よりも本人のやる気を見ているようです。採用は決まったとしても、課題となるのが、住居の問題と最初の給与が支給されるまでのつなぎ資金です。採用予定6名の住居について、保証人と前家賃をどうするかが課題となりました。以前は生活保護申請の際に、アパートを借りるための資金も含めて支給されましたが、現在は、それが支給されなくなっています。札幌から毎日千歳に働きに行くにしても(バスによる送迎)、住むべきところがなければ働き続けることは難しい。生活保護の申請をするにしても、アパートを借りるための資金がなく、借りることができない。初給与が出るまでの資金があれば、安いアパートを借りることができ、食費等に使うことができる。まずは、住まいとなる賃貸アパートを借りるため、不動産会社に交渉しました。保証人については、保証人協会を利用することにしましたが、残念ながら2名の方は諸事情から審査の結果、利用ができませんでした。この方たちに関しましては私たちが個人的に保証人をさせて頂きましたが、実際に立ち上がろうとする彼らの全てが保証人協会を利用できないと言う厳しい現実を痛感させられました。また、保証人協会との契約には電話を持っていることが条件であったため、プリペイド携帯電話を私どもで購入しました。そして生活保護の申請に同伴。その結果、9名の方が就職することができました。420日過ぎから、働いています。この一歩が自立に向けての大きな一歩になることを願っております

 

■道庁との意見交換会開催

3月6日(木)14:00-15:30、道庁別館地下1階「保健福祉部会議室」にて、道庁と道内各民間支援団体との意見交換会が開催されました。道庁から、これまでの取組経過ならびに実施計画の推進状況についての報告があり、道内で活動している各民間支援団体からは、ホームレス自立支援の現状と課題について、報告がありました。その後、今後の事業推進に向けた意見交換が行われました。各支援団体からは、以下の要望が出されました。①生活保護申請権の保障:申請書を役所窓口の見えるところにおく、「住所がない」「年齢」などで門前払いしない、扶養調査(葉書)に「収入」「資産」などの記載を求めない、生活保護制度の説明をするビラなどに、義務だけでなく利用者の権利を明記する、②住居の確保:空いている道営住宅の活用(短期・冬期も含めて)、③つなぎ資金(初給与が出るまでの)、④就労支援(ホームレスにならない雇用対策・なってしまった人の支援):道路、公園の清掃や公園管理、公共施設の警備等、公共的な仕事づくり、⑤民間支援団体への支援:路上生活者へ提供するための衣服・毛布などを保管管理する場所の提供、⑥「サミット警備」を口実にした強圧的な排除をしないなどです。これらの要望に対して、とくに②住居の確保について、道営住宅は法の目的に合致するものではなく、また活用可能な空家を確保することはできない、④就労支援に対しては、ハローワーク等の就業相談窓口での求人情報の提供、施行雇用を実施する事業主の確保を行っている、また雇用の場については、国の施策である「ホームレス能力活用推進事業」を活用するよう、各市町村に伝える、⑤民間支援団体への支援については、実施主体は市町村であり、札幌市福祉担当部局に伝えるとの回答でした。

 

市民の方からの声

●先日、札幌市に住む方から、衣服とお手紙をいただきました。以下に紹介させていただきます。

「私は札幌市内に住む25歳です。皆さんの力になりたくて、父や友人の古着ですが、もしよろしければ使って下さい。今の世の中は、近所にどんな人が住んでいるのかもわからないような、冷たい時代です。でも、だからこそ協力し合うことが一層大事になると思っています。自分勝手が少なくなるような世の中になればと思います。また何かあれば、是非協力させて下さい。夕張市の『一山一家』のように、せめて自分の周りから、そういう心を広げられればと思います。皆さん一日も早くアパートが決まり、仕事が決まり、そして幸せが今よりたくさん来ることを心から願っています。」

●帯広の方から、子どもたちが給食で出たパンを食べないでみんなで集めたパンといっしょにお手紙をいただきました。

「今日の一時を体に気を付けられ、大事にされ、元気で、明日に走んで行って下さい」

 

フィンランドのホームレス対策(2)

 フィンランドのホームレス対策において、NPOの存在は中心的役割を担っています。中でもY財団(Y-Foundation)はヘルシンキ市と連携をとり、公的賃貸住宅を供給している代表的なNPOです

 Y財団は、1985年、ホームレスと亡命者に住宅を供給することを目的として設立されました。フィンランド精神保健協会、フィンランド赤十字、フィンランド国教会、フィンランド建築業界連合、建築業組合、フィンランド自治体協会、フィンランド5大都市(ヘルシンキ市・エスポー市・ヴァンター市など)によって設立されています。財団の主な活動は一時的なシェルターではなく、普通の永住のための住宅の供給です。既存の共同住宅にある個別のワンルームを購入、また賃貸住宅を建設しています。これらの住宅は一般住宅区に設置することにより、ホームレスの地理的な集中を回避しています。2005年現在、Y財団は52の自治体にわたって、計5,300戸の住宅を供給、計7,160人がホームレスから脱却しています。

 200731日、 Y財団を訪問し、代表のハンヌ・プットネン氏から、フィンランドのホームレス対策について、インタビューする機会をもちました。フィンランドにおけるホームレス対策の特徴として、プットネン氏は「まずは住むところ」、「良いサービスとは民間団体と自治体が協力することでうまくいく」と語っていました。一般にホームレス問題は、失業等による社会構造的要因と精神障害・薬物依存等による個人的要因の複合したものととらえられています。住宅の供給がホームレス問題を解決するファースト・ステップであることに間違いはありません。

 

■平成19年度ハンド・イン・ハンド会計収支

収 入(会費・寄付金等)     602,804

支 出(食事提供・事務費等) 607,342

収 支 602,804607,342 4,538

■どうもありがとうございました

昨年度、多くの方々から衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。個人情報の関係で団体名のみですが、ここに記して、感謝を申し上げます。ICF教会、グレース・コミュニティ、高砂教会、札幌八軒教会、主イエス栄光教会、札幌ペンテコステ教会、札幌宮の森教会、東急保険コンサルティング株式会社、当別ロータリークラブ、ハレルヤ農産

 

5.31第1回ホームレス総合相談会

今年度第1回目のホームレス総合相談会が531日(土)10:00から、旧豊水小学校体育館(中央区南8条西2丁目)にて開催されます。ハンド・イン・ハンドも食事ならびに衣服を提供させていただくことになっております。






ニューズレターHand in Hand  2008年2月第9号

平成19年度 2回ホームレス総合相談会開催

 2007929日(土)10:00から15:00、旧豊水小学校体育館において、今年に入って2回目のホームレス総合相談会が開催されました。当日は最高気温が18.2度。晴れた青空が広がる中、食事や衣服の搬入を滞りなく行うことができました。札幌市が主催する総合相談会は、200310月に引き続き、今回で11回目。今回の総合相談会を利用した人数は前回の59人より少し増え74 人でした。前回に引き続き、ハンド・イン・ハンドが炊き出しを担当しました。当日朝から、マナチャペルのボランティアの方々が食事作り、衣服の搬入、会場設営に分かれて、ご奉仕させていただきました。今回の食事は、豚汁とおにぎり。100人分を用意しました。

 今回の総合相談会を利用した74人の内、健康診断を受けた方は前回の21人より少なく15人。精神保健相談0件、法律相談0件、就労相談2件、生活・福祉相談6件。相談利用者の数は前回の25人比べ17人と参加者の数が多かった割には、相談件数が少ない結果でした。相談会利用者については、101日(月)以降、区役所保護課において再度相談を行い、必要に応じて生活保護の適用が検討されます。健康相談の結果通知については、1027日(土)同じ旧豊水小学校体育館において、13人の方に返還されました。

平成19年度 5回ホームレスの実態に関する全国調査検討会開催

 2007(平成19)912日、厚生労働省において第5回ホームレスの実態に関する全国調査検討会が開催され、現在、自立支援法の見直し作業を行っています。検討会の中で、ホームレスの数は4年前の2003(平成15)年全国調査に比して減少していること、生活実態調査からホームレスの高齢化及び野宿期間の長期化の傾向にあることが示されています。①長期層(4年以上)、②流動層(今回が4年未満、初めての野宿が4年以上前)、(3)新規参入層(今回が4年未満で、初めての野宿も4年未満)の3タイプに分けた場合、全体として、ホームレスの新規参入が減り、ホームレス問題の対象は長期固定化したホームレス、施設と路上を行き来している流動的なホームレスに移りつつあることが指摘されています。

ホームレス対策に関して、欧米諸国とわが国との大きな違いは、①雇用保険料等を拠出しない者に対する失業給付制度がないこと、②住宅困窮者に対する欧米型の公的な住宅給付がないことです。生活保護制度に当たる公的扶助制度のみがあるだけです。加えて、わが国ではホームレスの定義が路上生活者に限定されたものになっています。このような社会保障給付制度が失業者・貧困者にまで適用されている欧米諸国と比べ、わが国には真の意味でのセーフティ・ネットが存在しないのです。

■ミッドナイトクリスマス☆クリスマス映画会

  20071218()pm:00より、マナチャペル2階にて、毎年恒例のクリスマス会を行いました。ホームレスの方々が約50名集まり、ゲームやおいしいお食事を楽しみました。メニューは、ちらし寿司、お吸い物、ポテトサラダ、煮込みハンバーグ、鶏の唐揚、ペペロンチーノパスタ、デザートにショートケーキとコーヒー。皆さん「とてもおいしい」と言って食べてくださいました。ビンゴゲームで盛り上がり、マナチャペルの田中副牧師のユーモラスな手品に大爆笑が起こりました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、使い捨てカイロなどのほか、献品された衣類を差し上げ、「きよしこの夜」をみんなで歌って終了しました。ホームレスの方々にとって、この厳しい寒さの中、しばしの心和む時となったのではないでしょうか。また、1225()には、クリスマス映画会を開催しました。お食事の後ビデオを見ていただき、楽しい時を過ごしました



ありがとうございました

 ハンド・イン・ハンドは、会員の方々の会費、および寄付金、さまざまな物資の提供により活動が支えられています。昨年もたくさんの方々から、寄付金、衣類、薬、食品のくださった皆様、ご支援をしてくださった皆様、ご協力を心から感謝いたします。今後とも、ご支援のほどよろしくお願いいたします。




ニューズレターHand in Hand  2007年8月第8号

■平成19年度第1回ホームレス総合相談会開催
 2007年5月26日(土)10:00から15:00、旧豊水小学校体育館において、今年に入って1回目のホームレス総合相談会が開催されました。これまで会場となっていた市民会館は閉館のため使用できなくなり、旧豊水小学校体育館に変更されました。当日は時々小雨が降る曇り空。最高気温が13.6度と少し肌寒い中、食事や衣服の搬入を滞りなく行うことができました。札幌市が主催する総合相談会は、2003年10月から今回で10回目。今回の総合相談会を利用した人数は前回より少し減り59 人(前回2006年9月72人)。前回に引き続き、ハンド・イン・ハンドが炊き出しを担当しました。当日朝から、兄弟姉妹が食事作り、衣服の搬入、会場設営に分かれて、ご奉仕させていただきました。今回の食事は、豚汁とおにぎり。100人分を用意しました。
 今回の総合相談会を利用した59人の内、健康診断を受けた方は21人。精神保健相談0件、法律相談1件、就労相談5件、生活・福祉相談9件。相談会利用者については、5月28日(月)以降、区役所保護課において再度相談を行い、必要に応じて生活保護の適用が検討されます。健康相談の結果通知については、6月30日(土)、同じ旧豊水小学校体育館における炊き出し時に、17人の方に返還されました。次回の総合相談会は、9月29日(土)同じ旧豊水小学校体育館にて開催されます。9月もまた一人でも多くの方々のご支援・ご協力をお願いいたします。
 

札幌市のホームレス132人
■平成18年度ホームレスの実態に関する全国調査結果

 北海道保健福祉部福祉局福祉援護課は、2007(平成19)年1月に全国調査した結果をまとめました。この調査は、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」及び「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」の見直しを検討するために、政策評価等の実施に必要なデータを得ることを目的として実施されました。全国のホームレス数は、18,564人(前回の全国調査25,296人よりも732人減少(26.6%の減)。
ホームレスの多い都道府県:大阪府 4,911人 (前回7,757人)、東京都 4,690人 (前回6,361人)、神奈川県 2,020人 (前回1,928人)。
ホームレスの多い市区:東京都23区 4,213人 (5,927人)、大阪市 4,069人 (6,603人)、川崎市 848人 ( 829人)、福岡市 784人 ( 607人)、名古屋市 741人 (1,788人)、横浜市 661人 ( 470人)、京都市 387人 ( 624人)。 全国調査の結果は、以下の厚生労働省HPでみることができます。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/04/h0406-5.html


1.道内のホームレス概数
全道のホームレス数:161人。前回調査111人よりも50人増える結果となりました。札幌市は132人(前回90人)、旭川市10人(前回12人)、函館市7人(前回0人)、小樽市1人(前回1人)、苫小牧市6人(前回5人)、帯広市1人(2人)、七飯町3人。

2.生活実態調査
回答が得られたのは47人(29.2%)でした。
性別:男性44人、女性3人。年齢:50代22人(46.8%)と一番多く、30代5人(10.7%)、40代9人(19.1%)、60代8人(17.0%)、70代3人(6.4%)でした(平均年齢52.5歳、最低年齢30歳・最高年齢77歳)。

路上生活の場所:都市公園27人、河川10人、道路3人、駅舎49人、その他施設72人。.生活している場所が定まっている人は33人(70.2%)。路上生活期間については、10年以上10人(21.3%)、5年以上10年未満11人(23.4%)、3年以上5年未満12人(25.5%)、1年以上3年未満6人(12.8%)。5年以上が全体の70.2%という結果でした。

現在収入のある仕事をしていると答えた人は8人。内容は建設日雇、廃品回収でした。仕事をしている人の平均収入は約2~3万円。

路上生活前の仕事:販売従事者10人(21.3%)、建設技能従事者8人(17.0%)、その他6人。雇用形態は、「常勤職員・正社員が22人(46.8%)、臨時・パート・アルバイトが10人(21.3%)。
路上生活に至る主な理由としては、倒産・失業が13人と一番多く、家賃が払えなくなった11人、病気・けが・高齢で仕事ができなくなった8人でした。現在、身体の不調があると答えた人は、47人中17人(内、治療等を受けていない人13人)。

福祉制度:「巡回相談員に会ったことある」と答えた人は16人(内、実際に相談した人は12人。「シェルターを知っている18人(内、利用したことがある3人)、「自立支援センターを知っている13人(内、利用したことがある人1人)、生活保護を受給したことのある13人(27.7%)でした。

自立について:今後どのような生活を望むかの質問に対して、「きちんと就職して働きたい」と答えた人23人(48.9%)、「今のままでいい」9人(19.1%)。
求職活動:求職活動をしている人は16人(34.0%)、求職活動をしていない、今後もする予定はないと答えた人15人(31.9%)でした。


■緊急支援を!
We can support the Homeless
誰からも必要とされていないと感じること、これこそが最大の病なのです。         マザー・テレサ
 現在、提供できる衣服は今回の総合相談会でほとんどなくなってしまいました。とくに夏用の衣服や下着などをお送りいただければ助かります。
 ハンド・イン・ハンドでは、毎週火曜日に食事を提供しています。会員数が増えない現状において、食材費の出費が増え、資金面でとても苦しいのが実状です。前年度の収支決算では赤字となってしまいました。このままの状態が続けば、限られた会員数からの会費だけでは十分な支援ができなくなります。また活動できる会員が少ないことも課題となっております。区役所に保護同伴すること、不動産でアパートを探すこと、提供される衣服・物資を取りに行くこと、個人的に相談を受けることなど、さまざまな支援活動が滞っています。一人でも多くの方に会員になっていただきたいと願います(会費は毎月500円です)。今後ともハンド・イン・ハンドの支援活動にご理解とご協力をお願いいたします。


■毎週日曜日と火曜日に食事を提供
 毎週日曜日と火曜日に、マナチャペル2Fにて、お食事を提供させていただいております。火曜日はこれまでとは異なり、円卓を囲んでの会食です。ビデオを観て、グループで自由に話し合うひととき。予想以上に好評です。お食事は基本的には丼物とお味噌汁、そしてデザート。親子丼、中華丼、ビビンバ丼、焼き肉丼等、毎回メニューは変えています。毎回、約40人からら50人の方が参加されています。

■平成18年度NPO法人ハンド・イン・ハンド
会計収支
収 入(会費・寄付金等) 398,978円
支 出(食事提供・事務費等) 424,657円
収 支 398,978-424,657 = -25,679円


ニューズレターHand in Hand  2005年1月第6号

チャリティー・バザー開催   
 2004年10月11日(月)10:00-16:00、マナチャペルの1Fから3F、6Fホールを会場に、ハンド・イン・ハンドとしては初めてのチャリティーバザーが開催されました。1Fはハンド・イン・ハンドの展示コーナー。また衣類・小物コーナー他、おでんとお汁粉(各100円)が用意されました、2Fはクレープとたこ焼きの食事コーナーと展示即売コーナー。何でも100円コーナー、野幌農場直送のじゃがいも、タオル、茶碗、CDなどの小物から2ドア冷蔵庫、洗濯機、乾燥機、ソファーに至るまで、実にさまざまな品物が会場を埋め尽くしました。3Fフロアーは子どもコーナーとして、卓球やゲーム、マジックショーなどが催され、6Fホールでは、「親分はイエス様」、「塩狩峠」のビデオ上映が行われました。当日は冷たい秋風が吹く寒い天候であったにもかかわらず、たくさんの方々が参加してくださいました。

☆ カムホームクリスマス  
 12月25日(土)12:30から、マナチャペル2Fにて、ホームレスの方々を招いたカムホームクリスマスが開催されました。手作りのケーキをはじめ、ちらし寿司、ビーフシチュー、唐揚げ、ハンバーグなど、さまざまな手料理が用意され、ゴスペルを聞きながら、イエス・キリストのご生誕をお祝いしました。

☆ 2004.12.31 マナチャペルでカウントダウン
 12月31日(金)マナチャペル恒例、大晦日カウントダウンが行われました。当日は朝から大荒れの天気。しかしスタッフの心配をよそに今年も大いに盛り上がりました。この日のメニューは鍋コース(鱈ちり鍋・石狩鍋・キムチ鍋)、午前0時にかけて年越しそば、新年はやっぱりお雑煮で決まり。プログラムでは、全米で昨年、1位にランクされた映画パッションも上映されるなど、楽しい時間をすごしました。この日はTBS「ニュースの森」の取材もありました。



●公開シンポジウム報告
 2004年8月28日(土)14:00-17:00、北海道浅井学園大学北方圏学術情報センターにおいて、北海道浅井学園大学・北方圏学術フロンティア精神生活研究プロジェクト主催、NPO法人ハンド・イン・ハンド他6団体の後援による公開シンポジウムが開催されました。一般参加者約130名。
 シンポジウムテーマは「バリアフリーを考える-心のバリアフリーを目指して-」。人とのつながりを求めながらもそれが得られない社会、人と人との関係にストレスを感じ、孤立してしまう今日の社会において、目に見える形だけでなく目に見えない形で存在するバリアとは何なのか、心のバリアを取り除くために、何が求められているのかについて考えることをねらいとしたシンポジウムでした。


(左から) 海老澤栄一先生、後藤芳一先生
 
 第一部として、後藤芳一氏(日本福祉大学客員教授)から「バリアフリーを考える-モノから心へ-」をテーマに基調講演が行われ、続いてパネルディスカッションに移りました。パネラーは後藤芳一氏、海老澤栄一氏(神奈川大学経営学部長教授)、小山美代氏(兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所企画情報課課長補佐)、池田啓子氏(株式会社特殊衣料代表取締役)、竹田 保氏(NPO法人ホップ障害者地域生活支援センター代表)。各パネラーから、心のバリアとは何か、バリアを解消するためにどのような活動をしているか、現状と課題、今後の方向について意見が交換されました。


(左から) 竹田 保氏、池田啓子氏、小山美代氏

 第二部は、マナチャペル・クワイヤーによるゴスペル(Oh Happy Day他2曲)をはじめ、柿崎さとみ氏(音楽家・声楽家)(Amazing Grace他2曲)とスピリチュアルズによるゴスペル(When lay my
burden down他3曲)が披露されました。


2004.08.28 公開シンポジウムでGospelを歌う
マナクワイヤーの皆さん


■平成16年度ホームレス総合相談会
 2004年10月2日(土)10:00-15:30、札幌市民会館第1・第2会議室において、第2回ホームレス総合相談会が開催されました。札幌市が主催する総合相談会は、2004年10月に引き続き3回目(2004年に入って2回目)。今回の総合相談会を利用した人数は46人(2003年10月実施時50人、前回2004年5月は30人)。相談利用状況は健康相談41件、精神保健相談2件、法律相談2件、就労相談12件、生活・福祉相談27件。なお相談会に参加した人については、10月4日(月)以降、区役所保護課において再度相談を行い、必要に応じて生活保護の適用が検討されました。健康相談の結果通知については、11月6日(土)「北海道の労働と福祉を考える会」主催の炊き出し時に返還されました。

■支援団体と道
初めての意見交換会

 2004年8月25日(水)12:30から、ホームレス支援団体と道との初めての意見交換会が道庁会議室にて開催されました。道庁からは雇用対策課、保健福祉課、地域福祉課等の主幹職員ら約10人、支援団体からは北海道の労働と福祉を考える会、みなづき会、NPO法人ハンド・イン・ハンド(札幌市)、函館地方社会保障推進協議会・路上生活者支援グループ(函館市)、旭川・上川社会保障推進協議会(旭川市)、ホームレス自立支援ネット苫小牧(苫小牧市)、北海道社会保障推進協議会(事務局)のメンバーが集まりました。
 道のホームレス施策に関する説明、各支援団体から支援活動についての説明があった後、意見が交換されました。働く意欲のある人には一日の内、短時間でも就労できる機会を提供する、訓練的雇用と考える、心のケアなどの支援が要望として出されました。


 意見交換会終了後、各支援団体代表者が集まり、北濃健保会館3F会議室にて、各団体の支援活動についての交流がもたれ、各団体の情報交換を行うネットワークの設立について、話し合いました。
 また2004年11月26日(金)14:00から、道庁別館地下1階会議室にて、第2回ホームレス民間支援団体と道との意見交換会が開催されました。主な内容は8月下旬から10月上旬に実施した北海道におけるホームレスの実態に関する調査についての報告が中心となりました。前回の調査(142人)と比べ今回の調査では、道内のホームレス概数は111人。減少しているように思えますが、いつどこでどのような方法でカウントするか、調査の仕方そのものの問題があります。完全失業率が5.9%に達し、公共事業が減らされる北海道の現状において、実数はそれほど変化していないと思われます。


「ホームレス自立支援ネット北海道」立ち上げ
 8月25日、道との意見交換会終了後に行われた各支援団体との交流会において、「ホームレス自立支援ネット北海道」が設立されました。道内各団体の支援活動や路上生活者をめぐる問題、行政の動向などについて、情報を交換し、積極的に道などへ働きかけを行っていくことを主な目的としています。代表は椎名 恒先生(北海道の労働と福祉を考える会代表・北大教育学部助教授)、事務局は北海道社会保障推進協議会(札幌市北区北14西3)。

ホームレス概数111人
■平成16年度北海道におけるホームレスの実態調査結果
 北海道保健福祉部地域福祉課は、平成16年8月下旬~10月上旬にかけて調査した結果をまとめました。道としての今回の調査は、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法に基づき平成15年度1月~2月に実施した全国一斉調査から2回目。前回の調査から1年半経過した現在のホームレスの実態を把握することを目的として実施されました。
 道内のホームレス概数:111人(前回調査142人)。内、札幌市90人(前回88人)、旭川市12人(前回21人)、苫小牧市5人、帯広市2人、小樽市1人、富良野市1人、函館市6-7人。
 性別:回答が得られた59人全員が男性。年齢:50代26人(44.8%)と一番多く、40代13人(22.4%)、60代11人(19.0%)の順でした(平均年齢54.4歳、最低年齢26歳・最高年齢76歳)。出身地としては道内が47人(81.0%)。内訳は札幌市が9人、小樽市4人、夕張市2人、芦別市2人、苫小牧市2人、岩見沢市2人の順。路上生活する前に生活していたところは、市内37人(64.9%)。ここ1年間家族・親族との連絡があると答えた人は15人(26.3%)であり、市内に家族がいる人21人(37.5%)でした。
 路上生活の寝場所は、都市公園47人、河川10人、道路6人、駅舎24人、その他施設24人(バスターミナル21人、市役所庁舎・アパートの軒下・不特定各1人)。寝場所については、寝袋・毛布などを敷いて寝ている人は27人(16.65%)、寝場所は特に作らないと回答した人は18人(31.0%)。路上生活期間については、6か月未満28人(47.5%)、6か月以上1年未満8人(13.6%)、1年以上3年未満11人(18.6%)。現在収入のある仕事をしていると答えた人はわずかに4人。内容は建設日雇、廃品回収でした。収入金額は、1,000~5,000円1人、10,000円~30,000円1人、30,000円から50,000円2人。ここ3ヶ月間で仕事以外の収入があったと回答した人は10人(18.2%)、その金額は平均して月額1,000~5,000円1人、10,000円~30,000円3人、30,000円~50,000円1人、50,000円~100,000円3人、100,000から150,000円1人。
 路上生活前の仕事としては、正社員15人(30.0%)、臨時パート13人(26.07%)、経営者・会社役員3人、自営・家族従事者2人。仕事内容としては、土木業が8人と一番多く、タクシー・トラック運転手2人など。路上生活に至る主な理由としては、倒産・失業が19人(19.8%)と一番多く、家賃が払えなくなった16人(16.7%)、病気・けが・高齢で仕事ができなくなった10人、収入が減った9人、仕事が減った9人、その他9人(仕事上のいざこざ、生活保護の問題など)でした。
 現在、身体の不調があると答えた人は、59人中24人(内、通院3人、売薬2人、何もしていない19人)。路上生活しているなかでどのような症状があったかの質問に対しては、しびれ・麻痺14人(10.11%)、腰痛16人(11.6%)、よく眠れない12人(8.7%)、めまい12人(8.7%)、目やにが出る・目がかすむ11人、皮膚のかゆみ・発疹5人、咳が続く5人。その他として、高血圧2人、不整脈2人、てんかん、神経痛、心臓病、糖尿病、股関節痛、肝炎などがあげられていました。最後に医療機関等で受診したのはいつかという問に対して、3年以上受診していないと回答した人は21人(36.8%)と一番多く、3年以内11人、1年以内10人、3か月以内7人の順でした。
 路上生活前または路上生活中に福祉事務所等へ相談に行ったことがあるかという問に対して、59人中33人(55.9%)が相談したことがあると回答。その結果、生活保護を受けられた人は5人でした。それ以外は、住所がないという理由で生活保護を断られた、全然相手にしてくれなかった、治療費は出してくれた、厳しいことを言われた、生命保険を解約するように言われたなどでした。公営・民間賃貸住宅などへ入居を希望する人は51人(89.5%)。生活保護制度を利用したことがあると答えた人は21人(36.2%)。内訳は病院に入院して生活保護を受けた人8人(40.0%)、アパート等に入居して生活保護を受けた10人(50.0%)でした。
 今後の生活について、きちんと就職して働きたいと答えた人は33人(54.1%)、行政からの何らかの支援を受けながら軽い仕事をしたいが9人(14.8%)、就職することはできないので福祉を利用して生活したいは7人(11.5%)。現在、求職活動をしていると答えた人は21人(37.5%)、求職活動をしていない人35人(62.5%)。仕事を探していない理由としては、疾病・障害、病弱、高齢で働けないと答えた人は13人(37.1%)、保証人や住民票がないと難しいと思うから8人、自分の希望する職業を探してもないと思うから6人。どのような求職活動をしているかの問に対して、ハローワーク14人(45.2%)、求人雑誌・新聞8人、知人・友人などからの情報9人。希望している職業としては、技能工・採掘・製造・建設・労務作業10人(45.5%)、サービス業3人、農林漁業2人、その他3人(働ければ何でもいい4人、特になし)。就職するために望む支援としては、身元保証や住民票の設定を援助してほしい18人(25.4%)、自分たちにあった仕事先を開拓してほしい16人、もっと身近に就職相談や求人情報を見られるようにしてほしい15人(21.1%)、事業主のホームレスに対する理解を進めてほしい11人でした。
 行政・民間支援団体に対する具体的な要望として、「生活相談会を多く開催してほしい」「仕事探し」「アパート探し」「食べ物の提供」「夜間に駅や地下街の開放」「住む場所がほしい」「プレハブのような家でもほしい」「アルバイトできれば、少しずつステップアップできると思う。今は食べるので精一杯で、本格的な仕事探しができない。住居、保証人、身分証明書、連絡先がないので、仕事に就けない。解決策を探してほしい」「一時待機場所のようなものを作ってほしい」「生活保護を受けたい」「本州で行われているような支援を受けたい」などがあげられていました。


札幌市によるホームレス概数調査 
 9月11日(土)、札幌市職員5人と北海道の労働と福祉を考える会23人による概数調査が実施されました。札幌駅40人、大通35人、狸小路・すすきの5人、中島公園5人、円山公園1人、豊平河川敷3人、地下鉄沿線0人、JR線沿線0人、合計89人。合計の人数は前回の91人(2003年冬)、前々回の88人(2003年夏)とほぼ同数。昨年から行われている豊平川河川敷工事の影響のため、豊平川河川敷で野宿をしている方は大幅に減少しました。






  ニューズレターHand in Hand  2004年6月第5号                

第2回アンケート調査(2004.4.24)結果        
 
 2002年7月31日「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法案(ホームレス特措法)」が可決成立。これを受けて、2003年1月から2月にかけて、ホームレスの実態に関する全国調査が実施され(札幌市では91人)、2003年7月31日「ホームレスの自立の支援等に関する基本方針」が策定されました。この基本方針に基づき、各自治体は、具体的な自立を支援するための実施計画を策定中です。
 札幌市では、平成16年度自立支援事業として、①年2回のホームレス総合相談会を開催、②ホームレス相談員(1名)による街頭相談の実施、③就労可能なホームレスを対象にホームレス救護施設就労支援入所(対象施設:札幌明啓院、平成16年度定員4名)にて概ね3ヵ月を目途に就労指導を行うなどを計画しています。しかしながら、①札幌市にはいまだ自立支援センターが設立されていないこと、②食事提供など、生きるために急務な生活支援については考慮していないこと、③公共事業をおこすなど、就労の機会を提供する具体的な試みがなされていないことなどの課題が残されています。ホームレスのニーズは何か、ホームレスの今の実態を把握し具体的な支援の方向を検討するとともに、今後他の支援団体ならびに行政との連携をすすめるために、昨年1月の調査に引き続き、アンケート調査を実施しました。
調査時期:2004年4月24日(土)。
調査対象:ホームレスの方44人(回収数44人)。
調査内容:①現在の生活状態や健康状態などに関する質問紙(全23項目)。②精神的健康に関する質問紙(SDS:全20項目)。
調査手続き:昼食時、一人ひとりに質問紙を配布し回答してもらいました。基本的には記名式でしたが、無記名も可としました。また必要に応じて、個別に聞き取り調査を行いました。

                      調査結果                           
①現在の生活状態等に関する調査

性 別:有効回答42人内、男性39人、女性3人。
年 齢
:40代と50代が42人中14人(33%)と一番多く、30代7人、60代6人、20代は1人。既婚の有無:回答者39人中既婚者は10人(26%)。
家 族:回答者29人中、両親のいずれかが健在の方は18人(62%)、また兄弟姉妹がいる方が22人(76%)。
出身地:回答者43人中、5人を除いて全員が北海道出身であり(88%)、その内15人(35%)が札幌市および札幌市内近郊出身でした。
現在の生活について
:現在、主に生活している場所は大通・ススキノが回答者43人中25人(58%)と最も多く、札幌駅11人(26%)、豊平区2人。また、現在一人で生活している方が40人中18人(45%)、仲間と協力している方が22人(55%)でした。
食事について
:一日の食事回数は、平均3回と答えた方は41人中5人(12%)と少なく、平均2回18人(44%)、平均1回13人(32%)、ほとんど1回未満5人(12%)。食事内容については、コンビニ弁当が26人中9人(35%)、パンやカップ麺17人(65%)。
睡眠時間:平均5時間未満と答えた方が回答者39人中26人(67%)と3分の2を占め、5~7時間は10人、7時間以上3人でした。
身体的な健康状態:「よい」と答えた方は回答者40人中2人と少なく、「普通」26人(65%)、「悪い」12人(30%)。具体的には、腰痛5人、筋肉痛・血圧4人、歯痛・糖尿病がそれぞれ1人と、健康状態は普通と答えた方でもさまざまな問題を複数かかえていることが明らかになりました。
精神的な健康状態:「まったく問題ない」と答えた方は回答者42人中5人(12%)、「少し」8人、「多少はある」20人(48%)、「かなりある」5人(12%)と3分の2以上が何らかの問題を自覚していました。
他の土地へ移り住むこと:「もし可能なら他の土地に移り住みたいと思いますか」とたずねた質問については、回答が得られた42人中、「はい」が16人(38%)、「わからない」6人(14%)、「いいえ」20人(48%)と半数近くが北海道にとどまりたいという回答でした。その理由として、「北海道が好きだから」「北海道出身だから」「知っている人がいるから」などがあげられていました。
現在の収入
:回答者32人中、月1万円未満が24人(75%)と最も多く、1万から5万円3人、5万円以上が5人でした。
前職について:回答者31人中、建設業が12人(39%)と最も多く、サービス業5人、製造業5人、運輸業・飲食業それぞれが4人、小売り1人。持っている資格:自動車普通免許証12人、調理師3人、危険物2人、大型自動車免許1人。
希望職種
(いずれか1つを選択):建設業14人、製造業1人、運輸業4人、飲食業1人、サービス業6人、派遣会社1人。
具体的支援について(いずれか1つを選択)
:回答者41人中、宿泊場所を希望するが18人(44%)、仕事の紹介は15人(37%)、生活費等の支給は8人(20%)でした。

②精神的健康に関する調査(SDS)
 有効回答は21人(48%)と予想以上に少なく、平均得点は40.14(標準偏差10.53)、最低20から最高57点の得点分布でした。神経症レベル(39~59点)にあると推定される人は14人(67%)、うつ病レベル(53から67点)は2人(10%)と、3分の2の方がかなり深刻な精神的問題をかかえていることが明らかとなりました。
 
以上の結果から、
①40代と50代の男性が多いこと
②一日の食事回数はわずかに1回から2回
③3分の2以上の方が精神的に問題をかかえていること
④ほとんどの方が北海道出身であり、他の土地へ移ることは考えていないこと
⑤ほとんどの方の生活費は月1万円以内であること
⑥具体的な支援としては、第一に生活する場所、第二に仕事の紹介が求められていることが明らかとなりました。
 今回の調査は、2003年1月の調査に引き続き実施したものですが、前回と比べ、女性の方がみられるようになったこと、若年化の傾向があること、精神的な健康面で深刻な問題をかかえている人が多いことがわかりました。厚生労働省による生活保護の実施要領の修正を受けて、昨年に比べ生活保護をもらえる方は多くなりましたが、せっかく生活保護を受けても、借金の執拗な取り立て、本人の生活能力の問題などの理由により、またホームレスの状態に戻ってしまう人も少なくありません。今後は、これまでと同様に今必要な生活支援を行うと同時に、一人ひとりに必要とされる精神的な面でのケアを考慮した個別的な支援のプランを立案・実施していきたいと考えています。



平成16年度第1回ホームレス総合相談会開催されました
 昨年に引き続き、ホームレスの方を対象とした総合相談会が下記の日程で開催されます。今回は、あらたに精神保健福祉センターの協力のもと、精神的な健康面についての相談コーナーが設けられることになりました。
日 時:2004年5月29日(土)12:00から15:30
場 所:札幌市市民会館 第2会議室、第3会議室、第4会議室
内 容:
12:00-13:30 「北海道の労働と福祉を考える会」による炊き出し(おにぎり・豚汁)ならびにお風呂券・衣服などの生活用品を提供。
13:30-15:30 健康相談(今回は問診・血圧測定のみ)、精神保健相談、就労相談、法律相談、生活・福祉相談を実施。
※第2回目は、2004年10月2日(土)に開催される予定。



平成15年度NPO法人ハンド・イン・ハンド会計収支
収 入(会費・寄付金等) 443,426円
支 出(食事提供・事務費等) 288,498円
収 支 443,426-288,498=154,928円(次年度繰越)




ニューズレターHand in Hand  2003年10月第4号

札幌市との懇談会開催が開催されました
第1回懇談会:2003年7月31日(木)19:00-20:40、札幌市役所3F会議室にて、札幌市保護指導課との第1回懇談会が開催されました。今回の懇談会は、市として今後の施策を策定するにあたって広く支援団体から意見を聴取することを目的として開催されました。出席者は、札幌市保護指導課から岡田 寿保護指導課長 牟田口美樹指導担当係長、支援団体からは、椎名 恒代表他数名(以上「北海道の労働と福祉を考える会」)、真鍋千賀子氏(市民ボランティア団体「みなつきの会」)、藤井美方子顧問、佐藤至英会長、田中宏之副会長、佐藤京子事務局、菅原成子事務局(以上「ホームレスの方々を支援する会」)。
 第1回目の懇談会では、札幌市のホームレスの現状、札幌市のホームレス支援の現状報告、各支援団体からの活動報告が中心となりました。その後、意見交換がなされ、①現時点で市としては何が可能かを検討し、具体的な案を10月をめどに提案すること、②来年度に向けて自立支援の実施計画を策定すること、③今後このような連絡会議をもつことを検討すること等が確認されました。
第2回懇談会:2003年9月25日(木)19:00-21:00、第2回の懇談会が開催されました。今回の懇談会では、10月19日(日)10:00-15:00、市民会館で開催される「ホームレス総合相談」の事前打ち合わせと生活保護法による保護の実施要領の改正が中心となりました。総合相談では、北海道の労働と福祉を考える会、市保護指導課、区保護課、ハローワーク札幌、札幌弁護士会人権擁護委員会が協力して、①健康相談、②就労相談、③法律相談、④生活・福祉相談、そして⑤実態調査を行う予定です。生活保護法の改正は、これまで敷金等を用意できないため安定した住居を確保できなかった方のために、居宅生活ができると認められる方には一定限度額の敷金等を支給することになった点です。この適用にはいくつかの厳しい条件があり、居宅生活ができるかどうかの判断はあいまいになっています。実際に適用されるには多くの時間がかかるものと思われますが、部屋を借りることが極めて困難であった現状からみれば、一歩前進したといえるかもしれません。今後、柔軟な運用に期待したいと思います。


NPO法人ハンド・イン・ハンドが成立しました
 2003年6月9日(月)、道庁に提出しましたNPO法人設立認証申請は、2003年9月17日(水)、NPO法人設立の認証を受け、2003年9月22日(月)、正式にNPO法人ハンド・イン・ハンドが成立いたしました。これにともない「ホームレスの方々を支援する会」は、あらたにNPO法人「ハンド・イン・ハンド」として名称を改め、事務所はマナチャペル5Fから札幌市中央区南9条西4丁目7番10号に移転することになりました(電話番号等の連絡先は今のところ変更ありません)。主な事業としては、これまでのホームレスの方々への自立支援だけでなく、障害者・高齢者を対象としたデイホームサービス事業、そして子どもたちに対する生活学習支援、チャリティコンサート、バザー等物品販売事業を行っていきます。事業の拡大にともない、会員の構成は、正会員と賛助会員の2つとし、設立当初の会費を①正会員:入会金10,000円、年会費一口10,000円、②賛助会員:団体は年会費一口10,000円、個人は年会費一口6,000円と改めました。法人を取得したことにより、社会的な信用が得られること、法人名として事務所の賃貸契約が結べること、助成金などが受けやすくなること等のメリットがあります。このメリットを生かし、これまで以上の支援を行い、地域と社会の福祉の増進に努めてまいりたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


ホームレスの自立の支援等に関する基本方針
 2003年7月31日、厚生労働省がホームレスの自立の支援等に関する特別措置法第8条第1項の規定に基づき、国としてのホームレスの自立の支援等に関する基本方針を発表しました。これを受けて、各地方公共団体が実施計画を策定すること、地方公共団体は、社会福祉協議会、NPO、ボランティア団体、地域住民等との連携・協力による支援を行うことが明記されました。ホームレスを大別した自立支援事業、関係団体との情報収集・意見交換、支援事業の委託、緊急に行うべき援助、ホームレスの人権擁護、就労支援として、単に情報提供ではなく一定期間の試行雇用事業の実施が盛り込まれたことは評価できると思います。今後、道や市が実施計画を策定するにあたり、本団体からも具体的かつ即効的な提案を積極的に行っていきたいと思います。みなさまのご意見ならびにご要望をお聞かせいただければ幸いです。



ニューズレターHand in Hand  2003年1月第3号

2003年4月19日シンポジウムが開催されました
  2003年4月19日土曜日14:00-16:30、マナチャペル6Fにて、在札幌米国総領事館・札幌アメリカンセンター、ホームレスの方々を支援する会共催シンポジウムが開催されました。テーマは、「今、なぜ、ホームレス問題なのか-私たちのできること、願うこと-」。このシンポジウムは、ホームレス問題を一人でも多くの人々に正しく理解していただくために、また具体的にどのような支援が必要なのかを明らかにするために、企画されました。
 在札幌米国総領事館領事ドゥルー・シャフルタウスキー氏の挨拶に始まり、第一部は、谷津倉智子先生の基調講演、第二部は、講師の谷津倉智子先生をまじえ、田中貴文弁護士(札幌おおぞら法律事務所所属弁護士)、椎名 恒先生(北海道の労働と福祉を考える会代表・北海道大学大学院教育学研究科助教授)、真鍋千賀子氏(市民ボランティア団体「みなつきの会」会員)、小澤利夫(ホームレスの方々を支援する会副会長)によるパネルディスカッションが行われました。そしてプリチャー(マナチャペルのダンスユニット)によるJoyful Joyfulのダンスが披露され、最後に参加者全員でテーマソング「Hand in HAND」を合唱して、初の試みであるシンポジウムの幕を閉じました。
 参加者は約90名。札幌弁護士会人権委員会からは高橋 剛委員長、吉原美智世委員、秀島ゆかり委員、また札幌市市役所保健福祉局保護指導課から岡田寿職員、牟田口美樹職員、北星学園大学林 浩康助教授他、関係者の方からも多数出席いただきました。

谷津倉智子先生 基調講演
 ニューヨークにおいて最大のNPOであるCommon Groundの活動がビデオをまじえて紹介され、行政と医療、市民そして各NPOがそれぞれにできる支援を行い、互いに連携して多面的かつ包括的な支援を行っている実態が報告されました。特に印象に残ったのは、①アメリカではホームレス支援は当たり前ととらえられていること、②まずは住居、次に仕事を提供すること、③NPOの活動資金の内、約76%が個人からの寄付によるものであることことでした。日本とは大きく異なり、あらためてアメリカのパイオニア精神、チャリティ精神の高さに感銘を受けました。

パネルディスカッション
椎名 恒先生:ホームレスの方々は精神的なダメージが大きいこと、ホームレスが減らない現況、そして市民のホームレスに対するマイナスイメージ等について、説明があり、市民レベルの意識変革、公的な形で保障していくことの必要性が訴えられました。また会のメンバーである学生がホームレスの方々とふれあうことを通して、自らの自立について考える機会を得ていること、それは支援する-支援してもらうといった一方通行的な関係ではなく、学生とホームレスの方とが相互に支え合う関係にあると述べられました。
真鍋千賀子さん:たった一人でホームレスの方々に対する支援を始めた当時の苦労、そして現在「みなつきの会」として支援活動が行っている中で感じていること等について、具体的なお話をいただきました。心のケアの大切さ、寄り添う形での支援を行っていくことが、ホームレスに対する予防へとつながるとこれまでの活動を通しての感想が述べられました。
田中貴文先生:大阪での弁護士会の活動について報告され、弁護士としてどのような支援ができるのか、その可能性について、主に①破産申立等の問題に関する無料相談会の開催、②解雇等による生活保護申請、③弁護士費用扶助、④再審請求等の提案がなされました。
小澤利夫副会長:これまでマナチャペルの協力のもと、チャリティコンサートと毎日曜・毎月第四土曜に食事提供等の生活支援を行ってきたことが報告され、ホームレスの方々が増えている現在、行政に対する強い働きかけが必要であり、そして私たち一人ひとりの支援が求められていることが訴えられました。
谷津倉智子先生:パネルディスカッションの総括として、行政と医療、そしてNPOそれぞれでできる支援があり、それぞれが連携して包括的な支援を行っていく必要があること、そのためにもしっかりとしたNPOの支援団体ができることを願っていると述べられました。
 限られた時間でしたが、それぞれの専門的な立場から、ホームレス問題に対する基本的な意見を聞くことができました。あらためて今後どのような支援が求められているかについて、参加者一人ひとりがともに生きる社会の一員として考える機会を提供することができたように思います。



第1回ホームレス問題に関する懇談会が開催されました
 
2003年6月9日(月)19:00-20:30、札幌第一ホテルにて、札幌弁護士会人権擁護委員会主催、第1回ホームレス問題に関する懇談会が開催されました。この懇談会は、4.19のシンポジウムに出席された札幌弁護士会人権擁護委員会の高橋委員長が、札幌弁護士会としてもホームレス問題に取り組む必要性を認識していただいたことがきっかけで、開催されました。出席者は、人権擁護委員会から高橋 剛委員長、秀島ゆかり副委員長、吉原美智世副委員長、高橋 司副委員長、青野 渉副委員長他9名の委員、薄木宏一副会長、オブザーバーとして田中貴文弁護士他2名、民間団体からは、椎名 恒代表、坪田裕佳氏、近藤修平氏(以上「北海道の労働と福祉を考える会」)、真鍋千賀子氏(市民ボランティア団体「みなつきの会」)、佐藤至英会長、田中宏之副会長(以上「ホームレスの方々を
 第1回目の懇談会では、ホームレスの現状報告、各民間団体からの活動経過報告が中心となりました。その後、意見交換がなされ、①今後、人権擁護委員会としても、ホームレス対策に関して、何が可能か協議すること、②ホームレスの方を対象とした、法律関係の相談窓口を設けること、③将来的には、行政側自治体も加えた協議会を開くこと(ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法第12条「民間団体の能力の活用等」、同第13条「国及び地方公共団体の連携」)等の3点が今後の課題として確認されました


NPO法人「ハンド・イン・ハンド」申請

 
これまで準備を進めてきたNPO法人取得は、2003年6月9日(月)、道庁環境生活部生活文化・青少年室生活振興課に申請書類を提出し、受理していただきました。法人取得は、法人名として事務所の賃貸契約が結べること、助成金などが受けやすくなること、社会的な信用を得られること等のメリットがあります。主な事業として、これまでのホームレスの方々への生活支援だけでなく、 障害者・高齢者の自立活動支援、そして子どもたちに対する生活学習支援を行っていきたいと思います。正式に認証されるのは、約3ヶ月後とのことです。9月には、これまでの任意団体「ホームレスの方々を支援する会」は、あらたにNPO法人「ハンド・イン・ハンド」としてスタートします。

ニューズレターHand in Hand  2003年3月第2号


アンケート調査(2003.1.26)を実施

 
2002年7月31日「ホームレスの自立支援に関する特別措置法案(ホームレス特措法)」が参議院本会議において全会一致で可決、8月7日付で公布されました。その結果、自立支援事業の一環として全国に自立支援センターが設置されつつあります。しかしながら、札幌市にはいまだ自立支援センターが設立されてはいません。また、自立支援センター活動そのものについても、何をどのように支援するかについては明らかではなく、具体的なニーズへの対応を提供できていないのが現状です。そこで、ホームレスの方は何を求めているのか、何が必要なのかを明らかにするため、また、具体的な支援の方向を検討することを目的として、アンケート調査を実施しました

調査時期:2003年1月26日(日)。
調査対象:ホームレスの方26人(有効回答数24人)。
調査内容:現在の生活状態や健康状態などに関する質問紙(全23項目)。
調査手続き:昼食時、一人ひとりに質問紙を配布し回答してもらいました。基本的には記名式でしたが、無記名も可としました。また必要に応じて、個別に聞き取り調査を行いました。
調査結果
性 別:24人全員が男性。
年 齢:50代が24人中10人と一番多く、30代・40代・60代は3人~4人でした。
既婚の有無:既婚者は4人。
家 族:両親のいずれかが健在の方は12人、また兄弟姉妹がいる方が20人でした。
出身地:一人を除いて全員が北海道出身であり、その内18人が札幌市および札幌市内近郊出身でした。
現在の生活について:現在、主に生活している場所は大通・ススキノが回答者21人中12人と最も多く、札幌駅4人、手稲区1人、白石区1人。また、現在一人で生活している方が20人中8人、仲間と協力している方が12人でした。
食事について:一日の食事回数は、平均3回と答えた方は24人中5人と少なく、平均2回10人、平均1回8人。食事内容については、コンビニ弁当が18人中10人、パンやカップ麺5人。
睡眠時間:平均5時間未満と答えた方が回答者22人中14人と半数以上を占め、5~7時間は7人、7時間以上1人でした。
身体的な健康状態:「よい」と答えた方は回答者21人中3人と少なく、「普通」12人、「悪い」6人。具体的には、腰痛4人、膝・筋肉痛・歯痛が6人、風邪、血圧、弱視、腎臓、咳がそれぞれ1人と、健康状態は普通と答えた方でもさまざまな問題をかかえていることが明らかとなった。
精神的な健康状態:「まったく問題ない」と答えた方は回答者21人中8人、「少し」4人、「多少はある」3人、「かなりある」6人と半数以上が何らかの問題を自覚していました。
他の土地へ移り住むこと:「もし可能なら他の土地に移り住みたいと思いますか」とたずねた質問については、回答が得られた21人中、「はい」が4人、「わからない」4人、「いいえ」13人と半数以上が北海道にとどまりたいという回答でした。その理由として、「北海道が好きだから」「北海道出身だから」「知っている人がいるから」などがあげられていました。
現在の収入:月1万円未満が14人と最も多く、1万から5万円3人、5万円以上が1人でした。
前職について:建設業が10人、飲食サービス業5人、製造業2人、塗装業1人、運輸業1人、ガードマン1人。
持っている資格:自動車普通免許証6人、施行管理技師・電気工事士1人、大型自動車免許1人。
希望職種(いずれか1つを選択):製造業4人、建設業5人、運輸業1人、飲食サービス業4人、ガードマン1人、塗装業1人。「何でも」と答えた方が2人。
具体的支援について(いずれか1つを選択):宿泊場所を希望する8人、仕事の紹介8人、生活費等の支給8人でした。

以上の結果から
①50代以上の男性の方が多いこと
②一日の食事回数はわずかに1回
③身体的にも精神的にも半数以上の方が問題をかかえていること
④ほとんどの方が北海道出身であり、他の土地へ移ることは考えていないこと
⑤ほとんどの方は生活保護を受けていない状態であり、生活費は月1万円以内であること
⑥具体的な支援としては、生活する場所、仕事の紹介、生活費の支給等がまず求められていることが明らかとなりました。
今回は、具体的な支援を探る資料を得るために、質問紙による調査を行いました。今後は、これらの資料をもとに、個別に面接を行い、一人ひとりに今必要とされる具体的支援のプランを立案していきたいと考えています。


欧米諸国のホームレス事情と対策
 
イギリスでは、40万人に達したホームレスにおいて、ドラッグの問題があらたに浮上。1996年の調査で76万人のホームレスがいることが明らかとなったアメリカでは、2000年12月総額10億ドルのホームレス対策予算を決定し、生活支援を実施しています。また、20万から40万人と推定されるフランスでは、民間支援団体の活動によって、長期にわたるホームレスはほとんどいなくなったと報告されています。
 ホームレスの方には、精神障害を合わせもつ人が多いという事実は意外に知られていません。ホームレス問題を研究しているTaipare,I氏によると、ニューヨークでは10万人(その内15,000人が精神障害者)、オランダは3万人(内10,000人が精神障害者)、ロンドンは7万人(内23,000人が精神障害者)と精神障害者の割合が高いことが明らかになっています。欧米諸国に共通していえることは、①ホームレスのほとんどは男性であること、②失業等の経済的問題が背景にあること、③若年層のホームレスが増えていること、④福祉施策が家族中心であったことなどです。 
 ホームレス問題への対策として、①緊急簡易宿泊所(シェルター)の設置、②24時間パトロール、③カウンセリングの電話(ヘルプライン)の設置、④最低限必要な食事を供給するフードバンクの設置などがなされています。しかしながら、わが国も含めて根本的な解決には至っていないのが現状です。それだけに、ホームレス問題は社会保障にとどまらない複雑な社会問題であることを示しているといえます。



ニューズレターHand in Hand  2003年1月第1号

ホームレス問題は、
社会そして地域に生きる私たち一人ひとりの問題です


  1990年代のバブル経済崩壊後、長引く不況などにより、全国でホームレスの方々が増え続けています。その数は、およそ2万人。しかし、今後経済や社会の構造改革が進めば、その数は増加することが予想されています。

  ホームレスの方々の年齢構成では、50代の男性が一番多く、40%近くとなっています。最近では、女性や若年層の方が増えています。
  一方、ホームレスに至った理由では、失業・失職によるものが全体の77.6%と大半を占め、病気や怪我が19.2%、家出2.3%、借金0.8%、その他の理由7.2%となっています(東京都福祉局「東京のホームレス白書」、2001)。病気にはアルコール依存や体のハンディなどが含まれます。そのほかには、社会的束縛を嫌う、諸般の事情で身元を明らかにできないなどがあります。また、育った家庭環境が恵まれなかったり、子どもの頃、極端な精神的苦痛を受けたことによる結果が、現在に結びついている場合も少なくありません。このように、ホームレスになってしまう主な要因は社会経済的背景による失業ですが、社会生活への不適応などの個人的要因によるものも増えているのが現状です。ホームレス問題は、①産業構造の変化などによる社会経済的要因と②病気・障害などの個人的要因が複合して生じた社会問題と考えられています。つまり、それは過去にもくり返されてきた一つの貧困問題なのです。

  ホームレスの方々のかかえる具体的な問題としては、まず①生活維持の困難があります。働く意欲はあっても働く場所がない、ゆえに生活を維持することが難しくなり、路上生活を強いられるという現状。ホームレス問題は、別名ハウスレス問題ともいわれています。今日では社会保障制度の規定が改正され、最低の生活保障が受けられるようになりました。しかし、住所がなく身元を保証できない場合、生活保護の適用を受けることはできません。仕事をしたくても住所がなければ職安に登録することもできません。住居の確保が最優先に考えるべき課題となっています。次に②健康状態の悪化があります。長期にわたる路上生活、食事の確保が十分でないことによる栄養状態の悪化などにより、ホームレスの方々は心身ともに疲弊しているのが現状です。路上死する方も少なくありません。一刻も早く、身体的にも精神的にも健康を回復するための支援が求められています。

  社会経済的要因と個人的要因の複合した形で生じるホームレス問題。それは、自助努力等、個人にその責任を負わせるだけでは、どうしても解決できない社会問題といえます。私たちとは無縁のこと、他人のこととしてすませることはできません。もし明日リストラにあったなら・・・、もしある日突然、大きな病気をしてしまったのなら・・・、私たちはどう生きてゆけばよいのでしょう。ホームレス問題は、社会そして地域に生きる私たち一人ひとりの問題でもあるのです。

  今、私たちにできることは何でしょうか。私たちに求められていることは何なのでしょうか。「ホームレスの方々を支援する会」は、一人でも多くの人にホームレスの方々の現状を知っていただくこと、そして、ホームレスの方々のかかえる問題を解決するために、具体的な支援をしていくことを目的として設立されました。多くの方々が、住居が与えられ、仕事に就かれ、そこからあらたな生活をスタートできるように、お手伝いさせていただければと考えています。一日も早く、ホームレスの方々が自立されこと、何よりも自分の居場所を見つけ、確かなご自分を確立され、今度は共に次の方のために立ち上がっていただければと願います。

 

ホームレスチャリティ
CHRISTMAS  LIVE 報告

1214()、「ホームレスの方々を支援する会」主催クリスマスライブが、マナチャペル6階ホールにて、昼夜2回公演で開かれました。この日、1部にはホームレスの方をご招待させていただいたところ、20名ほどが来られ、一般の方を含めると1部、2部あわせて200人余りの方がクリスマスライブを共に楽しみました。ライブは、寸劇とダンス、ゴスペルによるプログラムによって構成されており、この日に備えて、一生懸命練習を重ねた方々が、多くの観客を前に熱演しました。

小学生以下のお友達によるダンスに、みんなの顔はほころび、西村あきこ先生指揮するクワイヤーのゴスペル、中高生のダンスは、あまりの迫力に圧倒されました。中でも、ホームレスの方々によるダンスユニット「マナ・ブラザーズ」の寸劇とダンスに、多くの観客が感動し、涙ぐむ方も見受けられました。このダンスユニットは、ダンスの指導をしている和真衣香先生の呼びかけに集まった、8人のホームレスの方によって結成されました。そして、この公演を目的に、2ヶ月間練習を重ねてきたのです。この日体調を崩して出演できなかった1人を除く7人が、自分達の過去とオーバーラップする劇を演じ、ホームレスにならなければならなかった状況を訴えました。「ラスト・クリスマス」の曲に合わせて、古い自分を捨て去り、新しい出発を意味するダンスを披露すると、観客から大きな拍手が起こりました。北海道新聞の記者やカメラマンの方々も感動され、翌日の新聞に記事が大きく掲載されました。更に、今のホームレスの現状と、1日の生活を、スライドを使って報告するとともに、多くの方に、この会の設立目的や、互いに助け合うことの大切さを訴えることが出来ました。ラスト、来てくださった方々に募金のお願いをし、「Oh Happy Day」の合唱の中、子ども達が会場を回ると、たくさんの方が協力して下さいました。出演して下さった方々と、来て下さった全ての方の祝福を祈ると共に、大成功のライブであったことを感謝致します。

2002年12月末現在までの活動報告

ホームレスの方々に対する支援が始まったのは、2001年の4月からでした。毎週日曜日と、月1回 (第4土曜日)に昼食を提供していく中で、徐々に集まる方が増えていき、個人的な相談をお受けしたり、働く意欲のある方に寝泊りする場所を提供するなどの活動を行なってきました。その結果、この1年半の間に、10名以上の方が仕事に就いたり、生活保護を受けられるようになったりしています。
 例えば、大通り公園で、足がむくんで歩くことが出来なくなってたHさん。声をかけ、病院にお連れした時には、意識不明の状態になり、生死をさまよいました。しかし、Hさんは奇跡的に回復し、普通の生活ができるようになっています。
 このような働きを、もっと拡大していき、より多くの方を支援することができたらという願いから、2002年8月に、『ホームレスの方々を支援する会』を正式に立ちあげました。以下は、発足後の活動報告です。

8月23日(金)ホームレスチャリティコンサートを協賛
 マナチャペル6Fで、ゴスペル&ダンスのホームレスチャリティコンサートが開催されました。その中で、「ホームレスの方々を支援する会」への協力のお願いを行い、会員の募集をさせていただきました。多くの方に、ご理解いただき感謝な時でした。

9月28日(土) 炊き出しを実施(約40人参加)
 メニュー:ビビンバ・中華サラダ・スープ

10月26日(土) 炊き出しを実施(約30人参加)
 メニュー:キノコご飯・豚汁・ふろふき大根

11月23日(土) 炊き出し・血圧測定を実施。
 また洋服や下着等をお配りさせていただきました。
(炊き出し:約30人参加、血圧測定:約20人参加)
  メニュー:鮭チラシ・おでん・お吸い物 

12月14日(土)
  ホームレスチャリティークリスマスライブを開催

12月25日(水) クリスマスナイト開催
  バイキング形式で料理やケーキを食べていただき、映画『クリスマスキャロル』を上映しました。(約30人参加) 

12月31日(火)  2003年へカウントダウン!
  ホームレスの方にも準備を手伝っていただき、うま煮やなますを作り、みんなで鍋(石狩鍋、キムチ鍋、水炊き)を囲んで団欒のひとときを過ごした後、映画上映。零時には、みんなで声を合わせてカウントダウンをして2003年を迎え、握手を交わしました。(約20名参加)

 

11月の炊き出しではこんなことがありました

 11月23日(土)の炊き出しのときに、血圧測定を実施。そのときに来られたNさんは、足がむくんでいて、非常に血圧が高いことがわかりました。早急な治療が必要と判断され、急遽、会員が勤める病院で診察を受けてもらうことになりました。その結果、軽い心不全ということがわかり、すぐに適切な処置をとることができました。これまでNさんは生活保護を受けられませんでしたが、今はまだ仕事をすることは困難ということで、生活保護を受けることができるようになりました。その後、順調に体調は回復し、ホームレスチャイティクリスマスライブでは、ステージでダンスを披露できるまでに元気になりました






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