

いつもハンド・イン・ハンドの活動に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。ニュースレターの発行が大変遅くなりましたことを心よりお詫び申し上げます。新しいニュースレター13号をお送りいたします。今後とも皆様の暖かいご支援をお願い申し上げます。
今年度第1回目のホームレス総合相談会が5月29日(土)10:00から15:00、市民ホール会議室(中央区北1条西1丁目)にて開催されました。ハンド・イン・ハンドは食事ならびに衣服を提供させていただきました。炊き出し利用者は生活保護受給者も含め70名。相談を利用した方は22名(健康相談20件、法律相談0件、就労相談0件、生活福祉相談2件、精神保健相談1件)でした。食事提供でいつも問題となるのは、ホームレスの方と生活保護受給者との区分であり、生活保護受給者には食事をご遠慮いただきたいが、それが難しいということです。基本的には、本人の自己申告によるしかないのが現状です。昨年以来、生活保護をもらえる方が多くなりましたが、新たにホームレスのなる方もいて、今回の相談件数は、前回10月3日開催の17名よりも多い相談会となりました。また健康相談結果の返還にともない、6月26日(土)18::00から21:00、同じく市民ホール会議室にて、炊き出しが開催されます。この日は散髪も実施しました。
■平成21年度 ホームレス自立支援事業の概要が発表されました
札幌市は、21年度のホームレス自立支援事業の概要を発表しました。1.札幌市におけるホームレスの概数(22年1月):今年1月に行われた全国調査の結果、札幌市は72名でした(昨年99名)。目視による調査では、全国的にも路上生活している人の数は減少傾向にあります。生活保護受給者が増えていること、住宅手当、就労支援等の国の施策による結果であると思われます。他方、目に見えない形でのホームレスは増えているのではという見解もあります。2.救護施設緊急入所はのべ84名でした(平成20年度は60名)。この施設は、原則として高齢、傷病等により援助を必要とするホームレスを対象に、救護施設への緊急一時入所を行い、2週間程度で居宅生活への移行を進める施設です。入所定員は1施設2名、計6名。空きがなければ入所できないことが課題となっています。3.救護施設就労支援入所はのべ32名(昨年は23名)。この施設は、就労による自立の意思のあるホームレスを対象に、救護施設への入所を行い、原則3ヶ月間、施設の専任指導員1名による指導援助を受けて、就労による自立をすすめる施設です。入所定員は6名。この施設も、救護施設と同様、定員が少ないことが課題となっております。4.ホームレス専門の相談員1名による相談活動:街頭相談の相談件数は219件(昨年186件)。5.居所の確保による生活保護の適用:平成21年度は154件(平成20年度228件)。6.昨年末新たに開始された緊急一時宿泊事業:この事業は、冬期時12月~3月、ビジネスホテルの一部借り上げ、緊急の宿泊場所として提供するもので、宿泊者数はのべ113名、宿泊日数のべ644泊、平均宿泊数5.7泊でした。
毎週火曜日20:00から開催している炊き出しは、多い日で30名以上、少ない日で20名以下と、日によって人数も訪れる方も異なるという印象をもっています。炊き出しする団体が増えたことがその理由と考えられます。また昨年以来、生活保護をもらう方が増えていることも関係していると思います。しかし、生活保護が打ち切られふたたびホームレスに戻ってしまう方、新たにホームレスになる、比較的若い方がいます。路上生活の場所も一様ではなく、ネットカフェ、友人宅等、これまでとは異なった形で生活しているようです。住む家が与えられることはもちろんですが、同時に、その後の支援、社会とつながり、人とつながることも必要な支援です。
釜ケ崎の支援団体の方は、「外にいたときの方が元気でたくましく生きていた・・・。生活保護を受けてアパート住まいになったら、急に体が悪くなり病院通いしている人が多い」と言っていました。何が、今必要な支援なのか、考えさせられました。
■ミッドナイトイースター開催
2010年4月6日(火)20:00より、マナチャペル2階にて、ミッドナイトイースターが開催されました。ホームレスの方々が約30名集まり、おいしいお食事を楽しみました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、支援者の方から献品されたテレフォンカード、衣類を差し上げることができました。
■2010年通常総会が開催されました
2010年4月17日(土)15:00-17:00、マナチャペル2Fにて、2010年度通常総会が開催されました。出席者9名、委任状1名。主な議題は、(1)2009年度事業報告ならびに収支決算報告、(2)2010年度事業計画ならびに収支予算案について、(3)役員改選について。いずれも原案どおり承認されました。また今年度、新たな事業として、高齢者・障がい者を対象としたディホームサービス事業について、意見が交換されました。
■平成21年度ハンド・イン・ハンド会計収支
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収入 |
支出 |
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会費 |
283,500円 |
自立支援事業費 |
960,421円 |
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献金 |
752,134円 |
光熱費 |
240,000円 |
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助成金 |
540,000円 |
事務・通信費 |
176,506円 |
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前年度繰越他 |
546,052円 |
設備費 他 |
203.,457円 |
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計 |
2,121,686円 |
計 |
1,580,384円 |
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収支計 |
541,302円 |
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■ご支援に感謝いたします
フードバンク札幌様より毎週たくさんのパンや果物などを頂き、路上生活者の方にお配りすることができました。また多くの方々から、衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。スタッフ一同心より感謝しております。ご支援、ご協力をしてくださった方々に篤く御礼申し上げます。
■平成21年度 第1回ホームレス総合相談会 5.30
今年度第1回目のホームレス総合相談会が5月30日(土)10:00から15:00、旧豊水小学校体育館(中央区南8条西2丁目)にて開催されました。ハンド・イン・ハンドは食事ならびに衣服を提供させていただきました。炊き出し利用者は生活保護受給者も含め64名。相談を利用した方は32名(健康相談22件、法律相談1件、就労相談3件、生活福祉相談5件、精神保健相談2件)、定額給付金を受けられた方は7名でした。いつもは食事が終われば、帰ってしまう相談会ですが、今回は終了まで残っている方がいて、相談件数も前回の15名よりも多い相談会となりました。また健康相談結果の返還にともない、6月27日(土)18::00から21:00、同じく旧豊水小学校体育館において、炊き出しが開催されました。この日は散髪も実施しました。
第2回目の総合相談会が10月3日(土)10:00から15:00、 改築された市民ホール(中央区北1条西1丁目)にて開催されま した。相談を利用した方は第1回よりも少なく17名(健康相談15件、法律相談2件、就労相談2件、生活福祉相談2件、精神保健相談0件)、生活保護受給者も含めた炊き出し利用者は、62名でした。

■平成20年度ホームレス自立支援事業の概要が発表されました
札幌市は、20年度のホームレス自立支援事業の概要を発表しました。1.札幌市におけるホームレスの概数(21年1月):99名(昨年109名)。2.救護施設緊急入所はのべ60名でした(平成19年度は41名)。この施設は、原則として高齢、傷病等により援助を必要とするホームレスを対象に、救護施設への緊急一時入所を行い、2週間程度で居宅生活への移行を進める施設です。入所定員は1施設2名、計6名。空きがなければ入所できないことが課題となっています。3.救護施設就労支援入所はのべ23名(内、就労した方は11名)。平成19年度はのべ20名でした(内、就労できた方は15名)。この施設は、就労による自立の意思のあるホームレスを対象に、救護施設への入所を行い、原則3ヶ月間、施設の専任指導員1名による指導援助を受けて、就労による自立をすすめる施設です。入所定員は6名。この施設も、救護施設と同様、定員が少ないことが課題となっております。4.ホームレス専門の相談員1名による相談活動:20年度、街頭相談の相談件数は186件でした。5.居所の確保による生活保護の適用:平成20年度は228名(平成19年度133名)。228名の内、緊急入所による生活保護適用が60名、就労支援入所23名,、高齢者施設・障害者施設などの入所13名、入院による適用が32名、敷金支給による適用18名、いわゆる自力により居宅確保による適用が82名でした。
■ホームレスの自立支援のための取組方針の見直しについて
札幌市では関係部署との連携をねらいとして、第1回ホームレス自立支援連絡会議が開催されました。実施計画については、5年に1度の見直しを行うことになっております。今年度は11月をめどに取組方針を確定することになっています。
■反貧困ネット北海道が設立
近年、格差社会、ネットカフェ難民、派遣切り、年金問題、医療問題、貧困問題など、生活問題、労働問題が深刻化しています。多くの人々が働きたい、社会に復帰したいと思っても、非常に難しい状況になってきています。
北海道においても同様に、支援を必要とする人々が増えてきています。このような現況において、労働問題や生活問題等を抱える人々への支援を行っている各組織・団体、研究者、市民が連携し、更に有効かつ効果的な支援活動を行うことができるよう協力関係を築くことを目的に、「反貧困ネット北海道」が設立されました。
代表 山口二郎(北海道大学)、中島岳志(北海道大学)、 川村雅則(北海学園大学、建設政策研究所北海道センター理事長)、木下武徳(北星学園大学、北海道の労働と福祉を考える会代表)http://www015.upp.so-net.ne.jp/hanhinkondo/
■反貧困ネット北海道の主な役割
(1)主に関係組織・団体間の情報共有・情報交換
(2)情報提供、学習活動・啓発活動 (啓発資料の作成・配布、シンポジウム等)(3)支援活動、相談援助の連携、協働
(4)人材、資金、物資等の社会資源の調整・開発の促進
(5)研究および政策提言
●7月30日18:00より、自治労会館3F中ホール(札幌市北区北6条西7丁目)において、「最賃の大幅引き上げを求めるシンポジウム」のシンポジウムが開催されました。参加者は約120名。実際に最低賃金が守られていないこと、またこのような状況では非常に苦しい生活を強いられていることについて、発言がありました。川村副代表から、国際的な視点なども含めて、日本の最賃の異常な低さについて、説明がありました。北海道新聞、TV北海道などでも報道されました。
●8月27日18:30より、経済学、格差社会、貧困研究で著名な同志社大学経済学部の橘木先生の講演会が開催されました。
■ミッドナイトイースター開催
2009年4月14日(火)20:00より、マナチャペル2階にて、恒例のミッドナイトイースターが開催されました。ホームレスの方々が34名集まり、ゲームやおいしいお食事を楽しみました。メニューは、炊き込みご飯、カボチャのシチュー、ポテトサラダ、煮込みハンバーグ、鶏の唐揚、パスタ、おでん、デザートにショートケーキとコーヒー。皆さん「とてもおいしい」と言ってくださいました。お食事の後は、ビンゴゲームで盛り上がりました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、使い捨てカイロなど、支援者の方から献品された衣類を差し上げることができました。

■ご支援に感謝いたします
フードバンクから、お米、野菜、パン、調味料などをいただきました。フードバンクは、炊き出しやそれを必要としている人たちへの食材提供、食材を媒介とした幅広いネットワークづくりを目的として、2000年5月に発足した全国組織の団体です。いただきました食材は、毎週の炊き出しの食材として使用させていただいております。
カーブス石山通の会員の方々から、去年に引き続き、缶詰、乾麺、調味料など、ハレルヤ農産からたくさんの野菜やソーセージをいただきました。本当に多くの方々から、衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。スタッフ一同心より感謝を申し上げます。
■平成20年度ハンド・イン・ハンド会計収支
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収入 |
支出 |
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会費 |
363,700円 |
食事提供 |
819,459円 |
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献金 |
517,601円 |
薬・支援物資 |
204,505円 |
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助成金 |
900,000円 |
事務・通信費 |
153,060円 |
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前年度繰越他 |
309763円 |
設備費 他 |
167,988円 |
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計 |
2,091,064円 |
計 |
1,545,012円 |
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収支計 |
546,052円 |
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新年、あけましておめでとうございます
いつもハンド・イン・ハンドの活動に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございます。2008年は、世界中を大不況が襲い、今もなお、派遣労働者の突然の解雇など、厳しい状況が続いております。2009年こそ良い年になりますように、みなさまと力を合わせて、ひとつひとつの活動を未来へとつなぎ、さらに発展させてまいりたいと存じます。今年も皆様の力強いご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
■北海道新聞社会福祉振興基金の助成金を受けました
2008(平成20)年8月、北海道新聞社会福祉振興基金から、「平成20年度北海道新聞社会福祉振興基金」助成決定の通知をいただきました。助成決定額は500,000円。北海道新聞社会福祉振興基金から助成をいただくのは始めてです。今回の助成金を受けて、毎週2回の食事ならびに衣服の提供だけでなく、一日も早くホームレスから立ち上がるための支援をすすめていきたいと考えております。
■平成20年度 第2回ホームレス総合相談会 9.27
今年度第2回目のホームレス総合相談会が9月27日(土)10:00から15:00、旧豊水小学校体育館(中央区南8条西2丁目)において開催されました。ハンド・イン・ハンドは食事ならびに衣服を提供させていただきました。この2回目では、「北海道の労働と福祉を考える会」の支援による「生活実態調査」も実施されました。炊き出し利用者は生活保護受給者も含め61名。相談を利用した方は15名でした(健康相談12件、法律相談2件、就労相談3件、生活福祉相談1件)。この札幌市による総合相談会が開始された平成15年10月には50名の方が相談を受けていましたが、今回も前回の14名と同様、実際に相談する方が少なくなってきているのが現状です。ホームレスのある方から「相談しても生活保護をもらえるわけではない、就職先を紹介してもらえるわけでもないから、意味はない」という声が聞かれました。相談会そのものの在り方が問われているといえます。
■平成19年度ホームレス自立支援事業の概要が発表されました
札幌市は、19年度のホームレス自立支援事業の概要を発表しました。1.札幌市におけるホームレスの概数(20年1月):109名。2.救護施設緊急入所はのべ41名でした(平成18年度は39名)。この施設は、原則として高齢、傷病等により援助を必要とする状態にあるホームレスを対象に、救護施設への緊急一時入所を行い、2週間程度で居宅生活への移行を進める施設です。入所定員は1施設2名、計6名。空きがなければ入所できないことが課題となっています。3.救護施設就労支援入所はのべ20名(内、就労した方は15名)。平成18年度はのべ11名でした(内、就労できた方は10名)。この施設は、就労による自立の意思のあるホームレスを対象に、救護施設への入所を行い、原則3ヶ月間、施設の選任指導員による指導援助を受けて、就労による自立をすすめる施設です。入所定員は6名。この施設も、救護施設と同様、定員が少ないことが課題となっております。4.ホームレス専門の相談員1名による相談活動:19年度、街頭相談の相談件数は127件でした。5.居所の確保による生活保護の適用:平成19年度は133名(平成18年度101名)。133名の内、施設入所による生活保護適用が62名(46.61%)、入院による適用が28名(21.05%)、敷金支給による適用3名(2.26%)、いわゆる自力により居宅確保による適用が40名(30.08%)でした。
■道庁との意見交換会開催
10月10日(金)10:30-12:00、道庁6階保健福祉部1号会議室において、「北海道ホームレス自立支援等実施計画」見直しに係る民間団体との意見交換会が開催されました。議題は、①前回意見交換会での照会・要望等の回答について、②「新・北海道ホームレス自立支援等実施計画(仮称)」(素案2)についてでした。
交換会(第2回)の開催について道庁から、これまでの取組経過ならびに実施計画の推進状況についての報告があり、道内で活動している各民間支援団体からは、ホームレス自立支援の現状と課題について、報告がありました。その後、今後の事業推進に向けた意見交換が行われました。この実施計画についての詳細については、以下のURLをご参照ください。 http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/feg/homelesspabukome
■カムホームクリスマスが開催されました
2008年12月23日(火)12:00より、マナチャペル2階にて、恒例のクリスマス会を行いました。ホームレスの方々が34名集まり、ゲームやおいしいお食事を楽しみました。メニューは、炊き込みご飯、カボチャのシチュー、ポテトサラダ、煮込みハンバーグ、鶏の唐揚、パスタ、おでん、デザートにショートケーキとコーヒー。皆さん「とてもおいしい」と言ってくださいました。お食事の後は、ビンゴゲームで盛り上がりました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、使い捨てカイロなどのほか、支援者の方から献品された衣類を差し上げることができました。
フードバンクから、お米、野菜、パン、調味料などをいただきました。フードバンクは、炊き出しやそれを必要としている人たちへの食材提供、食材を媒介とした幅広いネットワークづくりを目的として、2000年5月に発足した全国組織の団体です。いただきました食材は、毎週の炊き出しの食材として使用させていただいております。カーブス石山通の会員の方々から、去年に引き続き、缶詰、乾麺、調味料など、ハレルヤ農産からたくさんの野菜やソーセージをいただき、クリスマスは豪華なお食事を提供することができました。他にも、ホップ障害者地域生活センターよりお弁当、南区在住の方よりたくさんのカボチャ、また、お正月には埼玉県の方が、お重に入った豪華なおせち料理を送ってくださり、元旦にホームレスの方々に食べていただくことができました。
年末にかけて、本当に多くのから、衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。スタッフ一同心より感謝を申し上げます。
■赤い羽根共同募金助成金の交付を受けました
2008(平成20)年4月25日、社会福祉法人北海道共同募金会から、「赤い羽根共同募金助成金」助成決定の通知をいただきました。この助成金は多くの道民の方から寄せられた赤い羽根寄付金です。助成決定額は400,000円。今回の赤い羽根共同募金からの助成は2005年に引き続き2回目です。これまでの路上生活者を対象とした自立生活支援活動が認められた結果と考えております。2006年と2007年は、助成金がない切り詰めた予算の中で、週2回の食事提供ならびに衣服等の提供を継続して実施してまいりました。食材費を切り詰めながらも、多くの方々からのご支援によって、なんとか活動することができました。今回の助成金を受けて、食事の内容は質量共に豊富になると思います。また、就労支援として、アパート契約時に必要な諸経費に充てることができるため、ホームレスから立ち上がる方が増えると期待しております。道民の皆様から寄せられたこの貴重な助成金をホームレスの方への生活支援だけでなく、自立に向けた支援のために使用させていただきます。
■ホームレスの方9名が就職決定
今年に入って、TVでハンド・イン・ハンドの活動が紹介されたことがきっかけで、千歳にあるレンタカー会社から求人依頼がありました。業務内容は、レンタカーの洗車です。ホームレスの方々から就労の希望者を募った結果、10名ほどが働きたいということでした。その後、会社面接を実施しました結果、6名採用、5名保留という結果になりました。業者としては、年齢よりも本人のやる気を見ているようです。採用は決まったとしても、課題となるのが、住居の問題と最初の給与が支給されるまでのつなぎ資金です。採用予定6名の住居について、保証人と前家賃をどうするかが課題となりました。以前は生活保護申請の際に、アパートを借りるための資金も含めて支給されましたが、現在は、それが支給されなくなっています。札幌から毎日千歳に働きに行くにしても(バスによる送迎)、住むべきところがなければ働き続けることは難しい。生活保護の申請をするにしても、アパートを借りるための資金がなく、借りることができない。初給与が出るまでの資金があれば、安いアパートを借りることができ、食費等に使うことができる。まずは、住まいとなる賃貸アパートを借りるため、不動産会社に交渉しました。保証人については、保証人協会を利用することにしましたが、残念ながら2名の方は諸事情から審査の結果、利用ができませんでした。この方たちに関しましては私たちが個人的に保証人をさせて頂きましたが、実際に立ち上がろうとする彼らの全てが保証人協会を利用できないと言う厳しい現実を痛感させられました。また、保証人協会との契約には電話を持っていることが条件であったため、プリペイド携帯電話を私どもで購入しました。そして生活保護の申請に同伴。その結果、9名の方が就職することができました。4月20日過ぎから、働いています。この一歩が自立に向けての大きな一歩になることを願っております。
■道庁との意見交換会開催
3月6日(木)14:00-15:30、道庁別館地下1階「保健福祉部会議室」にて、道庁と道内各民間支援団体との意見交換会が開催されました。道庁から、これまでの取組経過ならびに実施計画の推進状況についての報告があり、道内で活動している各民間支援団体からは、ホームレス自立支援の現状と課題について、報告がありました。その後、今後の事業推進に向けた意見交換が行われました。各支援団体からは、以下の要望が出されました。①生活保護申請権の保障:申請書を役所窓口の見えるところにおく、「住所がない」「年齢」などで門前払いしない、扶養調査(葉書)に「収入」「資産」などの記載を求めない、生活保護制度の説明をするビラなどに、義務だけでなく利用者の権利を明記する、②住居の確保:空いている道営住宅の活用(短期・冬期も含めて)、③つなぎ資金(初給与が出るまでの)、④就労支援(ホームレスにならない雇用対策・なってしまった人の支援):道路、公園の清掃や公園管理、公共施設の警備等、公共的な仕事づくり、⑤民間支援団体への支援:路上生活者へ提供するための衣服・毛布などを保管管理する場所の提供、⑥「サミット警備」を口実にした強圧的な排除をしないなどです。これらの要望に対して、とくに②住居の確保について、道営住宅は法の目的に合致するものではなく、また活用可能な空家を確保することはできない、④就労支援に対しては、ハローワーク等の就業相談窓口での求人情報の提供、施行雇用を実施する事業主の確保を行っている、また雇用の場については、国の施策である「ホームレス能力活用推進事業」を活用するよう、各市町村に伝える、⑤民間支援団体への支援については、実施主体は市町村であり、札幌市福祉担当部局に伝えるとの回答でした。
■市民の方からの声
●先日、札幌市に住む方から、衣服とお手紙をいただきました。以下に紹介させていただきます。
「私は札幌市内に住む25歳です。皆さんの力になりたくて、父や友人の古着ですが、もしよろしければ使って下さい。今の世の中は、近所にどんな人が住んでいるのかもわからないような、冷たい時代です。でも、だからこそ協力し合うことが一層大事になると思っています。自分勝手が少なくなるような世の中になればと思います。また何かあれば、是非協力させて下さい。夕張市の『一山一家』のように、せめて自分の周りから、そういう心を広げられればと思います。皆さん一日も早くアパートが決まり、仕事が決まり、そして幸せが今よりたくさん来ることを心から願っています。」
●帯広の方から、子どもたちが給食で出たパンを食べないでみんなで集めたパンといっしょにお手紙をいただきました。
「今日の一時を体に気を付けられ、大事にされ、元気で、明日に走んで行って下さい」
■フィンランドのホームレス対策(2)
フィンランドのホームレス対策において、NPOの存在は中心的役割を担っています。中でもY財団(Y-Foundation)はヘルシンキ市と連携をとり、公的賃貸住宅を供給している代表的なNPOです。
Y財団は、1985年、ホームレスと亡命者に住宅を供給することを目的として設立されました。フィンランド精神保健協会、フィンランド赤十字、フィンランド国教会、フィンランド建築業界連合、建築業組合、フィンランド自治体協会、フィンランド5大都市(ヘルシンキ市・エスポー市・ヴァンター市など)によって設立されています。財団の主な活動は一時的なシェルターではなく、普通の永住のための住宅の供給です。既存の共同住宅にある個別のワンルームを購入、また賃貸住宅を建設しています。これらの住宅は一般住宅区に設置することにより、ホームレスの地理的な集中を回避しています。2005年現在、Y財団は52の自治体にわたって、計5,300戸の住宅を供給、計7,160人がホームレスから脱却しています。
2007年3月1日、 Y財団を訪問し、代表のハンヌ・プットネン氏から、フィンランドのホームレス対策について、インタビューする機会をもちました。フィンランドにおけるホームレス対策の特徴として、プットネン氏は「まずは住むところ」、「良いサービスとは民間団体と自治体が協力することでうまくいく」と語っていました。一般にホームレス問題は、失業等による社会構造的要因と精神障害・薬物依存等による個人的要因の複合したものととらえられています。住宅の供給がホームレス問題を解決するファースト・ステップであることに間違いはありません。
■平成19年度ハンド・イン・ハンド会計収支
収 入(会費・寄付金等) 602,804円
支 出(食事提供・事務費等) 607,342円
収 支 602,804-607,342 = -4,538
■どうもありがとうございました
昨年度、多くの方々から衣服のご提供、寄付金等のご支援をいただきました。個人情報の関係で団体名のみですが、ここに記して、感謝を申し上げます。ICF教会、グレース・コミュニティ、高砂教会、札幌八軒教会、主イエス栄光教会、札幌ペンテコステ教会、札幌宮の森教会、東急保険コンサルティング株式会社、当別ロータリークラブ、ハレルヤ農産
■ 5.31第1回ホームレス総合相談会
今年度第1回目のホームレス総合相談会が5月31日(土)10:00から、旧豊水小学校体育館(中央区南8条西2丁目)にて開催されます。ハンド・イン・ハンドも食事ならびに衣服を提供させていただくことになっております。
■平成19年度 2回ホームレス総合相談会開催
2007年9月29日(土)10:00から15:00、旧豊水小学校体育館において、今年に入って2回目のホームレス総合相談会が開催されました。当日は最高気温が18.2度。晴れた青空が広がる中、食事や衣服の搬入を滞りなく行うことができました。札幌市が主催する総合相談会は、2003年10月に引き続き、今回で11回目。今回の総合相談会を利用した人数は前回の59人より少し増え74 人でした。前回に引き続き、ハンド・イン・ハンドが炊き出しを担当しました。当日朝から、マナチャペルのボランティアの方々が食事作り、衣服の搬入、会場設営に分かれて、ご奉仕させていただきました。今回の食事は、豚汁とおにぎり。100人分を用意しました。
■平成19年度 5回ホームレスの実態に関する全国調査検討会開催
2007(平成19)年9月12日、厚生労働省において第5回ホームレスの実態に関する全国調査検討会が開催され、現在、自立支援法の見直し作業を行っています。検討会の中で、ホームレスの数は4年前の2003(平成15)年全国調査に比して減少していること、生活実態調査からホームレスの高齢化及び野宿期間の長期化の傾向にあることが示されています。①長期層(4年以上)、②流動層(今回が4年未満、初めての野宿が4年以上前)、(3)新規参入層(今回が4年未満で、初めての野宿も4年未満)の3タイプに分けた場合、全体として、ホームレスの新規参入が減り、ホームレス問題の対象は長期固定化したホームレス、施設と路上を行き来している流動的なホームレスに移りつつあることが指摘されています。
■ミッドナイトクリスマス☆クリスマス映画会
2007年12月18日(火)pm8:00より、マナチャペル2階にて、毎年恒例のクリスマス会を行いました。ホームレスの方々が約50名集まり、ゲームやおいしいお食事を楽しみました。メニューは、ちらし寿司、お吸い物、ポテトサラダ、煮込みハンバーグ、鶏の唐揚、ペペロンチーノパスタ、デザートにショートケーキとコーヒー。皆さん「とてもおいしい」と言って食べてくださいました。ビンゴゲームで盛り上がり、マナチャペルの田中副牧師のユーモラスな手品に大爆笑が起こりました。プレゼントとして、新しい下着、靴下、銭湯の入浴券、使い捨てカイロなどのほか、献品された衣類を差し上げ、「きよしこの夜」をみんなで歌って終了しました。ホームレスの方々にとって、この厳しい寒さの中、しばしの心和む時となったのではないでしょうか。また、12月25日(火)には、クリスマス映画会を開催しました。お食事の後ビデオを見ていただき、楽しい時を過ごしました。


❏ありがとうございました
ハンド・イン・ハンドは、会員の方々の会費、および寄付金、さまざまな物資の提供により活動が支えられています。昨年もたくさんの方々から、寄付金、衣類、薬、食品のくださった皆様、ご支援をしてくださった皆様、ご協力を心から感謝いたします。今後とも、ご支援のほどよろしくお願いいたします。



2003年4月19日シンポジウムが開催されました 2003年4月19日土曜日14:00-16:30、マナチャペル6Fにて、在札幌米国総領事館・札幌アメリカンセンター、ホームレスの方々を支援する会共催シンポジウムが開催されました。テーマは、「今、なぜ、ホームレス問題なのか-私たちのできること、願うこと-」。このシンポジウムは、ホームレス問題を一人でも多くの人々に正しく理解していただくために、また具体的にどのような支援が必要なのかを明らかにするために、企画されました。 在札幌米国総領事館領事ドゥルー・シャフルタウスキー氏の挨拶に始まり、第一部は、谷津倉智子先生の基調講演、第二部は、講師の谷津倉智子先生をまじえ、田中貴文弁護士(札幌おおぞら法律事務所所属弁護士)、椎名 恒先生(北海道の労働と福祉を考える会代表・北海道大学大学院教育学研究科助教授)、真鍋千賀子氏(市民ボランティア団体「みなつきの会」会員)、小澤利夫(ホームレスの方々を支援する会副会長)によるパネルディスカッションが行われました。そしてプリチャー(マナチャペルのダンスユニット)によるJoyful Joyfulのダンスが披露され、最後に参加者全員でテーマソング「Hand in HAND」を合唱して、初の試みであるシンポジウムの幕を閉じました。 参加者は約90名。札幌弁護士会人権委員会からは高橋 剛委員長、吉原美智世委員、秀島ゆかり委員、また札幌市市役所保健福祉局保護指導課から岡田寿職員、牟田口美樹職員、北星学園大学林 浩康助教授他、関係者の方からも多数出席いただきました。 谷津倉智子先生 基調講演 ニューヨークにおいて最大のNPOであるCommon Groundの活動がビデオをまじえて紹介され、行政と医療、市民そして各NPOがそれぞれにできる支援を行い、互いに連携して多面的かつ包括的な支援を行っている実態が報告されました。特に印象に残ったのは、①アメリカではホームレス支援は当たり前ととらえられていること、②まずは住居、次に仕事を提供すること、③NPOの活動資金の内、約76%が個人からの寄付によるものであることことでした。日本とは大きく異なり、あらためてアメリカのパイオニア精神、チャリティ精神の高さに感銘を受けました。 パネルディスカッション 椎名 恒先生:ホームレスの方々は精神的なダメージが大きいこと、ホームレスが減らない現況、そして市民のホームレスに対するマイナスイメージ等について、説明があり、市民レベルの意識変革、公的な形で保障していくことの必要性が訴えられました。また会のメンバーである学生がホームレスの方々とふれあうことを通して、自らの自立について考える機会を得ていること、それは支援する-支援してもらうといった一方通行的な関係ではなく、学生とホームレスの方とが相互に支え合う関係にあると述べられました。 真鍋千賀子さん:たった一人でホームレスの方々に対する支援を始めた当時の苦労、そして現在「みなつきの会」として支援活動が行っている中で感じていること等について、具体的なお話をいただきました。心のケアの大切さ、寄り添う形での支援を行っていくことが、ホームレスに対する予防へとつながるとこれまでの活動を通しての感想が述べられました。 田中貴文先生:大阪での弁護士会の活動について報告され、弁護士としてどのような支援ができるのか、その可能性について、主に①破産申立等の問題に関する無料相談会の開催、②解雇等による生活保護申請、③弁護士費用扶助、④再審請求等の提案がなされました。 小澤利夫副会長:これまでマナチャペルの協力のもと、チャリティコンサートと毎日曜・毎月第四土曜に食事提供等の生活支援を行ってきたことが報告され、ホームレスの方々が増えている現在、行政に対する強い働きかけが必要であり、そして私たち一人ひとりの支援が求められていることが訴えられました。 谷津倉智子先生:パネルディスカッションの総括として、行政と医療、そしてNPOそれぞれでできる支援があり、それぞれが連携して包括的な支援を行っていく必要があること、そのためにもしっかりとしたNPOの支援団体ができることを願っていると述べられました。 限られた時間でしたが、それぞれの専門的な立場から、ホームレス問題に対する基本的な意見を聞くことができました。あらためて今後どのような支援が求められているかについて、参加者一人ひとりがともに生きる社会の一員として考える機会を提供することができたように思います。 第1回ホームレス問題に関する懇談会が開催されました 2003年6月9日(月)19:00-20:30、札幌第一ホテルにて、札幌弁護士会人権擁護委員会主催、第1回ホームレス問題に関する懇談会が開催されました。この懇談会は、4.19のシンポジウムに出席された札幌弁護士会人権擁護委員会の高橋委員長が、札幌弁護士会としてもホームレス問題に取り組む必要性を認識していただいたことがきっかけで、開催されました。出席者は、人権擁護委員会から高橋 剛委員長、秀島ゆかり副委員長、吉原美智世副委員長、高橋 司副委員長、青野 渉副委員長他9名の委員、薄木宏一副会長、オブザーバーとして田中貴文弁護士他2名、民間団体からは、椎名 恒代表、坪田裕佳氏、近藤修平氏(以上「北海道の労働と福祉を考える会」)、真鍋千賀子氏(市民ボランティア団体「みなつきの会」)、佐藤至英会長、田中宏之副会長(以上「ホームレスの方々を 第1回目の懇談会では、ホームレスの現状報告、各民間団体からの活動経過報告が中心となりました。その後、意見交換がなされ、①今後、人権擁護委員会としても、ホームレス対策に関して、何が可能か協議すること、②ホームレスの方を対象とした、法律関係の相談窓口を設けること、③将来的には、行政側自治体も加えた協議会を開くこと(ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法第12条「民間団体の能力の活用等」、同第13条「国及び地方公共団体の連携」)等の3点が今後の課題として確認されました。 NPO法人「ハンド・イン・ハンド」申請 これまで準備を進めてきたNPO法人取得は、2003年6月9日(月)、道庁環境生活部生活文化・青少年室生活振興課に申請書類を提出し、受理していただきました。法人取得は、法人名として事務所の賃貸契約が結べること、助成金などが受けやすくなること、社会的な信用を得られること等のメリットがあります。主な事業として、これまでのホームレスの方々への生活支援だけでなく、 障害者・高齢者の自立活動支援、そして子どもたちに対する生活学習支援を行っていきたいと思います。正式に認証されるのは、約3ヶ月後とのことです。9月には、これまでの任意団体「ホームレスの方々を支援する会」は、あらたにNPO法人「ハンド・イン・ハンド」としてスタートします。 ニューズレターHand in Hand 2003年3月第2号 アンケート調査(2003.1.26)を実施 2002年7月31日「ホームレスの自立支援に関する特別措置法案(ホームレス特措法)」が参議院本会議において全会一致で可決、8月7日付で公布されました。その結果、自立支援事業の一環として全国に自立支援センターが設置されつつあります。しかしながら、札幌市にはいまだ自立支援センターが設立されてはいません。また、自立支援センター活動そのものについても、何をどのように支援するかについては明らかではなく、具体的なニーズへの対応を提供できていないのが現状です。そこで、ホームレスの方は何を求めているのか、何が必要なのかを明らかにするため、また、具体的な支援の方向を検討することを目的として、アンケート調査を実施しました。 調査時期:2003年1月26日(日)。 調査対象:ホームレスの方26人(有効回答数24人)。 調査内容:現在の生活状態や健康状態などに関する質問紙(全23項目)。 調査手続き:昼食時、一人ひとりに質問紙を配布し回答してもらいました。基本的には記名式でしたが、無記名も可としました。また必要に応じて、個別に聞き取り調査を行いました。 調査結果: 性 別:24人全員が男性。 年 齢:50代が24人中10人と一番多く、30代・40代・60代は3人~4人でした。 既婚の有無:既婚者は4人。 家 族:両親のいずれかが健在の方は12人、また兄弟姉妹がいる方が20人でした。 出身地:一人を除いて全員が北海道出身であり、その内18人が札幌市および札幌市内近郊出身でした。 現在の生活について:現在、主に生活している場所は大通・ススキノが回答者21人中12人と最も多く、札幌駅4人、手稲区1人、白石区1人。また、現在一人で生活している方が20人中8人、仲間と協力している方が12人でした。 食事について:一日の食事回数は、平均3回と答えた方は24人中5人と少なく、平均2回10人、平均1回8人。食事内容については、コンビニ弁当が18人中10人、パンやカップ麺5人。 睡眠時間:平均5時間未満と答えた方が回答者22人中14人と半数以上を占め、5~7時間は7人、7時間以上1人でした。 身体的な健康状態:「よい」と答えた方は回答者21人中3人と少なく、「普通」12人、「悪い」6人。具体的には、腰痛4人、膝・筋肉痛・歯痛が6人、風邪、血圧、弱視、腎臓、咳がそれぞれ1人と、健康状態は普通と答えた方でもさまざまな問題をかかえていることが明らかとなった。 精神的な健康状態:「まったく問題ない」と答えた方は回答者21人中8人、「少し」4人、「多少はある」3人、「かなりある」6人と半数以上が何らかの問題を自覚していました。 他の土地へ移り住むこと:「もし可能なら他の土地に移り住みたいと思いますか」とたずねた質問については、回答が得られた21人中、「はい」が4人、「わからない」4人、「いいえ」13人と半数以上が北海道にとどまりたいという回答でした。その理由として、「北海道が好きだから」「北海道出身だから」「知っている人がいるから」などがあげられていました。 現在の収入:月1万円未満が14人と最も多く、1万から5万円3人、5万円以上が1人でした。 前職について:建設業が10人、飲食サービス業5人、製造業2人、塗装業1人、運輸業1人、ガードマン1人。 持っている資格:自動車普通免許証6人、施行管理技師・電気工事士1人、大型自動車免許1人。 希望職種(いずれか1つを選択):製造業4人、建設業5人、運輸業1人、飲食サービス業4人、ガードマン1人、塗装業1人。「何でも」と答えた方が2人。 具体的支援について(いずれか1つを選択):宿泊場所を希望する8人、仕事の紹介8人、生活費等の支給8人でした。 以上の結果から ①50代以上の男性の方が多いこと ②一日の食事回数はわずかに1回 ③身体的にも精神的にも半数以上の方が問題をかかえていること ④ほとんどの方が北海道出身であり、他の土地へ移ることは考えていないこと ⑤ほとんどの方は生活保護を受けていない状態であり、生活費は月1万円以内であること ⑥具体的な支援としては、生活する場所、仕事の紹介、生活費の支給等がまず求められていることが明らかとなりました。 今回は、具体的な支援を探る資料を得るために、質問紙による調査を行いました。今後は、これらの資料をもとに、個別に面接を行い、一人ひとりに今必要とされる具体的支援のプランを立案していきたいと考えています。 欧米諸国のホームレス事情と対策 イギリスでは、40万人に達したホームレスにおいて、ドラッグの問題があらたに浮上。1996年の調査で76万人のホームレスがいることが明らかとなったアメリカでは、2000年12月総額10億ドルのホームレス対策予算を決定し、生活支援を実施しています。また、20万から40万人と推定されるフランスでは、民間支援団体の活動によって、長期にわたるホームレスはほとんどいなくなったと報告されています。 ホームレスの方には、精神障害を合わせもつ人が多いという事実は意外に知られていません。ホームレス問題を研究しているTaipare,I氏によると、ニューヨークでは10万人(その内15,000人が精神障害者)、オランダは3万人(内10,000人が精神障害者)、ロンドンは7万人(内23,000人が精神障害者)と精神障害者の割合が高いことが明らかになっています。欧米諸国に共通していえることは、①ホームレスのほとんどは男性であること、②失業等の経済的問題が背景にあること、③若年層のホームレスが増えていること、④福祉施策が家族中心であったことなどです。 ホームレス問題への対策として、①緊急簡易宿泊所(シェルター)の設置、②24時間パトロール、③カウンセリングの電話(ヘルプライン)の設置、④最低限必要な食事を供給するフードバンクの設置などがなされています。しかしながら、わが国も含めて根本的な解決には至っていないのが現状です。それだけに、ホームレス問題は社会保障にとどまらない複雑な社会問題であることを示しているといえます。 ニューズレターHand in Hand 2003年1月第1号 ホームレス問題は、 社会そして地域に生きる私たち一人ひとりの問題です 1990年代のバブル経済崩壊後、長引く不況などにより、全国でホームレスの方々が増え続けています。その数は、およそ2万人。しかし、今後経済や社会の構造改革が進めば、その数は増加することが予想されています。 ホームレスの方々の年齢構成では、50代の男性が一番多く、40%近くとなっています。最近では、女性や若年層の方が増えています。 一方、ホームレスに至った理由では、失業・失職によるものが全体の77.6%と大半を占め、病気や怪我が19.2%、家出2.3%、借金0.8%、その他の理由7.2%となっています(東京都福祉局「東京のホームレス白書」、2001)。病気にはアルコール依存や体のハンディなどが含まれます。そのほかには、社会的束縛を嫌う、諸般の事情で身元を明らかにできないなどがあります。また、育った家庭環境が恵まれなかったり、子どもの頃、極端な精神的苦痛を受けたことによる結果が、現在に結びついている場合も少なくありません。このように、ホームレスになってしまう主な要因は社会経済的背景による失業ですが、社会生活への不適応などの個人的要因によるものも増えているのが現状です。ホームレス問題は、①産業構造の変化などによる社会経済的要因と②病気・障害などの個人的要因が複合して生じた社会問題と考えられています。つまり、それは過去にもくり返されてきた一つの貧困問題なのです。 ホームレスの方々のかかえる具体的な問題としては、まず①生活維持の困難があります。働く意欲はあっても働く場所がない、ゆえに生活を維持することが難しくなり、路上生活を強いられるという現状。ホームレス問題は、別名ハウスレス問題ともいわれています。今日では社会保障制度の規定が改正され、最低の生活保障が受けられるようになりました。しかし、住所がなく身元を保証できない場合、生活保護の適用を受けることはできません。仕事をしたくても住所がなければ職安に登録することもできません。住居の確保が最優先に考えるべき課題となっています。次に②健康状態の悪化があります。長期にわたる路上生活、食事の確保が十分でないことによる栄養状態の悪化などにより、ホームレスの方々は心身ともに疲弊しているのが現状です。路上死する方も少なくありません。一刻も早く、身体的にも精神的にも健康を回復するための支援が求められています。 社会経済的要因と個人的要因の複合した形で生じるホームレス問題。それは、自助努力等、個人にその責任を負わせるだけでは、どうしても解決できない社会問題といえます。私たちとは無縁のこと、他人のこととしてすませることはできません。もし明日リストラにあったなら・・・、もしある日突然、大きな病気をしてしまったのなら・・・、私たちはどう生きてゆけばよいのでしょう。ホームレス問題は、社会そして地域に生きる私たち一人ひとりの問題でもあるのです。 今、私たちにできることは何でしょうか。私たちに求められていることは何なのでしょうか。「ホームレスの方々を支援する会」は、一人でも多くの人にホームレスの方々の現状を知っていただくこと、そして、ホームレスの方々のかかえる問題を解決するために、具体的な支援をしていくことを目的として設立されました。多くの方々が、住居が与えられ、仕事に就かれ、そこからあらたな生活をスタートできるように、お手伝いさせていただければと考えています。一日も早く、ホームレスの方々が自立されこと、何よりも自分の居場所を見つけ、確かなご自分を確立され、今度は共に次の方のために立ち上がっていただければと願います。 ホームレスチャリティ 12月14日(土)、「ホームレスの方々を支援する会」主催クリスマスライブが、マナチャペル6階ホールにて、昼夜2回公演で開かれました。この日、1部にはホームレスの方をご招待させていただいたところ、20名ほどが来られ、一般の方を含めると1部、2部あわせて200人余りの方がクリスマスライブを共に楽しみました。ライブは、寸劇とダンス、ゴスペルによるプログラムによって構成されており、この日に備えて、一生懸命練習を重ねた方々が、多くの観客を前に熱演しました。 小学生以下のお友達によるダンスに、みんなの顔はほころび、西村あきこ先生指揮するクワイヤーのゴスペル、中高生のダンスは、あまりの迫力に圧倒されました。中でも、ホームレスの方々によるダンスユニット「マナ・ブラザーズ」の寸劇とダンスに、多くの観客が感動し、涙ぐむ方も見受けられました。このダンスユニットは、ダンスの指導をしている和真衣香先生の呼びかけに集まった、8人のホームレスの方によって結成されました。そして、この公演を目的に、2ヶ月間練習を重ねてきたのです。この日体調を崩して出演できなかった1人を除く7人が、自分達の過去とオーバーラップする劇を演じ、ホームレスにならなければならなかった状況を訴えました。「ラスト・クリスマス」の曲に合わせて、古い自分を捨て去り、新しい出発を意味するダンスを披露すると、観客から大きな拍手が起こりました。北海道新聞の記者やカメラマンの方々も感動され、翌日の新聞に記事が大きく掲載されました。更に、今のホームレスの現状と、1日の生活を、スライドを使って報告するとともに、多くの方に、この会の設立目的や、互いに助け合うことの大切さを訴えることが出来ました。ラスト、来てくださった方々に募金のお願いをし、「Oh Happy Day」の合唱の中、子ども達が会場を回ると、たくさんの方が協力して下さいました。出演して下さった方々と、来て下さった全ての方の祝福を祈ると共に、大成功のライブであったことを感謝致します。 2002年12月末現在までの活動報告 ホームレスの方々に対する支援が始まったのは、2001年の4月からでした。毎週日曜日と、月1回 (第4土曜日)に昼食を提供していく中で、徐々に集まる方が増えていき、個人的な相談をお受けしたり、働く意欲のある方に寝泊りする場所を提供するなどの活動を行なってきました。その結果、この1年半の間に、10名以上の方が仕事に就いたり、生活保護を受けられるようになったりしています。 ☆8月23日(金)ホームレスチャリティコンサートを協賛 ☆9月28日(土) 炊き出しを実施(約40人参加) ☆10月26日(土) 炊き出しを実施(約30人参加) ☆11月23日(土) 炊き出し・血圧測定を実施。 ☆12月14日(土) ☆12月25日(水) クリスマスナイト開催 ☆12月31日(火) 2003年へカウントダウン! ●11月の炊き出しではこんなことがありました!● 11月23日(土)の炊き出しのときに、血圧測定を実施。そのときに来られたNさんは、足がむくんでいて、非常に血圧が高いことがわかりました。早急な治療が必要と判断され、急遽、会員が勤める病院で診察を受けてもらうことになりました。その結果、軽い心不全ということがわかり、すぐに適切な処置をとることができました。これまでNさんは生活保護を受けられませんでしたが、今はまだ仕事をすることは困難ということで、生活保護を受けることができるようになりました。その後、順調に体調は回復し、ホームレスチャイティクリスマスライブでは、ステージでダンスを披露できるまでに元気になりました。 |