GURPS Water Worldの主な舞台は、水にその表面の100%を覆われた「水の惑星」です。
水深200m以下の大陸棚が世界の40%を占め、うち20m以下の極浅の部分が10%あります。残りの殆どは水深1000mを超える深海領域で、最も深い海溝の水深は15000mに達します。
プランクトンによって生成される酸素吸着錯体により、「水の惑星」の海水中の酸素濃度は通常の水と比べてかなり高くなっています。錯体は別のプランクトンによって分解/消化され、その寿命は凡そ1,2週間といったところです。この高い濃度で含まれる酸素が、鰓の小型化を可能にし、人魚たちの知性を支えています。
「水の惑星」は、隣にあるやや小ぶりな「砂漠の惑星」と連星になっています――あまりにその距離が近いため、大気は一部互いに接触し、20年から30年に一度(はっきりとした周期はありません)、「水の惑星」から「砂漠の惑星」に大量の海水が流れ込みます。「水の惑星」にとっては大災害ですが、「砂漠の惑星」の生物にとっては貴重な潤いの期間であり、入水から約一年続く湿潤期は緑に覆われた美しい星に変わります。その後四年かけてゆっくりと乾燥し、水蒸気は「水の惑星」に雨となって降り注ぎ、流入から五年後には再び乾燥した世界に戻ります。
かつて、この「砂漠の星」には非常に高度に発達した文明があったと言われています。然しそれはいつしか滅びの時を迎え、ほんの一握りの者だけが「水の惑星」へと逃げ延びました。或る者は肉体を水の世界に適応し、或る者は果てしなく広がる大空に飛び出し、或る者は脳だけの生命となって「樹」の上に降り立ち、共に現在に至るまで(代を重ね、或いはそのままの姿で)生き永らえています。
現在「水の惑星」は「人魚」達が支配しており、彼らの文明の技術レベルは3です。一方で「砂漠の惑星」でも、強烈な環境汚染に耐えながら「鱗人」が高度な文明を興しており、文明レベルは8の初期にあたります。かつてあった古代文明の技術レベルは、更に高い10程度であったと推測されます。
「砂漠の惑星」の住人「鱗人」達は、現在「水の惑星」の豊かな水資源を求めて探査機や人工衛星を用いて調査を行っています。「人魚」達にとって、空から落ちてきたそれらの残骸はどう映っているのでしょうか――GMが決めて下さい。
「砂漠の惑星」と「水の惑星」には、それぞれ七つの「樹」と呼ばれるものが存在します。
「樹」は非常に大きな樹木――我々の世界の陸の上にあるものそっくりの姿をしていますが、その本体は未知の機構で動作する巨大な環境調節プラントです。これによって非常に極端であった二つの星の環境は安定し、そこに住む生物が高度な文明を創り上げることが出来るようになりました。このプラント自体は旧文明を凌ぐ技術のものであり、その時代から存在していたものでもあります(凡そ、現在から2万年前に設置されたと言われています)。
「樹」の高さは10000mを超え、幹の直径は1000m、枝が覆う面積は一万平方kmを超えます。一年を通して青々と茂りうっすらと輝く緑の葉と、複雑に入り組み地面をしっかりと捉えている根の間に、様々の生き物が棲息しています。
「水の惑星」を支配しているのは「人魚」達ですが、実際には彼らは2種類に分かれています。
かつての古代文明の住人達の内、自らが育んできた技術を捨てることを選んだ者たちの末裔です。彼らの祖先は遺伝子操作により鰓とヒレ、鱗、それに水中に適応した感覚器官等を獲得し、水の中へと潜る事を決意したのです。
彼らにはまだ鼻と肺が残っており、肺の中の水を吐き出しさえすれば(我々より苦労するでしょうが)空気中で呼吸することが出来ます。空を浮遊している生き物を除けば、大気を直接呼吸できる唯一の生物です。但し発声器官は水中用に特化されているため、陸上ではまともに話すことは出来ません。
また、彼らはこの「水の惑星」における数少ない胎生の動物です。これは遺伝子操作前の特徴をそのまま残しているためです。また彼らの血は赤く、これも同様に陸上時代の名残であるとされます。
彼らの見た目は大まかには我々人類とさほど変わりませんが、違う点を以下に幾つか提示します。
1.首筋と背中に二つ一組の鰓があり、水中ではここで呼吸している。
2.眼球には厚さ1mm程の防護膜があり、これによって海水から眼球を保護している。涙腺は無い。
3.脚は二本あるものの足がヒレになっており、手にも第一関節を結ぶように水かきがある。
4.耳の代わりに、水の振動を受け取る膜状の小さな翼のような器官が付いている
5.皮膚は透明でさらさらした鱗で覆われている。感触は少しざらついた我々の皮膚と同様。感覚はある。
以上の点を除けば、他は我々とさして変わることはありません。なお、太陽光をあまり受けないため彼らの肌は大抵白く、瞳は濃くても青、大抵は緑、中には灰色の者までいます。
髪の色は様々で、緑色の者、美しい青の者、吸い込まれるような黒の者、輝かんばかりの金色の髪の者などが居ます。中には暗所で光を放つ蛍光性の髪を持つ者までいるようです。
彼らは基本的に浅海をその領域としており、特に「樹」の根元には彼らの築いた巨大な都市が広がっています。
<基本セット> 25CP
「透明な鱗」/0CP
「水陸両用眼球」/5CP
「肺と鰓」/10CP
「水中行動」/10CP
「水中での会話能力、空中では駄目」/0CP
改造種とは異なる進化の道を辿り、二本の脚と二本の腕をもつ固着系魚類の最も知的な種として発生した種族です。
改造種は原生種にその容貌を極力似るように操作されており、一瞬見ただけでは違いは分かりませんが、原生種は卵生であるのでヘソが無く、鰓呼吸であるために胸が潰れており、空気を取り入れる必要が無いために。また、卵生であるために男女の差が改造種よりも小さいのも大きな特徴であり、実際に彼らのコミュニティでは男女は完全に平等に扱われます――もしかしたら、男女という概念自体が我々のそれとは全く異なるものであるのかもしれません。
彼らの血は青く、改造種と原生種を見分ける重要な手がかりになります。原生種は興奮して頭に血が上ると、顔色が青くなり、逆に酸欠になれば色が薄くなってしまいます。
彼らは改造種よりも高い水圧に耐えますし、より水中に適した鋭敏な感覚を持っています。然し空中ではまともに物が見えず、息もすることが出来ません。彼らは生粋の水中生物であり、改造種が水面から降りてくるまで水面の上の世界をまともに考えたことなど無かったような状態ですから、当然といえば当然ですが。
彼らの主な棲息域は、やや深めの海域です。水深で言えば100mから200m程度の部分であり、改造種との交流は盛んです。
<基本セット> 25CP
「透明な鱗」/0CP
「水中用眼球」/0CP
「鰓だけで呼吸」/0CP
「水中行動」/10CP
「水中での会話能力、空中では駄目」/0CP
「耐圧」/1Lv/10CP
「鋭敏感覚」/1Lv/5CP
いくら「人魚」が水の中に住んでいるからと言っても、彼らだって服は着ます。とは言っても、泳ぎの邪魔になるような厚手のものは好まず、薄布のようなものを体に巻きつけたり、薄いシャツとズボンを紐でしっかりと固定するぐらいですが。
繊維はモナヤという海草やフリーディアという藻から採取します。そしてそれを丹念に織り上げると、かすかに緑がかった美しい布が出来上がります。性質は様々ですが、染色は水中であるために困難で、色が付いている布は非常に希少です。
「人魚」たちは水中に住んでいます。そしてそれはとりもなおさず、火が使えないと言うことです。
これは文明を支える道具作りにとって、とても大きな痛手になります。何故ならば、質のよい道具を作り出すのに必要な「丈夫で、粘り強い」金属を精錬することが困難であるからです。彼らはこれを、甲殻類などの動物の体の一部を利用するか、或いは魔法を駆使することで克服しました。
基本的に、安物/普通の品質の武器や大抵の防具は甲殻類の硬い殻や、獰猛な魚ウィブリーゲンの長く鋭い頑丈な角、それにある種の魚の鱗や皮膚を束ねたものを用いて作られています。これらは下手な金属よりも硬く、さらには安価で軽量です。重量は水による浮力も合わせて、30%減少します。
上質/最高品質の武器は、魔法により精錬された金属で作られています。重量の減少は浮力による10%しかありませんし、錆びないように更なる魔化を施してもらうのに価格が基本価格(Basicに書いてあるものです)の10%増えてしまいます。
尚、地面に立っていない状態では、荷重は二倍に計算します。
皮製の防具は生物からの素材で作られ、金属製の防具はそのまま金属で作られています。別の名前があるのでしょうが、性能も変わらず、わずらわしいため、Basicの名前をそのまま使っても結構です。
「人魚」達の主食は、水中にあるプランクトンと浅海に生える海草、それに様々の魚介類です。鰓でプランクトンを濾しとって食べていますが、これだけでは到底足らず、海草や他の魚介類を摂取しなければなりません。然し塩分だけは豊富に海水中に含まれているため、ミネラル類と水分の摂取には全く困らず、更に彼らは発達した腎臓によって余分な塩分を排出しなければなりません。
火が無いために調理と言っても大したことは出来ず、油も使えないため、料理のバリエーションは陸上のそれと比べて非常に貧弱です。魔法を使っての加熱処理が行われるようになる前までは、生の魚と海草をそのまま食べていたようです。調味料も数が少なく、香辛料として特殊な海草の一部などを他の食べ物に巻きつけて使っているようです。
彼らは、海草を育てる「農場」を浅海に設けたり、繊維で囲った水域で魚を養殖したり、プランクトンが多い潮目を追って移動しながら魚を「放牧」したりすることで食料を賄っています。
「人魚」達は「樹」から落ちてくる葉も、食料にしています。味・栄養価ともに申し分なく、数少ない高級食材として、改造種だけではなく原生種の間にまで流通しています。
主な記録手段は、海草やプランクトンから採れる繊維を束ねた紙です。彼らはこれに細い針で穴を開けることで、字を記録しています。このため筆記の速さは我々のそれより遅く、文明の進歩の妨げとなってもいます。
情報伝達の方法としては郵便がありますが、距離が離れれば離れるほどかかる時間は長くなります。然し我々の世界と違って地形の起伏をそれ程気にする必要が無いので、比較的安定してスムーズに運ばれるようです。
「人魚」たちの住む家の材質は様々です。ある地方では珊瑚礁をくり抜いて作られ、ある地方では石を積み上げて作られ、また別の地方では海草を上手く束ねて作られます。中には天然の巨大な洞窟を住処としている者もいるようです。
どこの家にも寝床と調理場、それに倉庫があります。倉庫の中身は様々ですが、食料の貯蔵や武具の収納、それにいざと言うときの避難場所と、様々な役割を担っているようです。
彼らの医療技術は、それほど進んではいません。どちらかというと魔法に頼りっきりで、医学的なアプローチは応急処置程度に留まっています。大きな病院と言うものも無く、副業として医者をやっているという所がたくさん分布している、という状態です。
「人魚」たちも魔法を使います。マナの密度は「普通」です。
然しながら水の中という(我々からすれば)非常に特殊な環境にあるため、彼らの魔術系統は通常のそれと比べて若干違っており、特に精霊系呪文において明確な違いが認められます。
風霊系と並んで最も大きな影響を受けているのは、火霊系の呪文です。
《発火》《火炎》に代表される、魔法の炎を扱う全ての呪文は意味を持ちません――彼らは火というものをそもそも知らないのです。従って、水の中でも効果があるはずの《幻炎》《聖火》も存在しません。彼らの間で知られている火霊系の呪文は《加熱》《冷却》《防冷》《防熱》の四種類だけです。従って、前提条件も以下のように変更されます。
《冷凍》(水霊系)→《冷却》→《加熱》→《防冷》
→《防熱》(素質1L)
火霊系の副系統として、熱水霊系という系統が別個に存在します。
水霊系もまた、それなりに影響を受けています。
《水変化》は我々にとっての《空気変化》の様な位置にあるでしょう。《霜》《雪》等の天候操作に関する呪文は存在しないでしょうし、《水泳》《水面歩行》《霧》《雨傘》といった呪文も意味を持ちません。《氷球》も水の抵抗をまともに受けてしまうでしょうし、《氷結武器》も、時間がたてば析出した氷によって武器の性能が落ちてしまうでしょう。
一方で、《肉体液化》は結果的にですが強化されています。また、《氷剣》も水の抵抗が少ないためにやや有利になっています。《水破壊》は《空気破壊》以上の効力を持っているでしょうし、《水浄化》は酸素の豊富な水を提供し、《聖水》は二倍の時間呼吸可能な、汚れ無き水を与えてくれることでしょう。
火霊系と並んで、最も大きな影響を受ける系統です。
《空気浄化》《空気変化》《風》《嵐》《空中歩行》と言った空気を直接移動させる呪文は意味を持ちません。《悪臭》《消臭》《芳香》と言った呪文は水の中でも効果を表しますが、水霊系にも属することになります。《空気破壊》は水に溶解している気体を残らず破壊して窒息性の水を作るでしょうし、《空気作成》《空気噴射》は細かい泡を大量に作って視界を遮るでしょう。《肉体気化》すればあっという間に水面に辿りつくでしょう。《電光》は空気中よりも圧倒的に電気が伝わりやすいために、より強力になっています。《天候予測》は空だけではなく、水の中の世界の環境をも予言するでしょうが、《霧》《雨》は存在しません。
前提は以下のように変更されます。
《空気作成》→《空気噴射》
→《空気破壊》→《肉体気化》
→《悪臭》→《消臭》→《芳香》
風霊系四種+水霊系四種→《天候予測》 風霊系六種→《電光》
地霊系の呪文は、水中でも殆ど影響を受けることなく行使することが出来ます。
火霊と風霊に関する呪文は知られていません。水霊と地霊に関する呪文だけが存在します。
基本的に全ての系統の呪文を修得可能です。但し専業魔術師(純粋に魔術を研究する者)というのは極めて珍しく、皆何らかの形で仕事に関わる呪文のみを選択/修得しているということを念頭に置いておいて下さい。医者であれば治癒系、鍛冶屋であれば物体操作系と地霊系、傭兵であれば肉体操作系や防御/警戒系、泥棒であれば移動系や情報伝達系、といった具合にです。
然し水霊系や食料系の呪文は、大抵の者が修得できるようになっているようです。
基本的に、この世界のPCは100CPから125CPで作成されます。
容姿は我々と同じ程度の体格ということと、前述した種の特徴とを前提として、自由に設定して頂いて構いません。
因みに。
可愛い人魚の女の子を作ろうと思うのなら、改造種を選択することです(何)
髪の毛が、暗所で蛍光を放つ色素を含んでいます。色は自由に設定して構いません。長く伸びている髪の場合、先端部分は色素が劣化しているために光が弱くなります。
明るさは照明として使えるほどではありませんが、辛うじて字が書いてあるかどうか判別することが出来る程度の光量はあります。遠くから見ると直ぐに分かってしまうため、何かから隠れるときに、暗所では-3の不利な修正を受けてしまいます。
勿論欠点ばかりではありません。うっすらと輝く髪は幻想的な美しさをたたえており、これによって容貌による反応のプラス修正が2、上昇します。但し「普通の容貌」以下ではこの修正はありません。
あなたは、魔法を研究することを生業とする専業魔術師です。あらゆる呪文と、あらゆる魔法に関する技能を自由に獲得し、使いこなすことが出来ます。
このことは、それだけで有利な特徴として扱うに値します。
尚、専業魔術師は必ず<魔法系統学>/時空間Ether系・生命精神系、<魔法行使学>の三つの技能を15レベル以上で獲得してください。これが規定レベルに満たない間は、弟子としてその行動を大きく制限されます――外出もままなりません。
精神/並
技能なし:知力-5、他の<生存>-3、<動植物知識>-3
海の中の、特に浅い部分(水深200m以下)の部分における<生存>技能です。
精神/並
技能なし:知力-5、他の<生存>-3、<動植物知識>-3
水深200mを超える深海部分における<生存>技能です。
精神/易
技能なし:知力-4(水中生物のみ)、<調理>-4
水中において、様々な食材を料理する技能です。
肉体/並
技能なし:敏捷力ー5、<動物使役>-3
水中で、それなりに知能の発達した魚類を上手く乗りこなす技能です。
細かい部分は陸上での<乗馬>に準じます。
系統:水霊系 タイプ:範囲
持続:1分 準備:1秒
消費:B3-半
前提:《水変化》+水霊系呪文六種
魔化:杖、錫杖、装身具。1000、サファイア1カラットを埋め込むこと。
術者の周囲の水が渦を巻き、激流となります。《風》の水中版です。
この渦の中にいる者は毎ターン体力-5判定を行い、失敗すると渦に流されてそのターン行動することが出来ません。また、渦の向こう側への射撃武器はクリティカルでないと命中しません。
術者の周囲1へクスはいわば渦の目であり、流れがありません。
術者が集中すれば、1ターンに3へクスまで渦を移動させることが出来ます。
系統:水霊系 タイプ:範囲
持続:1分 準備:1秒
消費:B1-1
前提:《水浄化》
魔化:杖、錫杖、装身具。600
範囲内の水が急速に濁ります。視界は遮られ、濁った水の中では呼吸もままなりません。
音は通常通り伝わりますし、維持が切れれば何事も無かったかのように水は澄み渡ります。
系統:地霊系 タイプ:情報
持続:瞬間 準備:10秒
消費:鉱物100gにつき1
前提:《鉱物探知》
魔化:鉄で出来たコップ。400
鉱物の組成が分かります。化学的な知識が無いのであれば、鉄や銅などのいくつかの金属がどれだけ含まれているか、程度の知識しか得られません。しかし高いTLで教育をしっかりと受けた人間であれば、それに相当する詳細な情報を手に入れることが出来るでしょう(鉱物の組成、結晶の構造など)。
系統:地霊系、物体操作系 タイプ:通常
持続:10分間 準備:10秒
消費:鉱物1kgにつき2-1
前提:《鉱物分析》+《粉砕》
魔化:無し
鉱石から、ある一種類の金属を抽出します。抽出された金属の純度は《金属抽出》の技能判定の成功度により、0から3の間ならば不純物だらけ、4から7の間ならばかなり良質、8以上ならばほぼ純粋な金属であり、クリティカルすれば完全に不純物の無い金属の結晶が手に入ることになります。
一人の術者が一つの鉱物から取り出せる金属は、10分ごとに500gまでです。複数の鉱石から同時に金属を取り出すことは出来ますが、複数の術者が一つの鉱物から同時に抽出することは出来ません。
尚、抽出された金属を更に純化するために《金属抽出》を使うことも可能です。その場合、試みられた純化一回につき技能判定に+1の修正があります。