「情報屋」と「コネクション」
追加ゲームデータ
追加・変更特徴
情報屋 (変更特徴)
Basicに記載されている内容を若干変更します。
それぞれの「情報屋」に対応する情報源となる情報を、具体的な技能から抽象的な〈情報〉へと変更します。これにより、各NPCの立場に応じた自然な情報収集が可能になると思います。
特徴としての「情報屋」の〈情報〉の技能レベルと、情報屋になっているキャラクターの〈情報〉の技能レベルは食い違うことが有り得ます。例えば、情報屋になっているキャラクターが「情報屋」を取得しているキャラクターに真剣に対応してはいないような状況です。こうした食い違いでは、必ず情報屋になっているキャラクターの〈情報〉の技能レベルよりも特徴としての「情報屋」の〈情報〉の技能レベルの方が低くなり、上回る事はありません。情報屋が自分の限界を超えて情報を集めることはできないためです。従って、全ての情報屋には〈情報〉の最高技能値が存在することになります。
コネクション 様々
「情報屋」は情報を教えてくれる友好的なNPCですが、「コネクション」(以下、「コネ」と略記)はより親密な関係を表します。情報を教えてくれるという事は「情報屋」と変わりありませんが、こちら側から積極的に働き掛ければそれなりの便宜を図ってもらえるという利点があります(時には対価を支払う必要があるでしょうが)。然し、「後援者」や「仲間」と違って、こちらの為に能動的に動くような事はありません。「情報屋」と「後援者」「仲間」の中間の特徴と言えます。
「コネ」は単に情報を与え、便宜を図ってくれるだけの存在ではありません。時には「コネ」から頼みごとをされることもあります。そうした依頼は断ることも出来ますが、断り続ければいずれ関係が消失するでしょう。
「コネ」が発展して「仲間」「後援者」となる場合があるかも知れません。その場合は然るべき理由付けの後、差額のCPを支払ってください。
「コネ」に支払うCPを計算する手順は、基本のCPが1CP増えることを除けば「情報屋」と同じです。
追加技能
情報/種別 特殊技能
「人の上に立って生きると言う事は、情報の渦の中に叩き落されるということと同じなのよ」
現在の立場において「知っていると考えられる」情報をキャラクターがどれだけ容易に引き出せるかを表す、"抽象的な"技能です。組織に所属しているキャラクターが自分の組織が保有している情報にアクセスしたり、商人が得意先からどれだけの情報を引き出しているかを考えるときに用います。
この技能には難易度は無く、またCPを支払って技能レベルを伸ばすこともできませんが、状況による技能判定への修正は存在します。
〈情報〉の技能レベルは、自分が所属する組織やグループの中における階級によって変化します。低い階級の人間は高いレベルの〈情報〉を持つことはできませんし、逆に高い階級の人間は高レベルの〈情報〉を有しているのが普通です。また、自分が所属していない組織やグループの〈情報〉を持っているということは普通有り得ません。
〈情報〉によりどのような情報を得ることが出来るのかは、WMの指針は存在するかもしれませんが、最終的にはGMの判断に委ねられます。同じ業種の人間であっても、巨大組織に所属しているならば様々な情報にアクセスできるでしょうが、小さな組織では多くの情報が集まっているとは考えにくいでしょう。然し、弱小組織の人間は巨大組織の働きアリが見過ごしているような些細な事を気に留めているという可能性は大いにあります。
〈情報〉は各キャラクターの立場によって異なる技能として扱われ、知ることの出来る範囲も深さもそれぞれ異なります。何らかの組織に所属しているキャラクターであれば、その組織について専門化した〈情報〉になるでしょうし、酒場のマスターならばそれこそ「酒場の主人」に専門化した〈情報〉になるでしょう。
具体的な情報源
団体
GMは、以下に明記されている事以外の情報も、常識的に考えて分かると思えばPCに与えて構いません。
暗がりを歩く者達
情報は必ず金と引き換え、そして金額に応じて信頼度や情報技能値が変化するようなデータを考えたいと思います。
下はその案です。
〈情報/裏社会〉-12、信頼度が「信頼できない(Unreliable)」で180R必要
〈情報/裏社会〉の技能レベルを+3、或いは信頼度を一段階向上させるごとに1.5倍
組織内部の情報を調べるのならば2倍、組織に敵対的な情報収集を要求するのならば10倍以上
得られる情報の種類
- 街で生じた犯罪に関する、ありとあらゆる情報
- 街の人の出入りに関する情報
- 貧民街の情勢に関する情報
- 高級官僚のスキャンダル
個人
正教会
ガルブレイス・ヘルマッケン
彼が情報収集で実際に用いる技能は〈聞き込み〉〈裏社会〉〈調査〉などです。上司や部下からの情報収集も可能でしょうが、上司から重大な情報を容易に入手できる立場にはありません。トータルでは、「情報屋」としての〈情報/正教会〉の最高技能値は15になります。多忙ではあるものの、昼間は教会、夜は行きつけの酒場を訪ねればほぼ確実に会えるため、最高の登場頻度は「ほぼいつも(almost all of time)」になります。
「眠り姫」ベアトリクス・アルタリエージュ
彼女が実際に情報収集に用いるのは〈聞き込み〉〈調査〉〈管理〉などですが、部下からの情報に常にアクセスできることを考えると更に幅広いことを知っていると考えて良いでしょう。総合的に見て、「情報屋」として取得する場合の〈組織情報/正教会〉の最高技能値は21になります。多忙であるため、登場頻度は最高でも「たいてい(Quite often)」までにしかなりません。