Sebben,crudele Op.6
朝のキッチンにあたたかな朝食の香りが漂う。
八戒は包丁を持っているとを止めると、ふう、とため息をつく。
昨夜、悟浄が帰ってこなかったのだ。
悟浄はよく無断外泊をする。
それは女の所であったり、飲み仲間の所だったりするのだが、そういう夜、八戒は気持ちが落ち着かず眠ることができない。
でも悟浄に「無断外泊しないで欲しい」とは言えない。
彼を束縛するような事はできないのだ。
「ただいま」
悟浄の声に八戒は我にかえる。
「おかえりなさい、悟浄。もうすぐ朝食ができますよ」
「朝食より先に八戒を食おっかな♪」
悟浄が八戒を後ろから抱きしめる。
「悟浄…」
振り返った八戒の目に悟浄の首元がうつる。
うっすら付けられた赤い跡。
─────
昨夜は女性の所だったんですね…。
それがわかっても、八戒は悟浄を咎めなかった。
「悟浄……ここでするんですか?」
食器棚におしつけられた状態で八戒が言う。
「新鮮でいいっしょ♪」
えっ…でも…、と八戒は顔を赤らめて下を向く。
「やっぱり台所といったらコレでしょ」
と、悟浄は白いフリフリのエプロンを取り出す。
「え…これってやっぱり……素肌に付けるんですか…?」
アタリマエ…と悟浄が笑う。
「俺が着せてやるよ」
悟浄は八戒の上着のボタンに手をかける。
戸惑っている八戒を全裸にすると、さっきの白いエプロンを着せる。
「思った通り、やっぱ似合うわ」
悟浄はニッと笑う。
棚からハチミツのビンを取り出すと、それを八戒の肌にぬりつける。
「ご……悟浄…何するんですか……」
「八戒は俺の朝食なんだから、朝食らしくするんだよ」
ハチミツを胸のあたりにまんべんなく塗ると、それを舌でなめとる。
うすいエプロンごしに悟浄の舌の感触が伝わってくる。
「あ…あん…ごじょ……」
キッチンに響く八戒の声がハチミツよりも甘い。
ハチミツをなめ終えた頃には、八戒のモノはすっかり反応を示していた。
「…ごじょう…もう……」
゛もうちょっとガマンしろって」
そういうと指でバターをすくい取ると、八戒の後ろに塗り込める。
ほぐされた八戒のソコに、また板の上にあったキュウリを入れる。
「ちょ…ちょっと…悟浄…」
八戒の声を無視し、キュウリをおくまでいれると、完全に勃ち上がっている八戒のモノを口に含み吸い上げる。
「や…ああん……」
悟浄は八戒のモノの根元をしめるとイケないようにする。
そして、八戒のモノを今までより一層激しくせめたてる。
八戒の瞳から涙がこぼれる。
「ごじょう…おねがっ…もう…」
「しかたがないなぁ」
根元を押さえている手を離し、キュウリを抜く。
八戒を流しに押し当て、後ろから貫く。
「ああぁぁ…」
悟浄はそのまま八戒を激しく突き上げた…。
八戒が目を覚ますと、悟浄はまだ眠っていた。
その寝顔をながめる。
「…今日の夜もまた出かけてしまうんですか…」
悟浄が目覚めないように小さい声で呟く。
八戒は自分の手を悟浄の手にゆっくりと重ねる。
小さな、やわらかい声で、子守歌のように歌う。
Sebben,crudele,
(たとえあなたがつれなくて)
Mi fai languir,
(私を窶れさせようとも)
Sempre fedrle
(私はいつも変わらぬ心で)
ti voglio amar,
(あなたを愛していたい)
Con la lunghezza
(私が永く)
del mio servir
(あなたに仕えることにより)
la tua fierezza
(あなたのつれなさを)
Sapro stancar
(弱めることができるだろう)
END
……というコメントを当時書いていたらしい。
テリドリって時代を感じるなあ(笑)