48 STUDIES Op48
25.寄り添い(よりそい)



「なあ八戒……今日こそ…いい?」
八戒を後ろから抱きしめると、耳元で囁くようにそう言う。
「……はい……」


俺が八戒とつき合い始めたのは二ヶ月前の事だった。
互いに気持ちは伝えていなかった物の、二人ともお互いの事を愛し求めていた。
……が、いざつきあい始めても、すぐに関係が変わると言うワケではなかった。
俺としては、その日の晩にでもそう言う関係に持っていきたいトコである。
……しかし……
一晩限りの女を相手にするのとはワケが違う。
本気で愛している相手で……過去に色々とトラウマになるような事もある。
……その上、何よりも男だ……。
いつものように、とりあえず押し倒しとけ……というわけにはいかない……。
ここは慎重に行動しなくてはならない。
と、機会を狙い続けて早二ヶ月……。
はっきり言ってそろそろ我慢も限界ってカンジである。
精神的に……そしてなにより下半身が……(笑)
そして、ここいらで一発行動するべき……と言う結論に収まった……。


OKが貰えたからと言って浮かれてはいけない。
はっきり言って、ここからが問題である。
八戒は男相手には初めて……(のハズだ…)
つまり処女を相手にするようなもんだ。
いや、男なのに男相手に受け入れるというのは、それよりも……。
それなりの気を使わなくてはならない。
「八戒……」
まずは、リラックスさせる意味で軽く口づける。
さすがにキスはこの二ヶ月でかなりの回数だ。
ふれるだけのキスを角度を変えて何度もする。
そして少しずつ深くしていく。
八戒の唇を舌の先でなぞるように舐め上げる。
そして、うっすらと開かれた唇の隙間から舌を差し込む。
「ん…んん……」
ゆっくりと八戒の口内を確かめるようにして味わう。
そして八戒の舌を追い絡め合う。
深く深く八戒の中に侵入していく……。
「あ…悟浄……」
長く深い口づけを終えた時には、八戒の頬は紅潮し瞳は潤んでいた。
俺は八戒の瞼に優しく唇を寄せる。
そして部屋の電気を消し、ベッドサイドに置かれているルームランプだけをつける。
そっと八戒をベッドに横たえる。
八戒が恥ずかしそうに顔を背けた。
「……八戒……」
大丈夫だから……と安心させるように八戒の柔らかな髪をなでてやる。
そして八戒の上着のボタンを一つずつ外していく。
「や……あ……」
俺は八戒の横に寄り添うようにして、八戒の腹部から胸にかけてそっと撫で上げる。
少しずつ過敏にならないように八戒に愛撫していく。
胸元から少しずつ手をさげていく。
そして八戒のパジャマのズボンの中に手を忍ばせる。
「や…悟浄…」
八戒のモノを直接掴みゆっくりと刺激を与えていく。
八戒のモノが反応し始めたのを確認し、八戒のパジャマと下着を脱がせる。
「あ…ああ…ごじょ……」
さっきよりも強く八戒のモノに刺激を与えると、八戒の唇から甘い声が漏れ始める。
八戒の中心への愛撫はそのままに胸元に唇を落とす。
八戒のかわいらしい胸の飾りを舌先で舐め上げたり転がしたりすると、八戒は体を震わせ俺の手の中に放った。
「ん…あ……は……」
俺はもう一度八戒の唇に軽くふれるだけのキスを落とす。
目を潤ませ荒く息をつく八戒の姿は、はっきり言ってかなり官能的だ。
もう我慢の限界ってカンジだ。
「え…ちょ…悟浄…」
俺は八戒の放った精液をまだ堅く閉じている八戒の蕾に塗り込めた。
そして指を一本その蕾に押し入れる。
「や……やめて……いたい……」
「八戒……大丈夫だから…力抜いて…」
八戒がしがみつくように俺の肩を掴む。
その手にはかなり力が込められている。
「や…無理……」
だんだん八戒の声が涙混じりになっていく……。
……泣いている……?
これは…恥ずかしくて…とかってよりも……本気で抵抗している…ってヤツですか?
「……………………」
……………………………………終了。


「すいません…悟浄…」
八戒が半泣きの状態で俺に縋る。
…いや別に無理強いするつもりも無いし、気長に待つつもりではあるけど……。
……今日…この下半身はどうしたらいいのだろう……。

悟浄の据え膳お預けは……まだまだ続く……

 

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