48 STUDIES Op48
22.碁盤攻め
ある日八戒は斜陽殿に呼び出された。
一体何事かと思い、斜陽殿に向かったが…
そこにあったのは…
「これは…?」
三蔵の私室につれてこられ、ソレを見せられた。
「お前、碁盤も知らんのか?」
「いえ、そうではなくて…。まさかこの碁盤を見せるためだけに呼び出したわけじゃないですよね」
一体自分の住んでいる街からここまでどれだけの距離だと思っているのだろう…。
お隣さんというわけではないのだから…。
「別に見せるためだけに呼んだわけじゃない。
…一局つきあえ」
「………はい」
それでもあまりレベルは変わらないのでは…と八戒は思ったが言わなかった…。
…言っても無駄だから…。
「これ…どうしたんですか?」
仕方ないので一局付き合いながら八戒がたずねる。
「あぁ、貢ぎ物だ」
「…貢ぎ物…って…」
まぁ、意味的には違わないのだろうが、そういう言い方はちょっとどうかと思う…。
見るからに高級そうな碁盤…。
それなりの権力者が三蔵法師様に媚を売ろうということなのだろうか…。
まぁ、それなら『貢ぎ物』に間違いはない…。
「もらったものを一度も使わなんのもなんだしな」
「それで僕を御指名ですか?」
八戒は少し嬉しそうにふふっと笑う。
「まぁ、猿はバカだから碁は打てんし、寺の奴と打つのもウザイからな…」
照れ臭そうに視線を外しながら三蔵が言う。
「…僕を読んでくださって嬉しいですよ。 ありがとうございますゥ」
「……八戒…お前…」
手元を見れば、三蔵の石に生きる道はなかった。
「どうしました?待ったはナシですよゥ」
にこやかに八戒が言う。
「…………」
三蔵は無言で石を集める。
『まいった』というつもりらしい。
三蔵は自分でそんなことは言わないだろうと八戒もわかっているので何も言わずに自分も石を集める。
「もう一局打ちます?」
「いや…いい……」
もう一度打ったところで、八戒が勝つのは目に見えている…。
「せっかくいただいたのに一回しか使わないんですか?」
その言葉に中には『わざわざ僕を呼んでおいて一局しか打たないんですか?』というのが含まれている。
「…なら別の使い方をすればいいだろう」
「や…ちょ…さんぞ…」
三蔵はいきなり八戒を押し倒す。
うつぶせに押さえつけると腰を高く上げさせる。
「や…やめて下さい……」
抵抗する八戒を無視して無理矢理ズボンと下着を脱がせる。
上着はそのままで八戒の白い尻があらわになる。
三蔵は小瓶を取り出すと、中に入っている液体を八戒の秘所に塗りつける。
「や…つめた…」
ローションのひやりとした感触に八戒は身を震わせる。
「…何をするんですか?」
八戒が不安そうな声を上げる。
「なんだと思う?」
「や…」
さっきよりも冷たい感触がしたかと思うと、それが自分の中に入ってくる。
それは小さい…丸い…。
「…まさか…碁石ですか?」
「よくわかったな」
三蔵は次々に八戒の中に碁石を入れていく。
「…や…碁石は…そんな使い方…するもの……じゃ…」
「俺のもらった物だ。どう使おうが俺の勝手だろう。
この方が充分に活用されてると思うがな」
「そ…そんなこと…あるわけ…」
八戒が苦しそうな声を上げる。
何十個と入れた碁石はもういっぱいらしく、これ以上は入らないという感じになっている。
中で碁石がギチギチと擦れ合う。
「苦し…も…出して……」
八戒が泣きそうな声で三蔵に訴える。
「自分で出せばいいだろう」
「…自分で…って…」
「手で出すなり、力を入れで出すなり好きにしろ」
「そんな…」
そんなことは出来ない…と八戒は遂に泣き出す。
三蔵は溜息をつく。
「しかたがないな」
しかし、本当に困っているわけでも呆れているわけでもなく、その顔は楽しそうである。
「あ…んん…さんぞ…」
三蔵は八戒の中からゆっくりと一つずつ碁石を取り出す。
八戒は碁盤に縋るようにしてその感触に耐える。
「ん…は…」
全て取り出し終わる頃には八戒はぐったりとしており、碁盤にすがりついたまま小さく震えている。
「大丈夫か?」
八戒の腰が引き上げられる。
引き上げられた腰に何かが当たる。
さっきのような冷たい感触ではなく、もっと熱い…。
「や…さんぞ…まって…」
熱い三蔵のモノが八戒の中に一気に入り込む。
八戒はまだ掴んでいた碁盤に爪を立てる。
「あ…やぁ…」
三蔵の急速な動きに加え、同時に三蔵の手によって前も刺激される。
足がガクガクして力が入らない。
八戒が碁盤に額を押しあてじっと耐えようとする。
「や…ああああ…」
三蔵が自身を深く押し進め、同時に前にも強い刺激を与えると八戒は身を震わせ三蔵の手の中に放つ。
また同時に三蔵も八戒の中へと己を放った…。
「もう…信じられません…」
八戒は顔を真っ赤にして叫ぶ。
周りを見れば…悲惨な状態…。
八戒の汗と涙で濡れた碁盤。
そしてローションにまみれた碁石たち…。
「これ…どうするんですか…」
「別に放っておけ」
反省した様子もなく煙草を吸っている三蔵…。
「ある意味価値が上がったんじゃねぇか?」
「───
ッ!もう知りませんから。
当分ここにも来ません!」
八戒は目に涙を溜めてそう叫ぶと部屋を出ていく。
三蔵はたいして気にした様子もなく、煙草を灰皿に押しつける。
「…こないなら、俺から行くまでだ」
と小さく笑って……
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