48 STUDIES Op48
2.御所車(ごしょぐるま)



「あ…は……も……」
八戒は大きく身を震わせると白い液体を体外へと吐き出した。
それに少し遅れ、悟浄も八戒の中へと放った。
「…は…あ…」
八戒は息を荒くさせ悟浄の上に倒れ込んだ。
自分の体も熱いが悟浄の体はそれ以上に熱かった。
このまま肌を合わせていると焼けこげてしまいそうに。
「ど?なかなかイイ運動になったっしょ」
悟浄はそう言って、ニッと笑う。
「もう……何言ってるんですか」
悟浄の腰に手をつき立ち上がろうとするが、悟浄に腰をしっかりと抱え込まれてしまう。
「ちょっと……悟浄……」
「まだ運動し足りないんだろ?」
八戒の中にはまだ悟浄が収まったままである。
「や……悟浄……放して下さい……」
何とか立ち上がろうと身をよじるが、悟浄が押さえているので立ち上げれない。
「いいじゃん、ヒマなんだしさ。それに……」
悟浄は一度腰を浮かせ突き上げる。
「や……あ……」
「お前のココ、まだ俺のこと離したくないみたいだけど」
悟浄の言葉に八戒は耳まで赤くなってしまう。
更に……自分の中の悟浄は少しずつ、また元気になってきているのが後ろで感じ取れてしまう。
「な、いいだろ」
悟浄は自分の体についた八戒の精液を指先ですくい取ると、八戒に見えるようにゆっくりと舐め取る。
少し舌を出し、大袈裟な動作でそれを繰り返す。
いつも八戒のモノにしているように。
八戒はその様子を見ているだけで反応してしまう。
悟浄は小さく笑うと八戒のモノに手を伸ばす。
「ほら、八戒だってもうノリノリじゃん」
「ん……ごじょ……あ……」
直接の刺激に八戒の熱がどんどん高められていく。
「は……あ……んん…」
「ん、八戒ちょっと待って」
八戒の腰が再び動き始めるが、悟浄はそれを制止する。
「悟浄?」
「2Rとも同じ体位じゃつまんないでしょ」
八戒の腰を掴み90度回転させる。
「え?ちょっと……」
八戒が戸惑いの声を上げる。
先ほどの体制から90度回転した八戒の体は悟浄から見れば横を向いた姿勢になる。
また、八戒から悟浄の姿は見えない。
「……ごじょう……」
「いいから動いてよ」
動きを促すように再び下から突き上げる。
「…………」
八戒は恐る恐る動き始める。
「あ…や……なんか…変……」
横を向いているせいで悟浄がいつもとは違う所に当たる。
その感覚に八戒は少しずつ動きを早めていく。
「ん…や……ごじょ……」
「…ん…なかなか新鮮っしょ……」
「あ…は…も…イっちゃう……あ…あぁぁぁ……」



「はい、悟浄」
シャワーを浴びて居間に戻ってきた八戒が持っていたもの……。
それは……雑巾とバケツ……。
「コレは……?」
「絨毯の染み抜き、ちゃんとやっておいて下さいね」
にっこりと微笑む。
「え……」
「貴方があんな所で始めるから……絨毯が汚れちゃったじゃないですか。責任とって貴方が綺麗にしておいてくださいね」
「俺が……?」
すがるような目で八戒を見る。
「別に新しい絨毯を買ってもいいんですよ。貴方が三ヶ月程禁煙して下されば、そこそこの物が買えると思いますし」
「…………」

その後……せこせこと染み抜きをする悟浄の姿があった……。

床の上での主導権は彼の物。
でも、それ以外の時の主導権が彼の物になるのは……

……それはまだまだ先のお話……

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