ためいき OP33
ここは某私立高校…。(男子校:笑)
3年1組。
「八戒、ちょっといいか?」
そう言って八戒を廊下に呼び出したのは、隣のクラスの紅がい児。(風紀委員長)
「あ、紅がい児君、おはようございます。どうかしましたか?」
にこやかに挨拶をする八戒に紅がい児はため息をつく。
「…わかっているんだろ?」
「…やっぱり悟浄の事ですか?」
同じく3年1組の沙悟浄は現在遅刻記録を大きく更新中である。
まもなく3限が始まるというのにまだ姿を見かけない……。
「お前、家が隣で幼なじみなのだろ。なんとかしろ…」
「…一応、毎朝電話で起こしているんですけどね…」
八戒は、うーん、と頭を悩ませる。
「直接起こしに行ったらどうだ?」
「……それは……ちょっと……」
実のところ、一度直接起こしに行ったこともあったのだが、寝ぼけていた悟浄にヤられてしっまた事があるのだ。
それ以来起こしには行っていない。
「よ!お二人さん。何話してんの?」
そこに現れたのは……。
「悟浄…。貴方のことですよ。」
八戒は半ば呆れたように言う。
「俺って噂されるほどイイ男?困っちゃうな。」
八戒はため息をつくと、悟浄の頬をつねる。
「今何時だと思ってるんですか!ちゃんと起きてくださいって毎朝言ってるじゃないですか!」
「じゃあ起こしに来てよ。」
「イヤです!」
へへっと笑って言う悟浄に八戒は即答する。
「…まあ何でもいいが……」
二人のやりとりを呆れ顔で見ていた紅がい児が口を挟む。
「明日から新しい生徒指導の教師が来るらしい…。噂によるとかなりな奴らしいから気を付けた方がいいぞ。」
「へーへー」
翌日……
悟浄はいつも通り遅刻であった。
3限の半ば、という時間に堂々と前のドアから教室へと入る。
「おはよーございます」
そのまま席に着こうとしたところを肩をつかまれる。
「なんだキサマ。こんな時間に」
見覚えのない教師であった。
「……生理痛ッス……」
視線も合わせないままそう答える。
「時間も守れんような奴は社会のクズだな。」
「んだと?」
掴みかかろうとした悟浄の体が逆に掴まれる。
「……ッ」
180cmを越す大きな体が壁にぶつかる。
「授業のジャマだ。出て行け。」
「なんだよ、アイツ!」
3限が終わり教室に入ってきた悟浄がものすごい剣幕で言う。
「昨日言っていた生徒指導の三蔵先生ですよ…。」
「教師があんな事していいのかよ。」
「…そうですねえ。まあ、生徒指導長は大概の事が許されますからね…。あ、三蔵先生…当分このクラスの担任代理だそうですよ…」
「なんでだよ。」
八戒は大きくため息をつく。
「貴方が問題ばかり起こすから、胃潰瘍で入院されたそうです……」
「…………」
それから三蔵と悟浄の対立は続いた。
悟浄はわざと三蔵を挑発するような事をする。
八戒はそれを見て頭を抱えてしまう。
八戒は3ー1の級長である上、悟浄の幼なじみ(の上、恋人v)である。
他人事……とはいかないのである。
「……ふう……」
ため息の回数は増える一方であった。
数日後…ついに問題は大きくなってしまった。
悟浄が三蔵を殴ったのだ……。
理由は三蔵が悟浄の髪の色と長さを注意した事だった。
悟浄の髪の色と長さは、ここでは言えないような大きな理由があるのだ。
髪の話をするだけで悟浄の機嫌はかなり悪くなる。
悟浄の髪の事にはふれない…それが暗黙のルールであった。
だが、三蔵はもちろんその事は知らない…。
その日、悟浄は謹慎処分をうけ、八戒は指導室へと呼び出された。
「失礼します……」
授業後、八戒は校舎はずれの指導室へと向かった。
中にはいると煙草の煙がたちこめ白く濁っていた。
「…あの…」
どういった用事でしょう…?と言葉を繋げたいのだが上手く繋がらない。
「お前と沙悟浄、どういう関係だ?」
「え?」
いきなりの質問内容に八戒は言葉を失う。
「あの…家が隣同士で…幼なじみですけど…」
「それだけか?」
「…はい…」
何故こんな質問をされるのか分からなかった。
この部屋はひどく居づらく、早く出たかった。
自然と足が後ろに下がってしまう。
「今、沙悟浄が職員会議にかけられているぞ。」
「え…それって…」
「もちろん退学になるかどうかだ。」
「…………」
ゆっくりと三蔵が八戒に寄る。
「俺の一言でアイツの運命は決まる。」
「…それで…僕にどうしろと…?」
八戒の顎を掴み引き寄せる。
「わかってんだろ?」
そのまま口づける。
「……っ、やめてください…」
「いいのか?お前次第なんだぞ。アイツの運命は…」
その言葉に八戒の抵抗が止む。
「ただの幼なじみ、ってワケじゃなさそうだな。」
もう一度口づける。
八戒の唇を割り、口内をむさぼる。
制服のネクタイを取り、カッターシャツのボタンをはずしていく。
三蔵は八戒の白い肌に残っている薄い跡をなぞる。
「そういう関係ってやつか?級長と不良がデキているとは、なかなか笑えるな。」
カッターシャツを脱がすと、八戒の両手を後ろで纏めネクタイで縛る。
「お前の白い肌には紅い跡がよく栄えるな。…もっと増やしてやるよ。」
八戒の胸に舌を這わすと時折強く吸い跡を残す。
「この跡を沙悟浄が見たら何て言うだろうな?」
「…や……」
「貞淑そうな顔して、かなり仕込まれてんな。」
ズボンの上から八戒の形を変えつつあるモノをなでる。
「や…やめてください…」
「こんな跡残しておいて、奴とヤってない…なんて事はないんだろ?」
ベルトをはずし、ズボンと下着を取る。
「…せんせ……」
「どうせお前がコッチの役なんだろ?」
勃ち上がっているモノにはふれず、後ろへと手を伸ばす。
「あ…や…やめ…い…いた…」
まだ固く閉じている蕾を指で無理に広げられる。
「いた…い…やめて…くだ…さい…」
一度指が抜かれる。
ホッと八戒がため息をつくと、急に腰を掴み持ち上げられる。
「……な……」
「奴と兄弟になるってのもしゃくな話しだが、ま楽しませてもらうぞ。」
取り出した自らのモノの上に八戒を下ろす。
「や…い…ああああぁぁぁぁぁぁ」
「……っ…」
痛む体を無理に起こし、脱がされた服を集める。
三蔵は、何事も無かったように椅子に座り煙草をふかしている。
「…なんで…僕を抱いたんですか…?」
三蔵は吸っていた煙草を灰皿に押し当てる。
「退屈だったからだ。」
「…たいくつ…?」
「ああ、平和な学園生活なんてクソみたいなもんだろ?これで少しは面白くなるんじゃねえか?」
そう言って笑う三蔵の顔はとても教師とは思えなかった。
平和が崩れ去り……今、混沌の波が押し寄せる……
続く……
(嘘です。続きません)←って言ってたのに続きます
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