RONDO Op2

「…じょう…悟浄起きて下さい。」
その声に悟浄がうっすらと目を開ける。
大量の光に目がくらむ。
八戒は悟浄が起きた事を確認すると窓に向かい、窓を開け、風を通す。
「よくこんな時間まで寝れますね。…ニヤニヤしながら寝てましたけど、そんなにいい夢でも見てたんですか?」
───── …夢…?覚えてない…。
ようやく光になれた目を八戒に向ける。
風に髪をなびかせているその姿に違和感をおぼえる。
「…八戒…おまえ…小さくねぇ?」
ベットからおりると窓に向かい、八戒の手をつかみ引き寄せる。
3pしか違わないハズの八戒の頭が自分の肩のあたりにくる。
「…おまえ…マジで背ちぢんでない?」
その時悟浄は身長以上にも違和感をおぼえる。
抱きなれた八戒の体ではない。
大きさ以上にも決定的に違う…。
…別の意味で抱きなれた体…。
「八戒…おまえ…まさか…」

八戒はうつむいていた顔を上に向け、笑顔をつくるとこういった。

「…朝おきてたら女になってたんですけど…どうしましょう…」

「……。」
予想していた筈であったが悟浄は言葉を失う。
「…たぶん呪の関係だと思うんですけど…。まあ、さのうち戻ると思うんですけどね…。」
身体を変化させる様な呪はおそらく長くは維持できない。
「…まあ、戻れなかったら戻れなかったで、悟浄のおよめさんになれますしね 」
そう言ってほほえむ八戒のカワイらしさに、いままで止まっていたかと思えた悟浄の心臓が急激に高鳴る。
八戒のあごを持つとさらに上を向かせ唇をあわせる。
最初は軽く、序々に深くあわせていく…。
唇をはなすと、上がった息を整えながら悟浄を見上げる。
「…身長差があると結構キスってつらいんですね…。」
見上げる八戒のかすかにうるんだ瞳……うすピンクの頬がいつもとは別の色気を感じさせる。
悟浄は八戒を抱き上げると、ベットまで移動し、八戒を降ろす。
「ま、そのうち戻るでしょ。それよりせっかくだからイイコトしようぜ」
そういって互助亜は八戒の上に覆い被さる。
首筋に舌を這わせながら、上着をたくし上げる。
いつもより細い腰…。やわらかい体…。
よく知っている顔と、よく知っていた女の体…。
そのアンバランスさに悟浄の興奮が増す。
首筋をなぶっていた舌を胸元に移し、そのやわらかな乳房に…。

 

 

「…じょう…悟浄起きて下さい。」
その声に悟浄がうっすらと目を開ける。
大量の光に目がくらむ。
八戒は悟浄が起きた事を確認すると窓に向かい、窓を開け、風を通す。
「よくこんな時間まで寝れますね。…ニヤニヤしながら寝てましたけど、そんなにいい夢でも見てたんですか?」
───── …夢…?覚えてない…。
ようやく光になれた目を八戒に向ける。
風に髪をなびかせているその姿に違和感をおぼえる。
「…八戒…おまえ…小さくねぇ?」

 

        それは永久にくりかえされる輪舞曲…。


NEVER END

 

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