L'invito 〜誘い〜 Op.15
とても天気の良い昼下がり。
いい天気だから平和というわけでもなく、やっぱり三蔵一行はいつものようにザコ敵の来襲とでもいえないような襲撃にあっていた。
数もそれほど多くなく、「楽勝♪」と思っていたのだが、世の中には死ぬ寸前まであがく奴もいたりする。
またそいつが自爆してまで攻撃をするとは……。
「これが忠誠心ってやつか?死んじまったら意味ねぇのに…バカじゃねぇの。…おい八戒、大丈夫か?」
死ぬ寸前に自爆した奴は、自分の体液を八戒に浴びせたのだ。
妖怪の中には体液が強力な酸であったり、毒を持っている奴もいる。
「……ええ…無事とは言いませんが、大丈夫です」
八戒がしゃがみ込んだまま呟く。
あまり大丈夫ではなさそうである。
「近くに湖があるから洗ってこい」
三蔵の言葉に八戒が立ち上がるが、立ち眩みをおこす。
倒れそうになるところを三蔵が支える。
「…出発は一時間後だ」
三蔵は溜息をつくと、そう言い残し、八戒を連れて湖へと向かった。
「おい、しっかりしろ」
八戒を岸辺に座らせると、湖の水でタオルを濡らし八戒の頬に当てる。
「…はい…。なんだか体が熱くて……」
八戒が虚ろな目で答える。
自分では動けないようなので、仕方なく三蔵が八戒の体を拭く。
上着を脱がせると、八戒の腕や背中を拭く。
そして八戒に胸の辺をタオルで拭くと……。
「…ん…や…あ…」
八戒の口から漏れる甘い声……。
その声に、三蔵はただ体を拭いているだけだというのにドキッとする。
八戒の顔は少し赤みがかっており、どこを見ているかわからない虚ろな目が妙にそそられる。
三蔵は自分の理性を保とうと、八戒を見ないようにし、カバンから替えの上着を取り出す。
しかし、服を着せようとすると八戒が抵抗する。
「…熱いから…まだ着たくない…」
見つめてくる瞳。
三蔵はだんだん自分を抑えられなくなる。
「だめだ、着ろ。風邪をひくぞ」
必死で自分を抑えながら、再び八戒に服を着せようとする。
「……三蔵…」
八戒の腕が三蔵の首に抱きつくように絡む。
すり寄るように三蔵の肩に顔を埋める。
「体が熱くて…もう我慢できないんです…。三蔵……抱いて下さい…」
三蔵はもう理性を保つことはできなかった。
湖の畔の柔らかな草の上に全裸の八戒が横たわる。
「……三蔵…」
いつもの清楚なイメージをもつ八戒とは全く違う色っぽい眼差し。
三蔵は八戒に優しく口付ける。
角度を何度も変え、深くあわせる。
お互いの舌が絡み合う。
口の端から二人の混ざり合った滴が滴り落ちる。
三蔵は八戒に口付けたまま手のひらで八戒の胸の突起を回すように愛撫する。
「…ん……」
八戒の体が揺れる。
「……ん…はぁ…」
唇が離れ八戒の肺に湖と草木の香りのする空気が入り込む。
三蔵は唇を胸元へと落とし、その突起を口に含む。舌先で転がせば八戒が甘い声を上げる。
もう片方を手で……と、執拗に攻め立てる。
胸だけを攻められるもどかしさで八戒が腰を捩る。
「三蔵…下も…触って下さい……」
恥じらいながら言う八戒は、まさに下半身直撃ものである。
三蔵は八戒のモノから溢れ出ている先走りの液を絡め取ると、後ろへと差し込む。
そして八戒のモノを口に含む。
「あん…やぁ…あ……」
前と後ろを同時に激しく攻め立てられ、八戒の口から絶え間なく喘ぎ声が漏れる。
三蔵がその指をより一層深くへ差し込むと同時に、八戒のモノを強く吸うと八戒は三蔵の口内へと自らを放った。
八戒の息が落ち着くまで三蔵は八戒の髪を左手で優しく撫でる。
「八戒…いいか?」
「……はい」
お互いの視線が絡み合う。
「力を抜けよ」
二人はお互いの体を深く重ね合った。
一時間後……。
「あれ?八戒どうしたの?」
ジープへ戻った三蔵…とその腕に抱き上げられている八戒。
「悟浄、お前が運転しろ」
と言い、後部座席へ入る。
悟浄が八戒の顔をのぞき込むと、八戒は柔らかな寝息を立てていた。
「ま、いいけどさ、ところで」
悟浄が三蔵の耳元で何かを言う。
青空に響く銃声。
と、まあ、柔らかな昼下がりの出来事デシタ。
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