Two Dances 〜1.Rag Tango〜 Op127
◆ゼロサム12月号のお話(笑)
(真面目に読まないでくださいね)
とある町で、水の流れによって分断されちゃった三蔵一行。
(三蔵・悟浄・八戒。悟空。に)
そこで三蔵達の前に現れた新たな刺客。
雀呂と名乗るその男は幻術使いだった。
すっかり雀呂の幻術にはまってしまった三人。
この先一体……。
以下えんPの妄想です……
『幻覚?』
そう思ったときにはもう遅かった。
それは幻覚にしてはかなり鮮明なもので、感覚までもがリアルに伝わってきた。
勿論その幻覚から逃れる術は無い……。
雀呂と名乗る男の言葉が、三人を追いつめる。
言葉を聞いてはいけない……そう思ってもその言葉は耳の中へと吸い込まれていく……。
『ボサッとしてると、蛇に噛まれて動けなくなるぞ』
雀呂がそう言葉を発すれば、今までそこには居なかった無数の蛇が三人の体に絡まる。
その蛇は本物と同じ動きをし、今にも三人に喰らいつかんという状態だった。
『なんだ、よく見たらそれは蛇じゃないな……』
雀呂の声が再び幻覚世界に響く。
『ウナギだ』
その声と同時に蛇はウナギへと姿を変える。
「え……?」
それまでの獰猛な蛇の様子とは違い、ウナギはゆっくりと体を這い回る。
しかし、そのウナギの動きは特にと言った攻撃をあたえる訳では無くただ動いているだけという感じだった。
雀呂が何故蛇からウナギにしたのか分からない。
ウナギはゆっくりと服の中に入り込み始める。
「あ……」
素肌にウナギの触れるその感触に八戒は小さく声を漏らす。
その声を聞いた雀呂はにやりと笑う。
『猪八戒、お前の体は良く感じるなあ』
雀呂の声が響く……。
その瞬間八戒の体に電流の様な刺激が走った。
「や…ああ…なに……?」
皮膚の下からじわじわと熱が浮き上がってくる。
それは、ウナギの動く些細な感触だけでどんどん高められていく。
ウナギは次々に八戒の服の中へと入り込み、その肌の上を滑る…。
『ウナギたちは猪八戒…お前の中に入りたがってるみたいだぞ』
「や…んん……やめてください……」
「八戒!」
八戒の体にまとわりつくウナギたちは一斉に八戒の秘所を目指し動き始める。
ウナギの動きを止めようにも、コレは現実ではなく雀呂の作り出した幻覚の世界…。
この幻術を破らない限りはウナギから逃れる術はない…。
ウナギたちは八戒の蕾を押し広げ中へと進んで行く。
ぬるぬるとした感触と自分の秘所が押し広げられる感覚に八戒は苦痛の声を漏らす。
「ん……んん…んん…」
ウナギは八戒の口の中にまで入り込んでくる。
全身をウナギに嬲られ体中の熱が上がっていく。
『ほらもう我慢出来ないんじゃないか?』
雀呂のその言葉が引き金になり、八戒は簡単に頂点に達してしまう。
「ん…あ……はあ……」
荒く息を吐く八戒からウナギが消えていく。
ほっとしたのもつかの間、雀呂からの言葉は直ぐに降りかかって来る……。
『沙悟浄、どうだ?
お前の体は猪八戒を求めてるんじゃないか?』
「…………!」
八戒ははっとして悟浄を見る。
「八戒……」
悟浄は小さく呟き俯く…。
八戒は旅を共にしている仲間…。
旅に出る前は二人で暮らしていた。
親友……だと思っていた。
勿論そんな目で見たことなんてなかった。
…それなのに、今は体が八戒を求めて止まない。
『ほら、我慢する事ないぞ』
「わり…八戒……」
悟浄はそう呟きゆっくりと八戒に近寄る。
「悟浄…うそ…ですよね」
八戒は重い体を引きずり、少しでも悟浄から距離を置く。
それでも悟浄との間は徐々に狭まっていく。
「悟浄…やめてください…ねえ、悟浄。
…………!」
そう叫ぶ八戒の体を悟浄は一気に押さえ込む。
もう理性なんて残っていなかった。
あるのは、ケダモノのような欲望だけ……。
「悟浄やめろ!」
その様子を見て三蔵は二人の元に駆け寄る。
『玄奘三蔵…。お前も猪八戒の事が気になるんじゃないか?
猪八戒を自分のものにしたいだろ』
「な…何を…」
八戒は慌てて三蔵を見る。
自分に伸ばされる手……。
自分を救い出してくれるはずのその手は八戒のはだけた上着の中に差し込まれる。
「三蔵…三蔵やめてください」
そう叫ぶ八戒の言葉は三蔵の耳には届かない。
届くのは雀呂の言葉だけ……。
逆らうことの出来ない……言葉。
『さあ、猪八戒。二人を受け入れてやれ。
お前はそう言う事が好きだろ?』
「…………えっと、これ止めなくていいんですかね…」
「命には別状ないみたいだが…止めた方がいいんじゃねえか?」「…そうですよね…」
その頃表の世界では…、その様子に固まっているヤオネとドクガクがいた……。
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