Ombra mai fu  Op.10

 

♪注意書き♪
この話は基本的にはギャグですが、突然エロに入るので心臓の弱い方はご遠慮下さい。

 

いつもの戦いに明け暮れている三蔵一行ですが、たまには羽休め、ということで…。
本日は旅の途中の街(はずれ)にある遊園地に来ております。
この遊園地、最近なにやらギネスに載る乗り物が出来たらしく、平日だというのにそれなりの盛況ぶりをみせております。
「全部制覇するぞ!」
と騒いでいるのは、兄弟のように仲の良いチビデカコンビ。
身長は20p程違いますが、頭のレベルは一緒です。
「なんでこんな所に……」
「まあ、たまにはいいじゃないですか」
不機嫌な旦那さまをなだめる奥さま。
なんか幸せそうな家族ですね。
全員男ですけど…。

 

そんな方々がまず始めに乗ったのは……。
「ホ○イトサ○クロン」
これは、数年前にできた木製コースターで……。
…音がすごく体が痛くなりますね。
どうやら御一行様もそうだったらしいですね。
元気いっぱいの2人組はともかく、三蔵さまはかなり不機嫌に極みをかけております。
……どうやらコースターがのぼるときに座席で頭を打ったらしいです…。


「次はあれがいい!」
元気に悟空が指したのは…。
『シュ○ト ザ シ○ート』
……これは船のような乗り物で滝を下るというもの。
御一行様が並んでいると、ふと看板の文字が……。
『ずぶぬれに挑戦しよう』
この乗り物、滝を下るので、下に下りるときに大量の水飛沫を受けるため通常はカッパを購入します。
しかし…こう書かれていると……。
「なあ、挑戦しようぜ」
と悪のりする奴が現れるわけである。
その結果……。
「…これって水飛沫とかそういうレベルの問題じゃないですね……」
すぶぬれになる御一行様…。
「水も滴るイイ男だぜ」
といいつつ、悟浄の目は八戒へ……。
水のしたたっている前髪…。
頬を流れる水…。
素肌に張り付く水を含んだ衣服…。
すける乳く……。
ピー…。イエローカードです。
三蔵さまの機嫌さらに低下。

「そろそろお昼にしましょうか」
とりあえず、濡れた服を軽くしぼる4人。
まあ、天気がよいからすぐに乾くでしょう。
「わーい、メシメシ」
大喜びの悟空。
しかし、こういう所の物は高いので程々にしまショウ。
……といっても程々で済むわけもなく、三蔵さまの機嫌さ〜らに低下。


「食べた後は激しい乗り物は避けましょうね」
というわけで、御一行様が選んだのは…。
『お化け屋敷』
まあ、これはどこでも大差はないでしょうね。
しかし、毎日ダース単位で妖怪を殺しているのに……今更おばけの1つや2つねぇ…。
やっぱり御一行様は何ともないらしく、へーぜんと歩いております(←なら入るな)
「ひゃ………」
と、思っている所に八戒のかわいらしい悲鳴。
御一行様が振り返ると…。
…そこには八戒を後ろから抱きしめている……清一色……。
─────── これは、ある意味スゴイこわいかも…。
「……本当に…おばけ屋敷でしたね……」
旦那様の機嫌さーらーに低下。


では、気を取り直して本日のメイン。
ギネスにも載ったという、
『スチ○ル ド○ゴン2000』
「なんでも2000ってつければいいってものじゃありませんよね」
いや、まったく、本当に。
やはり大人気らしく、平日だというのに2時間待ち。
しかし、それでもかまわない、というぐらいのシロモノである。
「もっかい乗ってこよーぜ」
と、はしゃぐ悟空と悟浄…。
それに比べ三蔵さまは…。
「…………」
どうやら苦手のようですね。
「僕は三蔵を見てますから、二人で乗ってきて下さい」
三蔵さまの機嫌………。


「大丈夫ですか?」
コトン、と三蔵の前に冷たい飲み物をおく。
そして水で冷やしたハンカチを三蔵の額にあてる。
「それにしても、三蔵ってああいうの苦手だったんですね」
からかうように言う八戒に、三蔵さまの機嫌が……。
八戒は珍しく、それに気付かなかった……。


「三蔵、あれに乗りません?あれだったら平気ですよね」
そういって、八戒が指したのは観覧車。
もう閉園時間も近いので、観覧車はガラガラだった。
「緑のに乗るぞ」
三蔵がいきなり八戒の手を引き走り出す。
二人はギリギリ緑のに乗ることができた。
「夕日……キレイですね」
観覧車が少しずつ上がっていき、沈みかける夕日が射し込む。
「ねぇ…なんで走ってまでして緑色に乗ったんですか?」
「お前の瞳と同じ色だからだ」
「……三蔵……」
三蔵が後ろから八戒を抱きしめる。
顎を掴み、引き寄せると深く口付ける。
「……ちょっと…三蔵……こんな所で……」
「ここまで上がれば下からは見えない」
好都合なことに両隣は空だった。
八戒の腕を引っ張り、床に座らせる。
「…え…なにをするんですか!」
「決まってるだろう」
三蔵の手が八戒のズボンのボタンにかかる。
「そんなに時間ありませんよ」
「大丈夫だ。10分はある」
ボタンをはずすと、ズボンを下着ごと膝のあたりまでおろす。
「や……三蔵」
「だまってろ」
三蔵は自分の唾液でぬらした指を八戒の後ろに偲ばせる。
少しずつ入口を広げていく。
「時間がないからいくぞ」
三蔵は八戒の腰を掴むと、自分の上に後ろ向きに座らせる。
「い……やぁ…三蔵…」
十分にならしていないので、八戒が苦痛の声を漏らす。
「少しガマンしてろ」
三蔵はゆっくり腰を使いはじめる。
片手で八戒の腰を押さえ、もう片手で八戒のものをいつもよりも強めに扱く。
不安定な足場、そして見られているかもしれないという緊張と羞恥がプラスして、いつもよりも早く上り詰める。
「ああ…さんぞ……もうだめ…」
「くっ……」
八戒が三蔵の手を汚すと同時に、三蔵も八戒の中に己の精をはきだした。
荒く息をつく八戒の耳元で三蔵がささやく。
「10分で足りただろ」

 

「おまたせ……あれ?八戒どうしたの?」
悟空と悟浄が戻ってくると、さっきとはうってかわってグッタリとしている八戒。
「観覧車に酔ったらしいな」
しれっという三蔵。
「へぇ…。八戒乗り物に弱いんだ」
その言葉に八戒が横目で三蔵を見る。
───── そういうコトですか……。
三蔵サマの復讐終了。

と、まあ、三蔵一行の休日デシタ。

 


END

 


 


opもついに2ケタになりました。
今回ちょっと作風変え、ギャグ風味にしてみました。
しかしエロ有り。
この話は、えんP、スオウ、闇管、Y姫で長○ス○ーランドに行ったときに「観覧車Hかけ」といわれて書いた物です。
この為だけに観覧車に乗りました。…緑に乗るために走りました。
ははははは………。


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