作品名 うしおととら  (文庫コミック   
作者名 藤田 和日郎
出版社 小学館
発行日 2004.10


ストーリー

ごく普通の中学生の「蒼月 潮」。
お寺である実家の蔵の掃除をしていたとき、足元にあった扉を開き、
地下で槍に刺し止められた妖怪に出会う。
縫い止めていた槍は「獣の槍」。

妖怪を退治するためだけにニ千年も昔に中国で作られ、人の魂を力に
変えて妖怪を討つため、使うものは獣と化していく。

この妖怪の妖気で呼び寄せられた妖怪を倒すため、獣の槍を抜く潮。
その瞬間、潮は「獣の槍の使い手」になる。
縫い止められていた妖怪は、槍を操る「潮」にとりつき、潮はその妖怪を
「とら」と名付ける。

手にした槍の為に、様々な妖怪と戦う事になる「潮」と、潮を他の妖怪に喰わせたくない為に共に戦うこととなる「とら」との奇妙な関係が始まる。

しかし、獣の槍と使う「うしお」との因縁と、槍と「とら」との因縁がからみ、さらに強大な敵「白面のもの」との因縁。
始めはいがみあっていた潮ととらだが、見えない絆でつながっていく
壮絶な闘いに「うしお」と「とら」は巻き込まれていく。




個人的感想

普通の中学生が突然「獣の槍」の使い手になり、運命に翻弄される。
しかし潮はいつも明るく前向きで、運命に立ち向かう。

敵であろうが味方であろうが、自分の気持ちにまっすぐにぶつかる姿は見ていてとても感動します。

妖怪が登場するとどうしても「オカルト的」か「学園サスペンス的」なものを想像しがちですが、これは違います。
潮の「まっすぐさ」は魅力です。

ワイド版、コミック版など色々出版されています。一度お読みください。