作品名 ときめきトゥナイト     
作者名 池野 恋 
出版社 集英社
発行日 1998.10


ストーリー

主人公・江藤蘭世は吸血鬼を父(望里)に、狼女を母(椎羅)にもつ
異種族間のハーフで魔界人の女の子。かみつくと相手に変身する能力がある。姉思いの鈴世という弟がいる。

蘭世はクラスメートの普通の人間の男の子、真壁くんに一目ボレして
しまう。魔界人が人間に恋をするなんて!と両親は大反対!(特に母)
おまけに神谷組の一人娘・神谷曜子という強力なライバルもいて・・!?

連載は10年以上続いて、3部構成です。1部では中学生だった主人公蘭世が、連載終了時には高校生の子をもつ2児の母になってます。
2部の主人公はなるみちゃん(蘭世の弟の鈴世の幼馴染みで彼女)
3部の主人公は蘭世の娘、愛良ちゃんです。



個人的感想

かなり長編で、少女漫画の好きだった女の子ならほとんどの人が知っているというような作品だと思います。
ぶっきらぼうで男らしく、照れ屋な真壁くん(そして母親思い)は、
少女漫画の元祖理想の男性といったところでしょうか。大学に入ったころもう一度読み返してもやはりおもしろいと感じます。

個人的にはなるみちゃんのエピソードまでくらいが好きです。

最初は蘭世と神谷さん、そして魔界人であるがゆえの悩みなどを描いた恋愛バトルなのですが、中盤からは魔界の歴史にかかわるような運命に巻き込まれていきます。そこで、生まれ変わりや王子など、少女漫画王道のエピソードが出てきます。これがとてもファンタジー。

10代の人はもちろん、大人でも子供の心にかえって楽しめる作品だと
思います。