作品名 女 帝      
作者名 倉科 遼 (著), 和気 一作 (イラスト)
出版社 芳文社
発行日 1997.04〜2002


ストーリー

主人公「立花彩香」は、火の国・熊本に母子家庭で生まれ育った、
明るく利発な普通の女子高生だった。
だが同級生で県の権力者の息子「杉野謙一」の裏切りが彼女の人生観を変える事になる。

母を病で亡くし進学を断念した彼女は、水商売の世界に身を投じ、
男社会への復讐を誓う。

男性社会の上に君臨する”女帝”となるために。




個人的感想

痛快なサクセスストーリではありますが、その中には人間のさまざまな
心理が描かれています。
実家を理不尽な地上げ、同級生の裏切り、さらに母の病死で追い出された形となった彩香が、自分の力だけでのしあがってやるという野望を
もって生きていく様。その彩香にひきつけられるかのような、運命の
出会いの数々・・・見ていて飽きることがありません。

彩香が見せる女の意地には本当に感動します。ホステスの仕事で
なくとも、女には、時には見せなければいけない意地がある・・・。
その女の意地とプライドでのし上がっていく姿は格好良く、読んでいて力が湧いてくるような、読んだ後には心地よい感動が残ります。